チャンナバルカとはインドに生息するスネークヘッド、いわゆるライギョの仲間です。
一昔前はチャンナアンフィビウスとも呼ばれていました。
数あるスネークベッドの中で最も美しいとされ「最高峰」の冠をなす魚です。
ではそのチャンナバルカについて見て行きましょう。
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目次
<目次>
チャンナバルカは最大でどのくらい? |
チャンナバルカの値段・販売は? |
チャンナバルカの飼育と混泳について |
チャンナバルカの繁殖 |
まとめ |
チャンナバルカは最大でどのくらい?
チャンナバルカは大型魚の部類です。
一般的に飼育下・野生下での最大体長にはかなりの差が出ます。
最大80cmという記録もありますが定かではなく、飼育下ではそれほど巨大化はしません。
概ね50cm〜60cmほどに育ちます。それでもかなりの大型魚の部類ですが。
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チャンナバルカの値段・販売は?
「最高峰」の字面に負けず、値段もスネークヘッドの仲間でもトップクラスです。
幼魚の入荷はほぼなく、ショップで見かけるのは、殆どが20〜30cmの若魚です。
20cm代で10数万〜20万円付近、30cmにもなると20万台後半〜30万円は確実でしょう。
この上のサイズは30万円以降の値段がつきます。最低でも新入社員の一月分の給料が必要ですね…
入荷や販売についてですが、コンスタントに見れる魚ではありません。
というのも現地インドでさえ、滅多に採取できない珍しい魚だからです。
ですがスネークヘッドに強いショップなら独自のルートを持っているはずなので、そちらから探した方が吉でしょう。
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チャンナバルカの飼育と混泳について
飼育難易度は「普通~やや難しい」と言ったところです。大型魚特有の頑健さも持ち合わせていますので。
ですが初めて水槽に入れる際は、必ず水合わせをして下さい。水質は弱酸性〜中性がベストです。
その巨大さから、最終的には120cm規格以上の水槽を用意せざるを得ません。
90cm規格でも飼えない事はありませんが、個人的にはかなりの無理があると思います。
餌は比較的何でも食べます。
自然採取の個体が殆どなので、人工飼料に餌付くかどうかは個体差があります。
初期は餌金やヒメダカ・餌用ザリガニのハサミを取ったもの・餌用カエル・ドジョウなど手に入りやすい物から始め、冷凍餌〜クリル〜大型肉食魚用飼料に切り替えてみましょう。
もちろん体長に比例して水を汚しますので、ろ過能力の強いフィルターを用意します。
エーハイムなど外付けのパワーフィルターが一番良いでしょう。
水温に関しては我慢強い方ですが、基本27〜28℃に保ちましょう。
また空気呼吸もするので水面には少しの余裕をつけます。
飛び出しも多いので蓋は必須です。パワーが強いので蓋を弾き飛ばすことがあります。蓋の上には必ず重しを乗せましょう。
混泳については、しない方が無難です。
スネークヘッドは同種間同士でも激しく争い、最悪相手を殺してしまうことさえあるんです。
中でもチャンナバルカの性格は神経質、自分より小さな魚には攻撃し、大きな魚には攻撃されやすいと、混泳に不向きな要素が揃いすぎています。
しかもその値段や希少性から考えると、迂闊に試す事は賢い方法ではないでしょう。
単独飼育がベストです。
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チャンナバルカの繁殖
現在流通している個体はほぼ野生個体であり、繁殖について耳にした事はありません。
ですが同じ地域に住むスネークヘッドの生態から、ある程度推測できます。
まず雌雄の判別が困難なので、複数匹を混泳させる必要があります。
相性が良ければオスはエラやヒレを逆立てメスにアピールし、メスのお腹が膨らみ始めたら成功です。ペア用の水槽に移しましょう。
ただ未成熟だったり繁殖期を逃すと、気が荒いスネークヘッドは互いに争い殺し合います。
状態や状況をよく観察し見極めて下さい。
スネークヘッドは大半がマウスブルーダーで、卵を加え口腔内で保護します。
メスが産卵するとオスはすぐに口に咥え「口腔内保育」をします。
無事孵化に至ると、オスの口内から水槽内に稚魚が遊泳を始めます。
その際メスは「フィードフィッシュ」という、餌用の卵を産みます。
これは栄養満点で当分は稚魚に餌を与える必要はありません。
その後はブラインシュリンプ、赤虫といった具合に成長経過により餌を切り替えます。
ただチャンナバルカは巨大魚なので、繁殖を試みるには、最低でも180cm規格の水槽が必須です。
何トンもする重さなので家の改築や補強工事も必要となります。
こういった点でも難しいと言えるのではないでしょうか?
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まとめ
お話しした様にチャンナバルカの飼育には数々のハードルがつきまといます。
ですが大切に飼いこまれた個体は、形容し難い美しさを持ちます。
大型魚でここまで美麗な個体は本当に稀です。
飼育が許される環境の方は、ボーナス日に頑張ってみてはどうですか?