ラブラドールと言えば、大人しく穏やかで利口なイメージがありますよね。また、盲導犬としての印象を持つ方も多いかと思います。街で盲導犬として飼い主さんを補佐しながら歩いている姿を見たことがある方もいるかもしれません。
この記事では、ラブラドールは本当に賢くて優しいのか？なぜラブラドールは盲導犬として選ばれているのか？という疑問から、ペットとしてお迎えする場合の飼育費用や注意点についてまで、気になるあれこれを徹底解説していきます。
スポンサードリンク
目次
目次
| ラブラドールは賢い＆とっても優しい犬種として世界でも認められている |
| ラブラドールが盲導犬として活躍できるその理由は？ |
| ラブラドールの飼育にかかる費用は？ |
| ラブラドールをお迎えする際の注意点は？ |
| まとめ |
ラブラドールは賢い＆とっても優しい犬種として世界でも認められている
ラブラドールはどんな性格？
筆者はラブラドールをペットとして飼っていた経験がありますが、ラブラドールはイメージ通り優しくて穏やかな性格です。知らない人や犬と出くわしても、吠えることはめったにありませんでした。常に相手の様子や変化に気を配っており、感情を読み取ろうとするので、社交性も高くどんな人や動物とも仲良くできます。そんな性格から、飼い主の指示にも従順ですぐに理解できる賢さも兼ね備えています。まさに、ラブラドールは優しさに溢れている賢い犬種だと言えます。
また、ただ優しいだけではなく、ボール遊びや水遊びなど運動が大好きなので、遊びとなると急にエネルギッシュに駆け回りやんちゃになる一面も。
食欲も旺盛で、豪快にご飯を食べる姿にも思わず笑ってしまうようなギャップがあり、そんなところもラブラドールの魅力のひとつです。
ラブラドールは世界でも賢くて優しい犬として認められている！
《賢い犬種ランキング7位にランクイン》
カナダ・バンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学の心理学教授スタンリー・コレン教授が行ったという「新しいコマンドを理解する能力（何回繰り返して理解するか）」と「最初のコマンド（1回目のコマンド）で従うか」についての研究結果を基にした賢い犬種ランキングでは、ラブラドール・レトリーバーは第7位にランクインしていました！
ただ賢いだけでなく、人の指示に従う従順さも現れたランキングとなっていて非常に興味深い研究です。
1.ボーダー・コリー - Border Collie
2.プードル - Poodle
3.ジャーマン・シェパード・ドッグ - German Shepherd
4.ゴールデン・レトリーバー - Golden Retriever
5.ドーベルマン - Doberman Pinscher
6.シェットランド・シープドッグ - Shetland Sheepdog
7.ラブラドール・レトリーバー - Labrador Retriever
8.パピヨン - Papillon
9.ロットワイラー - Rottweiler
10.オーストラリアン・キャトル・ドッグ - Australian Cattle Dog
引用：https://wanwans.com/new/smart-dog-breeds-ranking
《優しい犬種ランキング2位にランクイン》
「優しい」の基準は人それぞれでなかなか量れない部分ではありますが、多くのランキング記事の中でラブラドールは優しい犬種ランキング第2位にランクインしていました。参考までに、最も多かったランキングの結果を挙げておきます。ラブラドールが盲導犬として活躍しているという点からも、優しい犬種として上位にランクインされることが多いみたいですね。
1位 ゴールデン・レトリバー
2位 ラブラドール・レトリバー
3位 トイ・プードル
4位 シーズー
5位 キャバリア
6位 パピヨン
7位 ミニチュア・シュナウザー
8位 ミニチュア・ダックスフンド
9位 フレンチ・ブルドッグ
10位 柴犬
引用：https://mofmo.jp/article/11092
スポンサードリンク
ラブラドールが盲導犬として活躍できるその理由は？
ここまで、ラブラドールの性格についての話をしてきました。そんな性格から、ラブラドールは盲導犬としても世界で大活躍しています。しかし、ラブラドールが賢くて優しいことは分かったけど、他にも優れている犬種はいるのにどうしてラブラドールなの？と疑問に持たれた方もいるのではないでしょうか？
ここでは、なぜラブラドールが盲導犬として他の犬種よりも適しているのか？という理由について解説していきます。
理由①適度な身体の大きさと体格であるから
盲導犬として仕事をするにあたって、視覚障がいのある人を安全な場所へ確実に誘導する力は、最も重要な力になります。ラブラドールは、リードを引っ張る力加減が丁度良く、すぐに飼い主の手が届く背丈であり居場所も把握しやすいため、安心感を与えてくれる点で適しているのです。また、大型犬でありながらスマートで見た目が優しい雰囲気のため、街中でも威圧感を与えることがないことから、盲導犬として適した身体の大きさと体格であると考えられています。
理由②環境への適応能力が高く、生まれつき人と一緒に作業できる能力を持っているから
人と一緒に生活する楽しさを知っている犬は、盲導犬に向いています。また、人間社会で起こる様々なことを、恐れず体験できる環境への適応能力も必要になります。昔から人間のパートナーとして狩猟犬、災害救助犬、探知犬など人と共同作業をしてきた実績を持つラブラドールは恐れを知らず、生まれつき人と一緒に作業できる能力を持っています。人が好きで従順なラブラドールだからこそ、愛情たっぷり育てられることでより人を助ける能力も研ぎ澄まされていき、立派な盲導犬となっていくんですね。
理由③大人しく扱いやすい性格だから
ただ大人しいというだけではなく、指示されたことをきちんと遂行しようという労働意欲が高いこともラブラドールの特徴です。大型犬でありながら、攻撃的な面が全くなく温厚な性格が適しているとされています。人と一緒に様々な場所に出掛けていきますので、見知らぬ人や初めて見る動物に対しても動じることなく、常に落ち着いて行動をとることができるラブラドールは、人と良いパートナーとしての関係を築くことができるため、盲導犬にピッタリであることも頷けますね。
理由④身体のお手入れが比較的楽チンだから
また、ラブラドールは毛が短いため毛が絡まったり抜け毛で掃除が大変になるということも少なく、ブラッシングを好む個体も多いため、お手入れが比較的楽チンだからという点も挙げられます。飼い主にとってお世話の負担が少ないということは立派な利点ですね！
スポンサードリンク
ラブラドールの飼育にかかる費用は？
そんな魅力いっぱいのラブラドール。
飼いやすそうだな～と思った方も多いのではないでしょうか？
ラブラドールは大型犬の中でも人気が高く、初心者でも安心して飼えるので迷っているのであればぜひオススメします！
ここでは、ペットとしてラブラドールをお迎えするにあたって、実際にかかる費用についてを解説していきます。
ラブラドールの価格相場は10～30万円
ラブラドールの価格は大体10～30万円以内であることが多いです。
ペットショップ、ブリーダーなど販売元によって価格は異なる？
ペットショップでの平均価格は、調べてみたところ10～20万円が相場でした。
しかし、その価格にプラスして、生体保証代、ワクチン代等が強制的にかかってくる場合がありますので、最終的にいくらになるのかはペットショップのスタッフさんに確認するようにしましょう。
ブリーダーのもとで購入する場合の平均価格相場は約20～30万円と、ペットショップよりも若干高値であることが多いようです。ただ、価格にワクチン代も最初から含まれていたり、そうでなかったりとブリーダーによって内容が異なるためこちらもしっかり確認をしてから購入するようにしましょう。
ブリーダーから購入した方が安くなる場合もありますので、様々な店舗を見てみて比較・検討しながら信頼できるショップからお迎えすることをオススメします。
価格は何によって違う？
大型犬の方が小型犬よりも高いということはありません。
高値で販売されやすい基準としては下記が挙げられます。
・人気の犬種
・日本ではあまり繁殖されていない珍しい犬種
・生まれたばかり～生後5ヵ月以内の子犬
・血統書付き
価格は様々な事柄を考慮して付けられますが、特にこだわりが強くなければ予算内で気に入った子をお迎えするのがベストでしょう。お迎えした子は、その瞬間からもう家族です。最後まで愛情をたっぷり注いであげてくださいね。
初期費用は合計で約18～40万円
ラブラドールを迎えるにあたって、初期費用はいくらかかるのか、必要な経費とその価格をまとめてみました。
《生体費用》約10～30万円
・ラブラドールレトリーバー
《飼育用品費用》約5～8万円
・サークル、小屋
・床材、餌、おやつ等
・首輪、リード
・食器類
・トイレ用品
・ケア用品
《健康管理系費用》約3万円
・畜犬登録
・健康診断
・狂犬病予防
・混合ワクチン
合計すると、約18～40万円程の初期費用が必要となります。
育てていくうちにお金がなくて飼えなくなるということが一切ないように、その後の暮らしも考えて金銭面でも余裕をもった状態でお迎えするようにしましょう。
毎月の飼育費用は約5000～1万円
毎月かかってくる飼育費用は、ドッグフード代とおやつ、ペットシーツ代です。
特にラブラドールは食欲旺盛で一回で食べる食事の量が多いため、エサ代に毎月お金がかかります。その他、消耗品も合わせると約5000～1万円が毎月のコストとなります。
年間でかかる飼育費用は約20万円
健康な状態で一年を過ごせたとしても、年間約20万円は必要と考えておいたほうがよいでしょう。最近ではワンちゃん用のグッズが充実しているため、犬用の服を購入したりベッドを購入したり新しいおやつを試してみたくなったりと、なんだかんだ出費が多くなることは日常茶飯事です（笑）できるだけコストを抑えたい場合は、愛犬専用のペット用品を自作してみたりフリマアプリで消耗品を購入するなどして工夫をしてみるのもいいかもしれません。
スポンサードリンク
ラブラドールをお迎えする際の注意点は？
ラブラドールを家族としてお迎えするにあたって、病気になってしまわないか、健康管理がちゃんとできるのか不安な方もいらっしゃるのではないかと思います。できるだけ永く健康に、楽しい時間を過ごしていきたいですよね。
ここでは、そんな不安を解消するため、お世話をする際にどんなことに気を付けたらいいのか、ラブラドールはどんな病気になりやすいのかについてを解説していきます。
股関節形成不全
ラブラドールが最もかかりやすい病気として挙げられているのが、股関節形成不全です。太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形が先天的に異常な状態となってしまっていることで、歩く際に腰が左右に揺れたり、後ろ足が上手くたためなかったり、運動しなくなってしまったり、股関節が脱臼してしまう恐れもあります。
この病気は発症の約7割が遺伝的要因が原因と言われ、成長の度合いが大きく股関節に過度のストレスがかかりやすい大型犬に多くみられる症状です。
遺伝的要因が強いため、ラブラドールをお迎えする前に、親犬に股関節形成不全の症状がなかったかを確認してみるのもいいでしょう。
また、普段の飼育の際に気を付けるべきポイントは、肥満にならないようにすることです。体重が急激に増えることにより股関節へのストレスが一気にかかってしまうため、太らないように適度な運動と食事の管理をしてあげるようにしましょう。
悪性腫瘍
悪性腫瘍は、つまりガンです。ガンが発生した場合、自然治癒するケースはほぼなく、発生した箇所の臓器を機能不全に陥れ、治療をしなかった場合死に至る恐ろしい病気です。
食欲不振、体重減少、リンパ節の腫れ、しこりを見つけた場合は必ず病院で診てもらうようにしましょう。ガンの原因としては、老化、紫外線、遺伝等があり、ラブラドールは遺伝によりガンになりやすい犬種です。
気を付けるべきポイントは、可能な限り屋内飼いをすること、受動喫煙をさせないこと、ストレスを与えないことです。屋外飼いをする場合は直射日光を日常的に浴びないよう大きな屋根を付けてあげましょう。また、タバコの煙は犬にとっても有害です。愛犬の前では禁煙を心がけ、ストレスのない生活環境を作ってあげることが理想です。
肥満
ラブラドールレトリバーは1日2回散歩に行くのがベストなほど、毎日たくさんの運動が必要となる犬種です。食欲も旺盛なため肥満には注意が必要です。肥満が原因で他の病気を誘発しやすいため、食事の内容や量を定期的に見直し管理してあげることが重要です。どうしてもたくさん食べる子には、運動の時間を増やしてあげるようにしましょう。食事や散歩は飼い主さんの重要な役目です。健康な状態を保つためにも、毎日しっかり管理をしてあげてくださいね。
スポンサードリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか？
ラブラドール・レトリーバーは賢い上に繊細な優しさを持ち合わせており、人と心を通わせることができるためペットとして非常に向いている犬種です。あなたが傷ついた時や落ち込んでいる時、必ず傍にいて励ましてくれる最高のパートナーとなってくれることでしょう。
どんな人とも仲良くなれるので、小さなお子さんがいるファミリーや他の動物を飼っているお家でも問題なく過ごすことができるでしょう。
ただし、大人しい穏やかな性格だからといって、甘やかしすぎは要注意です。しつけはちゃんとしてあげてくださいね。
お迎えをする際はしっかりと準備をした上で、責任をもって最後まで飼えるかどうかも検討し、よく家族と話し合ってから迎えることをオススメします。
素敵なラブラドールと出逢い、一生の思い出となる時間をぜひ過ごしてくださいね！