エキゾチックアニマルが人気な昨今で猿をペットにしようと考える人も多くなってきています。
霊長類である猿は頭が良いのはもちろん、人間くさい部分もあり愛情表現も豊かです。
では、動物園にいるニホンザルなども飼えるのでしょうか?
今回はそんな猿にスポットを当てて紹介していきます。
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目次
<もくじ>
指定動物に属してる猿の種類 |
飼育可能な猿の種類一覧 |
猿の飼育に必要な器具 |
猿を飼育する上で危険なことと対策 |
まとめ |
指定動物に属してる猿の種類
一口に猿といってもその種類は幅広いです。
日本語における猿とは動物園でよく見かけるニホンザルを指すことが多いですが、動物種族の観点からですと人間以外の全ての霊長目となるので
ゴリラやオラウータンもサル目に入ります。
そんな猿と聞いて即頭に浮かぶニホンザルですが、今や新たに日本で飼うことはできません。
2019年に改正され既に施行された動物愛護法により、国に指定された特定動物は愛玩による飼養は禁止されました。
ニホンザルはこの特定動物に指定されています。
元々特定動物に属していたニホンザルですが、今回の施行により新たに飼うことができなくなったので注意が必要です。
他にも特定動物に指定されてる猿の種目は、ゴリラ、オラウータン、チンパンジーの全種ですが、住んでる地域によっても細かく飼育許可が必要な
種類が分けられています。
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飼育可能な猿の種類一覧
特定動物に指定されている猿は前述の動物愛護法施行により愛玩として飼養することは不可能になったので、無許可で飼育できる猿の種類を下記で紹介していきます。
コモンリスザル(リスザル)
ペットとしての猿の火付け役。体長20cm~30cmの小型種。
イエローと茶の毛色でリスに似ているのが特徴的で、ペットショップで見かけることもあるほど流通量は多めです。
見た目も愛らしく、人懐こく飼いやすいため人気ですが、幼少期はやんちゃで悪戯する個体もいるので躾はきちんとしましょう。
価格は40万~100万円でオスよりはメスが高く、月齢が低いほうが値段も高めとなります。
コモンマーモセット
リスザルと並んで愛玩用の猿の代表各です。
体長25cm~30cmでリスザルよりも少し小さめのため、より小さい猿を探している方にはお勧めです。
体毛の色は多色あり、茶色、グレー、イエローが混ざっています。特徴的な顔の両端の白い長い毛は耳を覆っており、尾には縞模様があります。
見た目の小ささ同様、性格も臆病な個体が多いため躾や手乗りさせるには長い時間をかけて慎重に行う必要があります。
無理して触ろうとしたり、大きな音や声を出したりするとその後怖がって警戒されてしまいます。
価格は30万~50万
スローロリス
とぼけた顔が人気のスローロリス。リスという名がついてますがサル目に属しています。
上記二種のように元気でやんちゃというタイプではなく、名前の通り動きがとてもゆっくりしています。
ワシントン条約で国際希少動物種に指定されているため、国内ではブリードされたものしか手に入りません。
基本的に大人しく飼いやすい猿ですが、亜熱帯地域に生息しているため適温が27度湿度50%の環境を保たなければなりません。
国内でのブリードでしか流通しないため、価格は50万~100万以上することもあります。
アカテタマリン
アマゾン川の森林地帯に生息しており、黒い体毛と手足の先の明るいオレンジが特徴的です。
体長25cm前後で小型種となり、人懐こく、昼行性で人の生活習慣と合っているため非常に飼いやすいです。
価格は50万~60万円。
ピグミーマーモセット
発見されている猿の中で二番目に小さい猿で超小型種となります。
ちなみに一番小さい猿はピグミーネズミキツネザルです。
顔がニホンザルのように人間に近い作りになっているのが特徴です。
警戒心が強い猿なので、飼育の際はコモンマーモセット同様注意が必要です。
価格は50万~120万円。
どの猿も知能が高いので、悪いことも学習してしまうので躾は十分に行いましょう。
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猿の飼育に必要な器具
ケージ
超小型の猿でも最低1m~1.5mのサイズを用意し、中で動き回れる広さを確保しましょう。
高さも必要で登ったり下りたりして運動不足にならないように工夫してください。
小さいケージに入れてしまうと十分な運動量が確保できず、筋肉の衰弱や骨の変形といった症状が出てしまう可能性があります。
止まり木
ケージ内に止まり木を設置しましょう。
木の上で過ごす猿にとって欠かせない道具です。猿が止まり木に捕まってぶら下がったり揺らしたりするので、丈夫な素材を選ぶことがポイントです。
ケージの中間ほどの高さに設置して、休憩できるようにしてください。
餌・水やりの容器
形状は問いませんが、猿が齧るため丈夫なものでさらに清潔さを保つために毎日洗えるようなものを選びましょう。
保温器具
猿の種類によっては寒さにとても弱い種もいますので、状況に応じて保温器具もあると安心です。
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猿を飼育する上で危険なことと対策
排泄
野生化の猿は基本木の上で生活しているため、排泄する場所を決めていません。
木の上からそのまま排泄しているため飼育下でもトイレの場所を躾させることは難しいとされています。
対策としてはオムツが有効です。専用のオムツが手に入らない場合やまだ小さい頃は手作りしてあげるとよいでしょう。
病気
猿は人間と近い種にあり、同じ霊長類の動物です。そのためお互いの感染症が移る可能性が高いので注意しましょう。
例えば風邪やBウィルス、インフルエンザ、肝炎、結核、ヘルペスなど人間から猿にもうつりますし、猿から人間へもうつりますので
お互い病気になったときは接触しないよう配慮してください。
躾
猿はペットとして流通し出したのは犬や猫に比べてまだ歴史は浅いです。
そのため、猿は野生動物として扱ってください。知性が高いからといって人間のルールを守ろうとする習性は猿にはありません。
まだ月齢が低いうちから飼い始めてれば飼い主には懐きますが、成長と共に人間の言うことに抵抗したり狂暴性が出てきます。
野生動物としての猿の習性をよく理解し、尊重しながら躾(調教)してください。
また猿は階級制度の中で生きる動物です。
家族の中で一番弱い(例えば子供)相手に対しては攻撃的になり噛むこともありますので注意しましょう。
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まとめ
ペットとして飼える猿は小型種を中心に出回ってきています。
賢く愛くるしい表情で楽しませてくれる猿ですが、その寿命は15年~30年ととても長い期間生きる部類に入ります。
そのため、最後まで世話ができるかをよく考えましょう。
お目当ての種類の猿を見つけたとしても即買うのは少し待ってください。
・猿を診てくれる動物病院が近くにあるか
・自分が万が一のときに代わりに世話を頼める人はいるか
・年間で数十万円の費用や診察代がかかるため金銭面に余裕はあるか
最低でも以上3点のことはクリアしてください。
珍しい動物を飼うということは一種のステータスでもありますが、何かあった時の対処法がまだ確立されてないということでもあります。
たくさん情報を仕入れてからお迎えしてあげてください。
猿はほかの動物と比べて人間に近いため高度なコミュニケーションをとることができます。知性が高いためベタ慣れすると本当に相棒のようなパートナーになれます。
気になっている方はまずはペットショップ等で本物の猿を見に足を運んでみてください!