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フィルター容量不足のトラブル例7選|ろ過不足の症状を切り分ける

水換えをしたのに、数日でまた白く濁る。嫌な臭いが残る。コケが急に増えて止まらない。魚やエビが元気を落とす。
こうした変化が続くと、「自分の管理が悪いのかもしれない」と不安になりやすい。

ただ、水槽の不調は“ひとつの原因だけ”で起きるとは限らない。見た目の症状が似ていても、実際は別の要因が重なっていることがある。たとえば、ろ過不足に見えても、過密・餌量・立ち上げ直後の不安定さ・流量低下(目詰まり)・底床の汚れ・水温上昇・病気が絡むこともある。

切り分けの軸は大きく3つ。

「フィルター容量不足(ろ過不足)」が疑わしい場面では、“水槽内で発生するゴミ・フン・残餌などの量”に対して、物理ろ過と生物ろ過の処理力が足りない状態に寄っていることが多い。すると、白濁・臭い・コケ・検査値(アンモニア/亜硝酸)の不安定さといった形で表に出やすい。

一方で、ろ過不足に見える症状でも、実際は水換えのやり方による水質急変や、高水温による代謝上昇+酸素不足が中心になることもある。見た目の濁りだけで決めつけず、観察ポイントをそろえて判断材料を増やすほうが安全側に寄りやすい。

次の章では、フィルター容量不足を疑いやすい「典型トラブル」を7つに絞って整理する。
次の内容:フィルター容量不足を疑う典型トラブルTop7/似ている別原因との違いの入口

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目次

まず結論:フィルター容量不足を疑う典型トラブルTop7

フィルター容量不足(ろ過不足)を疑う場面は、「水槽内で増える汚れ・老廃物」に対して、物理ろ過(ゴミを捕まえる)生物ろ過(アンモニア→亜硝酸→硝酸塩へ変える)の両方が追いついていないサインが重なるとき。
次の7つは、単体でもヒントになるが、複数が同時に出るほど“ろ過不足寄り”になりやすい。

Top1:水換えしても白濁がすぐ戻る

透明になっても数日でまた白っぽくなる、もやが戻る、というパターン。
有機物が多い状態で細菌や微生物が増減し、見た目の濁りとして出ている可能性がある。立ち上げ直後でも起きるため、経過と合わせて見る必要がある。

Top2:臭いが取れない・水換え後も臭う

「生臭い」「ドブ臭い」「酸っぱい」など、不快な臭いが残る場合。
残餌・フン・底床の汚れが分解される過程で臭いが出やすく、ろ過が追いつかないと水換えで薄まっても短期間で戻ることがある。

Top3:コケが急増して止まりにくい

短期間でガラス面が緑っぽくなる、糸状コケが増える、茶ゴケが広がるなど。
光量や点灯時間が原因のことも多いが、栄養塩(硝酸塩やリン酸など)が高止まりしやすい環境だとコケが勢いづくことがある。ろ過不足単独ではなく、餌量・過密・水換え頻度が絡みやすい。

Top4:アンモニア・亜硝酸が下がらない(検査で確認)

検査薬でアンモニア/亜硝酸が検出され続ける、または水換え後だけ一瞬下がって戻る。
生物ろ過が安定しきっていない、または汚れの発生量に対してバクテリアの処理が追いつかない可能性がある。立ち上げ中・過密・餌量増加・ろ材トラブル(洗いすぎ等)の影響も受けやすい。

Top5:餌を増やした直後から濁り・臭い・数値が悪化する

成長期で給餌量を増やした、冷凍餌や高タンパク餌に変えた、回数を増やした直後に荒れるパターン。
フンや残餌が増えると、物理ろ過の負担も生物ろ過の負担も一気に上がる。ろ過容量の限界が表に出やすい。

Top6:魚を増やした直後から不安定になる(過密とセットで起きやすい)

新規導入後に濁る、臭う、コケが増える、検査値が崩れる。
これは“過密寄り”にも見えるが、実際には「過密=汚れ増」なので、結果としてろ過が追いつかなくなる形になりやすい。導入直後のストレス・病気混入も並行しやすい点が紛らわしい。

Top7:流量低下・目詰まりがあり、掃除や通水で一時的に良くなるが再発する

吐出口の勢いが落ちた、ろ材やスポンジが詰まっている、エアの量が減ったなど。
流量が落ちると物理ろ過が機能しにくくなり、酸素供給も不足しやすい。生物ろ過も酸素に依存するため、条件が悪いと処理力が落ちてトラブルが続くことがある。


似ている別原因も混ざりやすいポイント

次の内容:最初の10分で見る観察ポイント(濁り・臭い・コケ・魚の様子・流量・餌・過密・掃除履歴)

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最初の10分で見る観察ポイント(濁り/臭い/コケ/魚の様子/流量/餌/過密/掃除履歴)

水槽の不調は「原因を当てにいく」より、まず状況を同じ物差しでそろえるほうが切り分けが進みやすい。
ここは、机にメモしながらでも確認しやすい“10分チェック”を並べる。

濁り:いつ・どんな濁りか

白濁でも意味が違うことがあるため、見え方とタイミングを押さえる。

次の内容:臭いチェックへ

臭い:水槽の“匂いの質”を言語化する

臭いは主観になりやすいので、種類と強さをメモする。

次の内容:コケの状態へ

コケ:増え方と場所で見る

コケは光の影響が大きいが、栄養塩が高い環境だと勢いがつきやすい。

次の内容:魚・エビの様子へ

魚の様子:全体か、特定個体か

ろ過不足(アンモニア・亜硝酸の影響)が絡むと、複数個体に“じわじわ”出ることがある。一方で病気は“特定個体から”始まることも多い。

次の内容:流量チェックへ

流量:吐出口の勢いと水の流れ

流量低下は“ろ過能力の低下”として見逃しやすい。見た目でわかる範囲だけでも確認しておく。

次の内容:餌の情報をそろえる

餌:量・回数・餌の種類の変化

ろ過不足は「餌を増やした」「餌が変わった」直後に表に出やすい。

次の内容:過密の確認へ

過密:匹数だけでなく“汚れの出方”で見る

過密かどうかは魚種・サイズ・餌量で変わるため、単純な匹数では判断しづらい。代わりに「汚れが出る条件」を確認する。

次の内容:掃除履歴へ

掃除履歴:やりすぎ/足りなさの両方を疑う

フィルター容量不足に見えても、掃除やろ材の扱いが影響している場合がある。


この時点で“ろ過不足寄り”になりやすい組み合わせ

逆に、特定個体だけ弱る体表異常が目立つ急に一気に崩れたなどは、ろ過不足以外の軸(病気・急変)も残しながら見たほうが安全側になりやすい。

次の内容:トラブル例別チェック表(症状→原因候補→理由→確認→紛らわしい要因→次の判断観点を表で整理)

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トラブル例別チェック表

症状が似ていても、原因の寄り方が違うと次に見るべきポイントが変わる。
以下は「ろ過不足寄りかどうか」を判断材料で整理するためのチェック表。

トラブル例(症状)ろ過不足寄りの原因候補そう考える理由水槽内で確認すること似ている別原因(紛らわしい要因)次に読むべき判断観点(ろ過/過密/餌/立ち上げ/病気など)
白濁が戻る(数日で再発)生物ろ過の処理不足/有機物過多水換えで一時的に薄まっても、汚れ発生量>処理力だと再発しやすい残餌・フン量、底床の汚れ、流量、ろ材量、検査値(アンモニア/亜硝酸)立ち上げ直後の菌の増減、底床舞い上がりろ過(生物ろ過)/立ち上げ/餌
水がすぐ汚れる(透明が続かない)物理ろ過の捕集力不足/目詰まりゴミが取り切れない、または流量低下で捕集が落ちるスポンジ/マットの汚れ、吐出口の勢い、油膜、フィルター内の詰まり底床の細かい粉、流木のアク、砂利の巻き上げろ過(物理ろ過)/掃除・流量
臭いが取れない(ドブ臭・生臭)汚れの分解が追いつかない/底床汚れ蓄積有機物の滞留が続くと水換え後も臭いが戻りやすい底床掃除頻度、隠れ場所のゴミ溜まり、フィルター汚れ、過密度餌の質の変化、死骸や腐敗物の見落とし掃除・底床/餌/過密
水換え後だけ一瞬良いがすぐ臭う処理力不足(汚れ発生量が多い)薄めても供給(汚れ)が多いと短期間で戻る給餌量、フン量、魚のサイズ増、流量低下の有無水換え方法の急変(魚の不調が目立つ場合)餌/過密/ろ過
コケが急増(ガラス面がすぐ緑)栄養塩が溜まりやすい環境(処理・排出不足)硝酸塩などが高止まりすると勢いがつきやすい点灯時間、餌量、水換え頻度、硝酸塩の傾向、コケの種類光量過多、肥料過多、水草不足予防(光・栄養)/餌/ろ過
茶ゴケが広がる(全体が茶色っぽい)立ち上げ・ろ過が安定前+汚れ多め安定前はコケが出やすく、汚れが多いと長引きやすい立ち上げ日数、検査値、底床/フィルターの汚れ光量不足、シリカ由来、換水不足立ち上げ/ろ過
アンモニアが検出され続ける生物ろ過不足/バクテリア定着不足アンモニアの処理が追いつかないと早期に数値へ出やすい検査結果の推移、給餌量、過密、ろ材量、掃除直後か急な過密、死骸の見落とし、餌の与えすぎろ過(生物ろ過)/餌/過密
亜硝酸が下がらない生物ろ過の途中が弱い/酸素不足が絡む亜硝酸段階が停滞すると不安定が続きやすい溶存酸素の状況(夜間含む)、流量、水面の揺れ、ろ材状態立ち上げ中、掃除・ろ材交換直後ろ過(生物ろ過)/掃除・流量/立ち上げ
餌を増やした直後に白濁・臭い悪化供給(汚れ)が増え処理が追いつかない給餌増=フン・残餌増で負荷が急上昇直近の給餌変更、食べ残し、フン量、フィルター汚れ餌の油分・粉、冷凍餌の解凍液の影響餌/ろ過(容量)
生体追加後に不安定化(濁り・数値悪化)過密化によりろ過限界が表面化汚れ発生量が増えると容量不足が出やすい追加前後の変化、魚のサイズ、検査値、流量病気の持ち込み、導入ストレス過密/病気/ろ過
立ち上げ直後に安定しない(白濁・数値)バクテリア未安定+容量不足気味初期は処理が育っておらず変動しやすい稼働日数、ろ材量、検査値、給餌開始タイミング過剰な掃除、急な生体投入立ち上げ/ろ過
フィルター掃除直後に不調(濁り・数値)生物ろ過の一時低下/通水の乱れ掃除で付着生物が減る、通水が変わることがある掃除内容(洗い方)、ろ材の扱い、掃除前後の流量水換え急変、偶然のタイミング(病気)掃除・ろ材/ろ過/病気
流量低下・目詰まりがある物理ろ過低下+酸素供給低下捕集力が落ち、酸素不足が生物ろ過に響くことがある吐出口の勢い、水面の動き、フィルター内詰まりエア不足、夏場の高水温掃除・流量/酸欠
底床に汚れが溜まりやすい汚れ供給が多く処理が追いつきにくい底床は汚れの“貯蔵庫”になりやすいフンの溜まり方、レイアウトの死角、底床掃除頻度底床材の粒が細かすぎる、掃除で舞い上がる底床管理/ろ過
夜間に魚が苦しそう(表層でパクパク)酸欠+ろ過処理低下が重なる夜は酸素が下がりやすく、生物ろ過も影響を受ける夜の様子、水温、エア/水面揺れ、流量水温過高、薬剤・水質急変酸欠/流量/ろ過
エビ・貝が先に弱る水質悪化(アンモニア/亜硝酸など)に敏感小型生体は変化に反応しやすい検査値推移、底床汚れ、残餌、銅など混入可能性銅/薬剤、pH急変、導入直後の不一致水質(検査)/立ち上げ/病気
特定個体だけ弱る(他は平気)ろ過不足“単独”より別軸の可能性水質由来は全体に出やすい傾向体表異常、呼吸、いじめ、隔離歴病気、怪我、序列ストレス病気/混泳ストレス
水換えしても改善が短い(数日)根本負荷(餌・過密・底床)>処理力薄めても発生源が残ると戻る汚れ発生源(餌/過密/底床)、流量、フィルター容量水換え方法の急変、光・肥料餌/過密/掃除・流量
透明だが検査値が不安定生物ろ過が弱い/過密・餌の影響見た目が良くても数値が先に崩れることがある検査値の連続記録、給餌量、流量、水温検査ミス、試薬期限、計測条件検査の確認/ろ過/餌
油膜が出やすい・泡が残る流量不足/有機物が多い表面が動かない+有機物が多いと出やすい水面の揺れ、吐出口向き、スキマー有無、餌の油分餌の種類、手の油、添加物流量・水面/餌

次の内容:原因カテゴリ別の深掘り(ろ過不足寄り/過密寄り/餌量寄り/立ち上げ寄り/掃除・流量低下寄り/病気寄り)

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原因カテゴリ別の深掘り(ろ過不足寄り/過密寄り/餌量寄り/立ち上げ寄り/掃除・流量低下寄り/病気寄り)

同じ「濁り・臭い・コケ・魚の不調」でも、どのカテゴリに寄っているかで、見るべきポイントが少し変わる。
ここでは“寄り”を判断する材料を整理する。


ろ過不足寄り(フィルター容量・ろ材量・方式の不足)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント

次の内容:過密寄りの特徴へ


過密寄り(生体数・サイズ増で汚れ発生量が急に増える)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント

次の内容:餌量寄りの特徴へ


餌量寄り(給餌が原因で負荷が跳ねる)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント

次の内容:立ち上げ寄りの特徴へ


立ち上げ寄り(バクテリアが安定する前の揺れ)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント

次の内容:掃除・流量低下寄りの特徴へ


掃除・流量低下寄り(目詰まり/洗いすぎ/通水不良)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント

次の内容:病気寄り(紛らわしいケース)へ


病気寄り(ろ過不足に見えても“個体要因”が中心)

起こりやすい見え方

背景にあること

水槽内での確認ポイント


“寄り”を決めるときの考え方(安全側)

次の内容:よくある誤解(外部なら安心/水換え多ければOK/ろ材を洗えば回復 などの落とし穴と考え方)

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よくある誤解(「外部なら安心」「水換え多ければOK」「ろ材を洗えば回復」など)

ろ過不足の切り分けを難しくするのは、「一見もっともらしい思い込み」が混ざりやすい点。
次の誤解は、症状の見え方をずらしたり、対処の方向を迷わせたりしやすい。


誤解1:外部フィルターなら容量不足にならない

外部フィルターはろ材量を確保しやすい一方で、**“水槽の負荷に対して十分かどうか”**は別問題になりやすい。

外部=安心と決めつけず、「負荷の変化」「流量の変化」「詰まりや通水ムラ」を合わせて見るほうがブレにくい。

次の内容:水換えに頼りすぎる誤解へ


誤解2:水換え回数を増やせば、ろ過不足は解決する

水換えは水を薄める効果があり、状況を一時的に軽くすることはある。
ただし、汚れの発生源(餌・過密・底床汚れ)が強いままだと、短期間で戻りやすい。

さらに、水換えが多いほど安全とは言い切れない面もある。

水換えは有効な手段になり得るが、ろ過不足の切り分けでは「薄めた後に戻る速さ」も判断材料として扱うほうが安全側に寄りやすい。

次の内容:ろ材を洗えば回復する誤解へ


誤解3:濁ったら、とにかくろ材を強く洗えば回復する

ろ材やスポンジの汚れが原因で流量が落ちている場合、掃除がヒントになることはある。
一方で、強い洗浄や一度に大きく触ることで、生物ろ過が一時的に弱る可能性も残る。

紛らわしいのは、掃除後にこうした変化が出ること。

ろ材の掃除は「物理ろ過(目詰まりの解消)」と「生物ろ過(付着微生物の維持)」のバランスが絡むため、結果が一方向に出ないことがある。
掃除の直後に不調が出た場合は、掃除そのものが影響した可能性も残しつつ、検査値や生体の様子を合わせて見るほうがぶれにくい。

次の内容:ろ材を増やせば万能という誤解へ


誤解4:ろ材を増やせば、どんなトラブルでも止まる

ろ材量は処理面積に影響するが、ろ材だけ増やしても改善が弱いケースがある。

ろ材は重要な要素のひとつだが、「流れ」「酸素」「汚れの発生源」とセットで考えるほうが、切り分けとしては安定しやすい。

次の内容:エアレーションとろ過の誤解へ


誤解5:エアレーションを入れれば、ろ過不足は解決する

酸素が増えることで、魚の呼吸が楽になったり、生物ろ過が働きやすくなったりする可能性はある。
ただし、エアレーションは汚れそのものを減らす手段ではないため、症状の“根本”が残ることもある。

「酸欠のサインがあるか」「流量低下があるか」「検査値が崩れているか」を同時に見て、軸を分けたほうが判断がぶれにくい。

次の内容:見た目がきれいなら大丈夫という誤解へ


誤解6:見た目が透明なら、水質は問題ない

透明でも、アンモニアや亜硝酸が検出されることはある。
逆に、見た目が少し濁っていても、検査値が安定している場合もある。

濁りだけで決めつけず、「臭い」「流量」「検査値」「生体の反応」を組み合わせて判断材料を揃えるほうが安全側に寄りやすい。


誤解7:コケが増えた=ろ過不足が原因

コケは光(点灯時間・光量)・栄養塩・水草量・水流など複数要因で増える。
ろ過不足が関係することもあるが、コケ単体では判断がぶれやすい。

次の内容:再発予防の考え方(餌・過密・掃除・流量・水草・季節・観察の整え方)

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再発予防の考え方(餌・過密・掃除・流量・水草・季節・観察)

ろ過不足の再発は、「フィルターが弱い」だけで決まるより、負荷(汚れの発生)と処理(ろ過・循環)のバランスが崩れることで起きやすい。
再発を減らすには、原因を1つに決め打ちせず、崩れやすいポイントを先に整えるほうが安定しやすい。


餌:量より“汚れの出方”を基準にする

給餌は水槽の負荷を左右しやすい。餌を増やす前後で状態が変わるなら、そこが分岐点になりやすい。

次の内容:過密(生体数・サイズ)をどう捉えるか


過密:匹数だけでなく“サイズと成長”も負荷として扱う

同じ匹数でも、体格が上がるとフン量も餌量も増え、負荷が増えやすい。

過密かどうかの判断は難しいため、「増やした直後に崩れたか」「フィルターがすぐ詰まるか」など、現象ベースで捉えると整理しやすい。

次の内容:掃除の“やりすぎ・やらなさすぎ”の線引き


掃除:狙いは“流れを保ちつつ、崩さない”

ろ過不足の再発には、目詰まり(流量低下)が強く関係する一方、掃除の仕方で不安定化することもある。
そのため「流量を維持する」「一度に大きく変えない」を優先すると安定しやすい。

次の内容:流量(循環)を“ろ過能力”として扱う


流量:吐出口の勢いは、状態の“早期警報”になりやすい

流量が落ちると、物理ろ過が効きにくくなり、水面の動きも弱くなりやすい。
その結果、ゴミが溜まりやすくなり、酸素条件も悪くなり、複合的に崩れやすい。

流量低下は「濁りや臭いが出る前」に気づけることがあるため、日常観察に組み込みやすいポイント。

次の内容:水草・レイアウトと“汚れの溜まり方”の関係


水草・レイアウト:栄養とゴミの“溜まり場”を減らす

水草は栄養塩を吸収する側面がある一方、レイアウト次第でゴミが溜まる場所が増えることもある。

「どこに汚れが溜まるか」を把握できると、再発ポイントが特定しやすい。

次の内容:季節(特に夏)で崩れやすい理由


季節:夏(高水温)は“負荷増+酸素減”で崩れやすい

高水温になると、魚の代謝が上がり、餌量やフン量が増えやすい。一方で、水中の酸素は減りやすい。
この組み合わせで、ろ過不足・酸欠が同時に起きやすくなる。

次の内容:観察(記録)で切り分けを早くする方法


観察:数値とタイミングを“短いメモ”で揃える

再発予防は、完璧な管理よりも「崩れ始めを早く拾う」ほうが効果が出やすい。

短い記録があると、「ろ過不足寄り」「過密寄り」「餌量寄り」などの寄り方が見えやすくなる。


再発予防の要点(まとめ)

次の内容:早めに安全側へ寄せた方がよい兆候(連続死・急な悪化・異臭・検査値異常など。断定せず判断材料として整理)

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早めに安全側へ寄せた方がよい兆候(連続死/急な悪化/異臭/検査値異常など:断定しない)

「ろ過不足っぽいかも」と感じる場面でも、状況によっては“原因の特定”より先に、リスクを下げる判断が優先されることがある。
ここでは、早めに安全側へ寄せたほうがよい可能性が高い兆候を、断定を避けた判断材料として整理する。


連続死・短時間での悪化が起きる

こうした進行の速さは、ろ過不足だけでなく、水質急変・中毒・急性の酸欠・持ち込み病気などが重なる可能性も残る。切り分けより先に状況把握を急いだほうが安全側に寄りやすい。

次の内容:異臭・見た目の急変について


異臭が強い・いつもと違う臭いがする

臭いは有機物の分解だけでなく、腐敗物の見落とし(死骸や残餌の溜まり)や、設備トラブルで循環が止まりかけている場合にも出ることがある。臭いの急変は、原因が一つではない可能性を残しやすい。

次の内容:検査値が崩れている場合


検査値(アンモニア・亜硝酸)が明確に異常

数値の異常がはっきりしている場合、ろ過不足(生物ろ過の停滞)だけでなく、過密・餌量増加・立ち上げ不安定・掃除の影響なども絡んでいる可能性がある。いずれにしても、生体に負担がかかりやすい状態として扱いやすい。

次の内容:呼吸や酸欠サインについて


呼吸が苦しそう(特に夜間)・水面付近に集まる

これは酸欠が中心の可能性もあるが、酸欠はろ過の働き(酸素条件)とも絡むため、ろ過不足と同時に起きることもある。進行が速い場合は、安全側へ寄せたほうがよいサインになりやすい。

次の内容:エビ・貝など敏感な生体の異変


エビ・貝が先に弱る/全体が敏感に反応する

エビ・貝は変化に敏感なことが多く、アンモニア・亜硝酸、混入物質、急変などの影響が表に出やすい。ろ過不足だけで説明しないほうが安全側に寄りやすい場面もある。

次の内容:特定個体だけの異変との違い


特定個体だけでなく“複数個体に同時に”症状が出る

水質要因(ろ過不足・急変・酸欠など)は、全体に影響が出やすい傾向がある。一方で、特定個体だけなら病気・怪我・いじめの比重が上がることもあるため、同時多発は“安全側へ寄せる材料”になりやすい。

次の内容:設備トラブル(流量・停止)について


設備トラブルが疑われる(循環停止・流量低下・目詰まり)

ろ過不足の背景に、設備トラブルが混ざると進行が速くなることがある。ここは「ろ過容量の問題」だけで片付けず、循環の状態を優先して確認したほうが安全側に寄りやすい。


安全側へ寄せる判断のコツ(断定を避けた形)

次の内容:よくあるQ&A(ろ過不足と紛らわしい疑問を短く整理)

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よくあるQ&A

Q1. 白濁しているけど、ろ過不足(容量不足)と決めてよい?

白濁だけでは決めにくい。底床の舞い上がり、立ち上げ直後の微生物の増減、餌の粉などでも白っぽく見えることがある。
「数日で戻る」「臭いも戻る」「流量低下がある」「検査値(アンモニア/亜硝酸)が不安定」などが重なるほど、ろ過不足寄りの可能性が上がりやすい。

次の内容:臭いが取れないケース


Q2. 水換えしても臭いが消えないのは、ろ過が弱いサイン?

可能性としては残る。汚れの発生源(残餌・フン・底床汚れ)が強いと、水換えで薄まっても短期間で臭いが戻ることがある。
一方で、死骸や腐敗物の見落とし、フィルター内の詰まり、循環不良が混ざることもあるため、臭いの質(ドブ臭・腐敗臭など)と、流量や汚れの溜まり場を合わせて確認するとぶれにくい。

次の内容:コケが増えるケース


Q3. コケが増えた=ろ過不足?

コケは光(点灯時間・光量)や栄養塩、レイアウトの流れ、水草量など複数要因で増える。ろ過不足が関係することもあるが、コケ単独では判断が難しい。
コケ増加に加えて「臭い」「白濁の再発」「検査値の不安定」が出るなら、ろ過・餌・過密の比重も上がりやすい。

次の内容:アンモニア・亜硝酸の疑問


Q4. アンモニアや亜硝酸が出るのは、フィルター容量不足が原因?

容量不足の可能性はあるが、同じ数値でも背景は複数ある。
立ち上げ中、過密、餌量増加、フィルター掃除直後、流量低下などでも崩れることがある。
数値を1回だけで決めつけず、「直近で何を変えたか」と「推移(上がっている/下がっている/水換え後だけ下がる)」を見るほうが判断材料として強い。

次の内容:フィルター掃除の疑問


Q5. フィルター掃除の直後に白濁や不調が出た。掃除が悪かった?

掃除が影響した可能性は残る。目詰まり解消で流量は戻っても、ろ材の状態が変わって一時的に生物ろ過が弱ることがある。
ただし、たまたま病気や過密の影響が同時期に出た可能性も残るため、「掃除の内容」「掃除前後の流量」「検査値」「複数個体に広がるか」を合わせて判断するとぶれにくい。

次の内容:流量低下について


Q6. 流量が落ちたけど、水は透明。問題ない?

透明でも影響が出ることはある。流量低下は物理ろ過(ゴミを捕まえる力)だけでなく、水面の動きや酸素条件にも関わりやすい。
「油膜が出る」「泡が残る」「夜間に苦しそう」などが出ている場合は、流量低下がトラブルの土台になっている可能性も残る。

次の内容:エビ・貝が弱るケース


Q7. エビや貝が先に弱った。ろ過不足が原因?

ろ過不足(水質悪化)が絡む可能性はあるが、エビ・貝は混入物質や急変にも敏感なため、ろ過不足に限定しないほうが安全側に寄りやすい。
アンモニア/亜硝酸の検査、直近の水換えや掃除の変化、薬剤・金属の混入可能性なども並行して疑う材料になる。

次の内容:特定個体だけ弱る疑問


Q8. 1匹だけ弱る。ろ過不足より病気?

水質要因は全体に影響が出やすい傾向があるため、1匹だけなら病気・怪我・いじめの比重が上がることが多い。
ただし、水質ストレスがあると弱い個体から先に崩れることもあるため、「他の個体にも同じ兆候が広がるか」「検査値が崩れていないか」を合わせて見ると判断が安定しやすい。

次の内容:どこまで様子見できるか


Q9. どの時点で“様子見”より安全側に寄せるべき?

断定はしないが、次のような状況は慎重に扱いやすい。

迷う場合は、受診を含む専門家相談を“選択肢”として残しつつ、客観情報(いつから/何を変えた/検査値/流量)を揃えるほうが判断材料として強くなる。

次の内容:まとめ(要点の整理と、次に読むべき観点の整理)

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まとめ

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