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キスする熱帯魚?キッシング・グラミーの大きさや種類・飼育や混泳法とは?

Aquarium Talks on Twitter: "Kissing gourami are from eastern Asia. But  thats no kissing. Thats war not love ! xDD #AquariumTalks #fish #pets  #fishtank… https://t.co/pv87G6Ffov"

熱帯魚飼育の醍醐味に、その変わった生態を目の前の水槽内で観察できることがあります。今回お話しするキッシング・グラミーはその名の通り何と!キスをするんです。

そのキスの意味や飼育の方法、キッシング・グラミー全般の特徴をご紹介していきます。

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目次

<目次> 
キスする熱帯魚キッシング・グラミー!その大きさと種類
キッシング・グラミーの飼育方法
キッシング・グラミーの混泳について
キッシング・グラミーの繁殖方法
まとめ

キスする熱帯魚キッシング・グラミー!その大きさと種類

出典 Fishiam 野生種のサイズ例

キッシング・グラミーは有名なベタと同じくグラミーの仲間です。ただ種類としてはベタの様なバリエーションは乏しく、奇形を固定したバルーン状の短形個体や稀に野生種が輸入される程度です。基本はピンク基調の乳白色の個体がほぼ全てを占めています。最大全長は野生下で30cm、飼育下では成長しても15〜20cm程度の中型魚に位置します。

主要なキッシング・グラミーの種類を以下にご紹介します。

グリーン・キッシング・グラミー

野生の原種です。ほぼ市場に出回ることはありません。インドネシアのスマトラ・ボルネオ両島及びマレー半島に分布します。

バルーン・キッシング・グラミー

遺伝的な欠乏で産まれた奇形種を固定化したものです。野生には存在せず、その誕生経緯から他の魚より水流や給餌量に注意が必要です。

キッシング・グラミー(ノーマル種)

出典 Pintrest

市場に流通しているほとんどの種類が当該種です。元々は野生種のアルビノ個体由来ですが、原種のグリーンキッシングの方が流通量が乏しいという逆転現象が起こっています。

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キッシング・グラミーの飼育方法

60cm水槽で終生飼育が可能です。アルビノ由来が原因でしょうか?他のグラミーに比べやや水質に敏感です。中性〜弱酸性の水質を保ち、丁寧な飼育を心がけましょう。野生種の生息域は流れの緩やかな水路や沼・池などの止水域です。そのため水流は穏やかに保ちます。生息地の環境から高温耐性は強いのですが、水温は25〜28℃ほどがベストです。

特筆すべきは名前の由来ともなった、その特徴的な口ですね。噛む力は強いのですが、顎を大きく開けることができずストロー状になっています。与える餌はフレークフードや冷凍ミジンコ・イトメなどが良いでしょう。
ただ大きめの餌でも口で突き削りながら食べることも可能です。

雑食性で水槽壁面や流木上の藻やコケなどを突いて食べてくれます。底面に沈んだ残餌なども積極的に食べてくれるので、コリドラスの様な掃除魚的な働きも期待できるんです。

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キッシング・グラミーの混泳について

実際に飼育していた身としては、それほど攻撃的な魚ではないと言う印象です。ただ他のおっとりとしたグラミーと比べ気性はやや荒めでした。

因みに私の過去の飼育環境は標準規格の60cm水槽にキッシング・グラミー3匹、アナバス3匹、ドワーフグラミー2ペアを混泳させていました。
約5年ほどその環境で上手くいった覚えがあります。

流木を多数入れ、浮き草やウィローモス等の隠れ家的なものを多用した「グラミー専用水槽」だったので上手くいったのかもしれません。ただディスカス等の代表面積が広い魚は避けるべきです。鱗や粘膜を積極的に突き相手の魚が参ってしまいます。ヒレが長い・大きい種も同様の理由で避けて下さい。

この「突っつき行為」は他魚にも行います。もちろん同種間のオス同士は前述の通り「キス」で争います。混泳には水草やシェルター・流木などの「逃げ場」「遮蔽物」「隠れ家」がやはり必須です。過密飼育は絶対に避けて下さい。

海外での飼育例 やや過密で小競り合いが起きています

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キッシング・グラミーの繁殖方法

頻繁に東南アジアから幼魚サイズが途切れず入荷されており、繁殖方法は確立しています。ただ国内での繁殖例はあまり耳にしません。他のグラミーは泡巣などを作り卵・幼魚を保育したり、マウスブリーダー種もいるほど子煩悩ですが、ことキッシング・グラミーは子育てに無頓着です。

産卵はいわゆる「バラマキ式」で浮遊性の卵を水中に満遍なく産卵します。その後親は一切保育はしません。そして性成熟時のサイズは20cmほどです。体長に比例した大きな水槽を繁殖用にする必要があります。

一般にグラミーの仲間の卵は熱帯魚の中でも極めて小さく、孵化後の稚魚はアルテミアすら食べることが出来ません。その為ゾウリムシ主体のプランクトンをふんだんに含んだ「インフゾリア」というプランクトンコロニーを作る必要があります。ただこのインフゾリアを作る事自体がかなり困難です。インフゾリアをざっくり説明するといわゆる「グリーンウォーター」とほぼ同義です。

プール開き前の緑色プールを想像して下さい。まさにあれがグリーンウォーターそのものです。これは水量が多いほど呆気なく容易に作れ、少ないと直ぐに腐敗してしまいます。

結論づけると正に東南アジアの養魚場がそれに該当するんですよね。

アミをもすり抜けてしまう極小卵・特別な餌を用意する稚魚・そして巨大な水槽、しかも生体は非常に安価です。なかなかチャレンジャーが出てこない事も納得できます。ただ上記の条件をクリアできれば繁殖は十分可能な魚です。心当たりのある方は是非繁殖に挑んでみて下さい。ごく少例ですが混泳水槽で産卵することもあります。

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まとめ

キッシング・グラミーは一見すると実に地味な魚です。ですが熱帯魚を知れば知るほど、その魅力を理解できるようになる変わり種です。

そのブサ可愛い唇は今も忘れる事ができません。しかも魚の癖によく懐きます。

熱帯魚飼育者なら一度は飼って損はありませんよ。

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