初心者向けに!海水でつくるサンゴ礁を管理する上での注意点
サンゴ礁は、石灰質のサンゴの塊でできており、植物のようですが、ちゃんとした生き物になります。サンゴ礁は、魚の隠れ家になったり、産卵にも使われ、海の生き物にとって必要不可欠な存在です。
見ているだけでも癒されるサンゴ礁ですが、なかなか手が届かないものだと思っていませんか?じつは、飼育の材料を揃えれば、あの美しいサンゴ礁を迎え入れることができるのです。 今回は初心者向けに、サンゴ礁の飼い方や管理や注意点などをご紹介していきます。
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目次
<目次>
これがオススメ!魅力あるサンゴ礁の種類は? |
サンゴ礁はどうやって飼うの?必要用品と飼育方法について |
サンゴ礁の購入方法と導入方法 |
サンゴ礁の成長速度と増やし方 |
まとめ |
これがオススメ!魅力あるサンゴ礁の種類は?
サンゴ礁はじつに800もの種類がいて、さまざまな形や色をした固体がいます。サンゴ礁はざっくり3つに分かれます。
・裾礁(きょしょう)
裾礁は陸地の周りにあり、ビーチへの近くにあるサンゴです。高さを求め、上に向かって成長していくうちに、丸みをおびた形となります。沖縄の海でよく見かけますよ!
・堡礁
裾礁に似ていますが、堡礁はサンゴの内側に深い溝ができそこに水がたまることで、湖みたいになります。裾礁は浅い溝なので、溝の深さが大きな違いです。世界遺産にもなっている、オーストラリアのグレートバリアリーフが、まさに堡礁でできています!
・環礁
陸地、つまり島が沈むとサンゴだけが浮かぶような状態になります。これを環礁といいます。
隆起しているサンゴと海は、まるでドーナッツのようにも見えます。
つぎにサンゴの特徴についてですが…
・ソフトコーラル
柔らかい骨格をもつのが特徴的で、カラーバリエーションが豊かで、色どりがキレイです
・ハードコーラル
硬い骨格をもつのが特徴的で、毒性をもつものもある。
実際に飼育するサンゴについてですが、ソフトコーラルがオススメになります。うまくいけば増殖も可能になります!
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サンゴ礁はどうやって飼うの?必要用品と飼育方法について
今回は、初心者にオススメのソフトコーラルのサンゴ礁の飼育について説明させていただきます。
必要用品は以下になります。
- オーバーフロー水槽(水槽の下にろ過機器がある)または、外部ろ過材がつけられるタイプの水槽
- ライブロック(自然にできた岩)
- ライブサンド(自然にできた砂)
- ヒーター
- 水中ポンプ
- 比重計(海水の塩分濃度をはかる)
- 照明
- 海水のもと
※ライブロックは、サンゴの死骸や微生物がくっついている岩であり、浄化作用もあるのであると便利です
サンゴ礁を飼うにあたっては、特殊な用品と飼育環境が必要です。
サンゴ礁の飼育に必要な添加剤は以下のものになります。
- 硝酸塩
- ヨウ素
- カルシウム
- 鉄分
- ストロンチウム
- マグネシウム
サンゴ礁は光合成で栄養を摂ります。照明はとても重要で、必ずつけておきましょう。水流はすこし強めにしておくと良いです。
餌は、サンゴフード、プランクトンになります。魚がいるなら植物性プランクトン、いないなら動物性プランクトンがオススメです。
エサのあげ方
- 水流をとめる
- 夜間にあげる
- スポイトをつかって、ポリプ(サンゴ礁の口、排泄する穴)が開いたらあげる
光合成によって、栄養をとることも可能ですが、餌を与えるのも楽しみのひとつになりますし、栄養がしっかりとれます。
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サンゴ礁の購入方法と導入方法
サンゴ礁はどこで購入できるか?レアなだけに、気になりますよね。サンゴ礁はアクアリウムの専門店や、通販などで購入が可能です。なるべく専門店で直接購入すると良いでしょう。ネット通販だと、輸送中になにかトラブルがある可能性も否定できません。
サンゴ礁を購入したら、いよいよ飼育が始まります。購入したサンゴは空気入りのビニール袋に入れられます。
それでは水槽への導入方法です。
- 水槽に入れる前に、まずはサンゴを薬浴させる。ビニール袋から水とサンゴを容器にいれ専門の液体を入れ、かき混ぜる。
- 購入したサンゴ礁は、白いプラスチック製のフラグにくっついているので外すか、そのまま入れることもありですが…せっかくなので岩などにつけると見映えが良くなりますよ。
- もともとある岩にサンゴ礁を、接着剤でつける。
- 作った海水のなか(水槽)に、サンゴ礁を入れる。
薬浴が、大切な過程になります。置き場所や、どこにつけるかは自分のアレンジしだいになります。
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サンゴ礁の成長速度と増やし方
サンゴ礁は、ポリプを増やしながら成長していきます。環境がしっかりしていれば、1年に1cm〜10cm成長します。もちろん、サンゴ礁の種類によって成長速度も変わってきます。
サンゴ礁の繁殖は1年に1回産卵するか、自分の身体の一部を植える2つの方法で行われます。産卵の場合は、満月の夜に産卵するといわれています。飼育上での繁殖はかなり難しいとされています。水槽のなかでの広さも限られているので、環境が整っていないことになります。
ただ、サンゴ礁はすくすく成長していきますので、サンゴ礁が増えたように見えると思います。
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まとめ
かなりレアで、奥深いサンゴ礁ですが、初心者でも時間と手間をかければ、飼育が可能です。
あざやかな色のとてもキレイなサンゴ礁もいますし、自分なりにアレンジすることでよりバリエーション豊かになります。
植物のようだけど、生き物、つまり動物であるサンゴ礁を育てることは、生態系の勉強にもなりますし、知識が身につきます。
飼育に慣れてきたら、水槽を大きくして、水族館のような本格的な飼育に臨んでも良いでしょう!