プレコが他魚を吸う原因7つと混泳トラブルの止め方

プレコを混泳水槽で飼っていると、ほかの魚の体に吸い付くような動きが見られることがある。昼間はおとなしいのに、消灯後や早朝にだけ起きる場合も多く、気づいたときには相手の魚が逃げ回ったり、体表が白っぽくなったりして不安になりやすい。

この行動は、必ずしも「捕食」や「攻撃」だけで説明できるものではない。口器の使い方や餌の条件、夜行性の行動パターン、混泳相性、環境ストレスなどが重なって起きることが多い。一方で、体表の粘膜が傷ついたり、弱った個体が狙われたりすると、短期間で状態が悪化するケースもあるため、状況によっては放置がリスクになる。

大切なのは「なぜ起きているか」を候補ごとに切り分け、優先順位をつけて対処し、混泳を続けるか隔離するかを判断できる状態にすること。次章では、よくある原因をまず全体像として整理する。

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目次

まず結論:よくある原因トップ5

プレコが他魚に吸い付く(舐める・体表に張り付く)行動は、ひとつの原因で起きるより「複数の条件が重なる」ことが多い。まず頻度が高い原因を5つに整理する。

1)餌不足・栄養バランスの偏り(特に沈下性・植物質)

沈下性の餌が足りない、夜間にプレコが十分食べられていない、植物質や繊維質が不足していると、他魚の体表を舐めるような行動が出やすい。

2)混泳相性の問題(体表が弱い魚・寝ている魚が狙われやすい)

体表の粘膜が薄い魚、動きが遅い魚、底で休む魚、夜に動きが鈍る魚は被害が出やすい。相性の悪さは水槽サイズや隠れ家の少なさで悪化する。

3)隠れ家・流木・日陰の不足(落ち着けず接触が増える)

流木やシェルターが少ないと、プレコの休憩場所が定まらず、夜間に行動範囲が広がって他魚との接触が増える。結果として“張り付き”が起きやすくなる。

4)過密・水質ストレス(酸欠・高水温・窒素系の悪化など)

過密、水換え頻度の不足、ろ過能力不足などでストレスが高いと、行動が荒くなったり落ち着きがなくなったりして、混泳トラブルが増えやすい。酸欠や高水温は夜間に悪化しやすい。

5)弱っている魚・体表異常のある魚が標的になる

病気や小さな傷、粘膜の荒れ、痩せ、呼吸が速いなど「弱っているサイン」がある個体は狙われやすい。吸い付きが原因で悪化するのか、悪化しているから吸い付かれるのか、両方の可能性がある。

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吸い付き行動の整理

「プレコが他魚を吸う」と見えても、実際にはいくつかのパターンが混ざる。行動のタイプを整理すると、原因の切り分けと対処の優先順位がつけやすくなる。

吸い付く(張り付く)

他魚の体側や背中、頭部付近に口器を密着させ、しばらく動かない状態。相手が嫌がって逃げても再び張り付く場合は要注意。体表粘膜が削れやすく、白濁や赤みが出ることがある。

  • 見えやすいサイン:相手が急に暴れる/体表が白っぽくなる/同じ個体に繰り返す
  • 関連しやすい要因:餌不足、相性、夜間の接触、弱った個体の存在

舐める(短時間の接触を繰り返す)

一瞬だけ触れて離れる、または数秒程度の接触を繰り返すタイプ。体表の付着物(コケ・餌の残り・粘液など)に反応している可能性がある一方、繰り返しが強いと粘膜を傷める方向へ進みやすい。

  • 見えやすいサイン:短い接触が多い/被害魚にうっすら白濁が出る
  • 関連しやすい要因:給餌タイミング、沈下餌不足、環境ストレス、体表異常

追う(追尾する・張り付く前の段階)

他魚の後ろを追いかけて接近する行動。縄張り性や落ち着ける場所の不足、過密、相性の悪さが背景にあることが多い。追う時間帯が消灯後に偏るなら、行動圏の重なりが疑われる。

  • 見えやすいサイン:特定の魚だけ追う/底付近や流木周りで起きる
  • 関連しやすい要因:隠れ家不足、レイアウト不適、過密、水質ストレス

体表を削るように見える(擦る・引っかく)

吸い付いた位置が白く“剥げた”ように見える、鱗の乱れや出血が出るなど、明確なダメージがある状態。行動としては短時間でも、結果が重いパターン。被害魚の状態悪化につながりやすい。

  • 見えやすいサイン:白斑・白濁が広がる/赤み・出血/鱗の乱れ/元気低下
  • 関連しやすい要因:強い相性不一致、弱った魚、餌不足の継続、夜間の接触増加

夜間に起きやすい理由(消灯後・早朝に偏る背景)

プレコは夜行性の傾向があり、消灯後に活動量が上がりやすい。相手の魚は夜に動きが鈍る、底で休む、同じ場所に集まるなどで「接触しやすい条件」が揃う。さらに夜間は酸素量が下がりやすく、ストレスが増えるとトラブルが出やすい。

  • 夜に偏るときの注目点:寝場所が重なる/隠れ家が少ない/エアレーション不足の気配/高水温

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原因パート(原因ごと)

吸い付き行動は「餌」「相性」「環境」「ストレス」「相手の状態」が重なって起きやすい。ここでは原因ごとに、起きる条件 → 確認方法 → 対処の順で整理する。


餌不足・栄養バランス(植物質/沈下性/給餌タイミング)

起きる条件

  • 沈下性の餌が少なく、プレコが十分食べられていない
  • 昼間に給餌して終わりで、夜間にプレコが餌へアクセスできない
  • 植物質・繊維質が少なく、口器で“探して摂る行動”が強くなる
  • 混泳魚に餌を取られて、プレコに回りにくい

確認方法

  • 消灯後〜早朝にプレコが水槽内を活発に探し回っている
  • 給餌直後でも他魚に寄っていく(満腹になっていない可能性)
  • 体型が痩せ気味(腹部がへこむ/背骨が目立つなど)
  • 餌が浮上性中心で、底に残らない/沈下が遅い

対処(優先度:高)

  • 沈下性の餌を基本にする(底で食べられる形状)
  • 消灯直後〜消灯後に少量を追加して、夜間に食べる機会を作る
  • 植物質(藻類・繊維)を意識した餌構成に寄せる
  • 給餌は「一度に多く」より「回数とタイミング」で調整し、食べ残しは水質悪化を避ける範囲で管理する

プレコのサイズと口器・吸盤行動(サイズ差で起きやすい)

起きる条件

  • プレコが成長して口器の吸着力が強い
  • 相手の魚が小型で、体表面積が小さく逃げにくい
  • プレコの休憩場所が足りず、相手の魚に接触する機会が増える
  • “吸い付く行動”が探索や摂餌行動として固定化している

確認方法

  • 以前は起きなかったのに、成長とともに増えた
  • 被害魚が特定のサイズ帯(小さめ・細身)に偏る
  • 同じ相手に繰り返す(行動パターン化)

対処(優先度:中〜高)

  • サイズ差が大きい場合は混泳自体の再検討が必要
  • 接触が起きる場所(流木周り、底面の休憩場所)を分散させる
  • 夜間に被害が集中するなら、消灯後の環境(隠れ家、寝場所)を増やして接触頻度を下げる

混泳相性(被害が出やすい魚の特徴)

起きる条件

  • 体表が弱い/粘膜が薄い魚(体表ダメージが出やすい)
  • 動きが遅い、夜間に動きが鈍る、底で休む魚
  • 寝場所がプレコと重なる(底面・流木・物陰)
  • 群れ行動で同じ場所に集まり、接触が増える

確認方法

  • 被害が出る魚種・個体が偏る(特定の魚だけ狙われる)
  • 被害魚が夜間に底や物陰でじっとしている
  • 吸い付きが「消灯後にだけ」起きやすい
  • 被害魚に白濁、粘膜の荒れ、擦れ跡が出る

対処(優先度:高)

  • 被害魚が逃げられる構造(隠れ家の増設、退避スペース)を作る
  • 寝場所が重なる場合は底面のレイアウト分離を行う
  • 被害が繰り返され、体表ダメージが進む場合は隔離を優先する(混泳相性の限界の可能性)

隠れ家不足・縄張り・レイアウト(休憩場所/日陰/流木)

起きる条件

  • 流木やシェルターが少なく、プレコが落ち着けない
  • 隠れ家が1か所に集中し、取り合いが起きる
  • 底面が広く空いていて、行動圏が重なりやすい
  • 物陰が少なく、消灯後に水槽全体を動き回る

確認方法

  • プレコが日中もソワソワ動く/隠れ場所が定まらない
  • 流木や物陰付近で吸い付きが起きる
  • 休憩場所が特定の一点に集中している
  • 底面に「仕切り」がなく、視線が通りやすい

対処(優先度:中〜高)

  • 隠れ家を複数用意し、入口や向きを分散させる
  • 日陰(遮光)や“落ち着ける面”を作り、プレコの休憩を安定させる
  • レイアウトで「通路」「死角」「退避場所」を作り、接触機会を減らす

過密・水質ストレス(アンモニア/亜硝酸/酸欠/高水温など)

起きる条件

  • 魚が多い、または成長で過密になった
  • ろ過が追いつかず、汚れやすい
  • 夏場や密閉環境で水温が高め、酸素が不足しやすい
  • 夜間に植物・微生物の影響で溶存酸素が下がり、ストレスが増える

確認方法

  • 魚の呼吸が速い、表層に上がる、落ち着きがない
  • 水面の動きが弱い/エアレーションが少ない
  • コケや汚れが急に増えた、臭いが出る
  • 吸い付き・追い回しが「夜間に増える」「季節で増える」

対処(優先度:高)

  • 水面の撹拌を増やし、酸素不足の兆候があるならエアレーションを強化する
  • 過密なら匹数・サイズの見直しを含めて負荷を下げる
  • 水換え・底掃除・ろ過の管理を「急変を避けつつ」安定方向へ調整する
  • 高水温が続く環境では、温度管理と酸素供給の両面で負担を減らす

病気・体表異常がある個体を狙う(弱った魚が標的になりやすい)

起きる条件

  • もともと体表に傷、白濁、粘膜の荒れがある
  • 痩せ、ヒレの傷み、呼吸の乱れなど弱りがある
  • 新規導入直後で環境に慣れておらず、ストレスが高い
  • 寝ている時間が長く、同じ場所に留まっている

確認方法

  • 被害が特定の個体に集中する
  • 吸い付かれる前から体表の異常があった可能性がある
  • 被害魚が単独行動、隅にいる、餌食いが落ちる
  • 吸い付いた後に白濁や赤みが増える(悪化が進む)

対処(優先度:高)

  • 被害魚の体表ダメージが出ている場合は早めの隔離で悪化を止める
  • 体表異常が疑われる場合は、水質安定とストレス低減を優先し、必要なら治療方針を検討する
  • “吸い付きが原因”か“弱りが原因で狙われた”かは分けて考え、両方の手当てを並行する

消灯後に起きる“事故パターン”(寝ている魚への接触)

起きる条件

  • 相手の魚が夜に底や物陰で静止し、逃げにくい
  • プレコが消灯後に活動し、同じ寝場所に入ってくる
  • 隠れ家が少なく、寝場所が固定化している
  • 夜間の酸欠や高水温で、相手の反応が鈍る

確認方法

  • 明るい時間帯は起きないのに、消灯後だけ起きる
  • 被害魚が毎晩同じ場所で休んでいる
  • 吸い付く場所が体側・背中に偏り、逃げた形跡が少ない
  • 朝に体表の白濁が目立つ

対処(優先度:高)

  • 寝場所が重ならないよう、底面の退避スペースや物陰を増やす
  • 夜間の水面撹拌を増やし、酸欠方向のストレスを減らす
  • 同じ個体に繰り返す場合は、まず隔離で体表ダメージの進行を止める

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すぐできる対処の優先順位

吸い付き行動は、原因の切り分けに時間がかかることがある一方で、体表ダメージやストレスは短期間で進むことがある。対処は「いま被害を止める」「原因を減らす」「再発を防ぐ」の順で優先順位をつける。


今夜〜24時間以内(まず被害を止める段階)

1)体表ダメージが見える場合は隔離を最優先に検討する

  • 白濁、赤み、鱗の乱れ、擦れ跡、ヒレの裂けなどがある場合、同じ環境に置き続けるほど悪化しやすい。
  • 隔離の対象は「吸い付く側」か「吸い付かれる側」かで迷うことがあるが、体表ダメージが進みやすいのは被害魚のため、被害魚の保護が優先になりやすい。

2)沈下性の餌を“タイミングだけ”調整する

  • 消灯直後〜消灯後に少量を追加し、夜間にプレコが食べられる状況を作る。
  • 一度に増量しすぎると水質悪化のリスクがあるため、まずは回数とタイミングの調整から始める。

3)夜間の酸素不足を疑うなら水面撹拌を増やす

  • 水面の動きが弱い、魚の呼吸が速い、表層に上がるなどがある場合は、夜間の酸欠方向のストレスが疑われる。
  • まずは水面の揺れを増やし、必要ならエアレーションを追加して負担を下げる。

4)接触が起きる“場所”を一時的に分散させる

  • 寝場所が重なっていそうなら、流木やシェルターの位置をずらし、底面の隠れ場所を増やして接触機会を減らす。
  • 大幅なレイアウト変更はストレスになることもあるため、まずは「物陰を増やす」「入口を増やす」など小さめの変更から行う。

数日〜1週間(原因を減らし、再発しにくくする段階)

1)給餌設計を“沈下性+分散”にする

  • 混泳魚に取られやすい場合は、沈下性の餌を複数地点に落として分散させ、プレコが確実に摂餌できる形へ寄せる。
  • 植物質・繊維質が不足していそうなら、その方向へ寄せて様子を見る(急な切り替えより、段階的な調整が安全)。

2)隠れ家を“複数・分散”にする

  • 流木やシェルターが1か所に集中すると接触が増えやすい。入口の向きや高さを変えて複数用意し、休憩場所が分散する状態を目指す。
  • 底面に「死角」ができると、被害魚の退避にもつながる。

3)混泳相性を“被害魚の特徴”から見直す

  • 体表が弱い、動きが遅い、夜に底で休む、同じ寝場所に集まる魚が被害に偏る場合、相性問題の可能性が高い。
  • 同じ個体に繰り返す場合は、隔離や住み分けの検討が現実的になる。

4)水質ストレスの指標を整える

  • 過密・ろ過不足・汚れやすさがあるとトラブルが増えやすい。
  • 水換えや底掃除は、急変を避けつつ安定方向に寄せる(急に大きく変えるより、継続できるペースで整える)。

中長期(再発防止・混泳継続の判断を固める段階)

1)過密・サイズ差を含めて飼育設計を再評価する

  • 成長で過密になっていないか、サイズ差が広がっていないかを見直す。
  • サイズ差が大きいほど、吸い付きが体表ダメージに直結しやすくなる。

2)夜間の行動を前提に「寝場所の住み分け」を作る

  • 夜間に接触が起きるなら、寝場所が重ならない構造が重要になる。
  • 底面の隠れ家を分散し、被害魚が退避できるルートを残す。

3)再発時の“線引き”を決めておく

  • 軽い接触が続く程度で収まるのか、体表ダメージが出るのかで対応は変わる。
  • 体表に変化が出た段階で隔離する、同じ個体に連日繰り返すなら混泳を見直す、など基準を持つと判断が早くなる。

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どうなったら隔離すべき?判断の目安

隔離の目的は「被害の進行を止める」「弱った個体を守る」「原因の切り分けをしやすくする」の3つ。迷ったときは、体表ダメージの有無繰り返し頻度を軸に判断すると整理しやすい。


線引き表(軽度/中等度/重度)

区分状況の目安隔離の考え方
軽度接触はあるが短時間/相手がすぐ逃げて終わる/体表に変化が見えないまずは餌・隠れ家・夜間環境を調整し、観察を強化
中等度同じ個体に毎日繰り返す/追い回しが増える/体表がうっすら白濁・擦れが出る隔離を現実的に検討。少なくとも被害魚の保護を優先しやすい
重度白濁が広がる/赤み・出血/鱗の乱れ・剥がれ/ヒレ裂け/元気消失・拒食/呼吸が速い早めの隔離が必要。混泳継続より回復と悪化防止を優先

危険サイン(見えたら隔離を強く検討)

体表・外見の変化

  • 吸い付かれた部分が白く濁る、ぬめりが減ったように見える
  • 赤み・点状の出血、擦れ跡がはっきりする
  • 鱗が乱れる/剥がれる、体表の一部が荒れる
  • ヒレが裂ける、ヒレ先が白っぽくなる(傷からの二次トラブルが疑われる)

行動の変化

  • 隅でじっとする、泳ぎが鈍い、呼吸が速い
  • 給餌に反応しない/食べても吐き戻す
  • 水面付近に上がる時間が増える(酸素不足方向のストレスも含めて要注意)

隔離の対象は「どちら」か(考え方の整理)

被害魚を隔離(保護)する判断が強くなる場面

  • 体表ダメージが見える(白濁・赤み・鱗の乱れなど)
  • 弱りのサインがある(拒食・呼吸が速い・隅にいる)
  • 同じ個体が繰り返し狙われる

プレコ側を隔離(行動を止める)する判断が強くなる場面

  • 複数の魚へ同時に吸い付く、トラブルが広範囲に出ている
  • 被害魚が多く、保護のための隔離先が足りない
  • 環境調整をしても吸い付きが止まらず、被害が拡大している

※どちらを隔離しても「混泳を継続できるか」の判断材料になる。短期間の隔離でも、原因の切り分けに役立つ。


隔離する場合の注意点(急変を避ける)

  • 水合わせ:本水槽と水質差が出やすい場合、急な移動で負担が増えるため差を小さくする
  • 酸欠対策:隔離容器は水量が少なく酸素が不足しやすい。水面の動きやエアレーションで補う
  • 隠れ場所:被害魚のストレス低減のため、物陰や落ち着ける場所を作る
  • 回復の観察:体表の白濁が広がらないか、食欲・呼吸・泳ぎが戻るかを優先して見る

隔離しない場合の「観察強化」ポイント

  • 吸い付きが起きる時間帯(消灯後か)
  • 同じ個体に偏るか、複数に起きるか
  • 体表の変化が翌朝に進んでいないか
  • 給餌設計(沈下性・夜間)と、隠れ家の分散が効いているか

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よくあるQ&A

Q1. 吸い付かれた魚の体表が白っぽい。自然に治る?

軽い白濁で広がらず、元気・食欲が落ちていない場合は回復に向かうこともある。一方で、白濁が広がる、赤みや出血が出る、鱗が乱れる、元気や食欲が落ちる場合は悪化しやすい。体表ダメージは二次的なトラブルにつながりやすいため、進行が見えるときは隔離して保護する判断が優先されやすい。

Q2. 餌を増やせば吸い付きは止まる?

餌不足が主因なら改善することがあるが、「増量」よりも「沈下性・夜間のタイミング・分散」が効きやすい。単純に量だけ増やすと水質悪化につながり、逆にストレスが増えてトラブルが長引くことがある。まずは夜間に食べられる条件づくりと、食べ残しが出にくい調整が現実的。

Q3. 消灯後だけ起きる。夜だけ隔離は有効?

夜間に偏る場合、接触機会の減少という意味では一定の効果がある。ただし、毎晩の出し入れは水温・水質の変動やストレスを増やしやすい。体表ダメージが出ている、同じ個体が繰り返し狙われる場合は、短期間でも継続的な隔離で回復を優先した方が安全になりやすい。

Q4. 流木や隠れ家を増やすと改善する?

隠れ家不足が絡むケースでは改善しやすい。休憩場所が安定すると行動圏が落ち着き、夜間の接触が減ることがある。ポイントは「1つ増やす」より「複数・分散」。入口や向きを変えて、寝場所が重ならない構造を作る方が効果が出やすい。

Q5. 被害が特定の魚だけに集中するのはなぜ?

混泳相性や「狙われやすい条件」があることが多い。動きが遅い、夜に底で休む、体表粘膜が弱い、すでに弱っているなどが重なると標的になりやすい。同じ個体に連日繰り返す場合は、相性問題の可能性が高く、隔離や住み分けの検討が現実的になる。

Q6. プレコ同士ではなく、なぜ他魚にだけ吸い付く?

他魚の体表の粘膜や付着物に反応している、寝ている魚に接触しやすい、相手の逃げ方が遅いなどの条件が重なると起きやすい。プレコ同士は行動パターンや居場所が似ていて回避が起きやすい一方、他魚は夜間に動きが鈍って接触が長引くことがある。

Q7. 吸い付く側(プレコ)が悪いのか、吸い付かれる側が弱いのか?

どちらか一方ではなく、両方の可能性がある。餌や環境ストレスで吸い付き行動が増えている場合もあれば、弱った個体が狙われている場合もある。判断の軸は「体表ダメージが進んでいるか」「同じ個体に繰り返すか」「夜間に偏るか」。被害が進む場合は、原因の切り分けより先に被害を止める対処が優先されやすい。

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まとめ

プレコが他魚に吸い付く行動は、単純な「攻撃」だけでなく、餌条件・混泳相性・隠れ家不足・水質ストレス・相手の弱りなどが重なって起きやすい。特に消灯後に偏る場合は、夜行性の活動と寝場所の重なり、夜間の酸素不足方向のストレスなどが関係していることが多い。

切り分けの基本は、次の流れで整理すると判断が早くなる。

  • 観察:どの時間帯に、どの魚へ、どんな形で起きるか(張り付く/舐める/追う/体表ダメージ)
  • 即時対処:体表ダメージが出ているなら保護を優先し、沈下性・夜間給餌・酸素供給・接触場所の分散で被害を止める
  • 調整:餌設計(沈下性+タイミング+分散)、隠れ家(複数・分散)、過密や水質ストレスの軽減で再発しにくくする
  • 再評価:同じ個体に繰り返す/体表ダメージが進む場合は、混泳継続より隔離や住み分けを優先する

「軽い接触がたまに見える」段階なら環境調整で落ち着くこともある一方、白濁・赤み・鱗の乱れ・元気や食欲の低下が出る場合は進行が速くなりやすい。隔離は早すぎて困ることより、遅れて悪化するリスクの方が大きくなりやすい。

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チェックリスト(観察ポイント)

行動の記録(いつ・誰に・どの程度)

  • 吸い付きが起きる時間帯(昼/消灯後/早朝)
  • 頻度(1回だけ/毎日/1晩に複数回)
  • 対象が偏るか(特定の1匹だけ/複数の魚)
  • 行動のタイプ(張り付く/短く舐める/追う/体表を削るように見える)
  • 起きやすい場所(流木周り/底面の物陰/水槽の隅/寝場所)

被害魚の状態(体表・呼吸・元気)

  • 体表が白っぽい(白濁)/広がっていないか
  • 赤み・点状出血・擦れ跡が出ていないか
  • 鱗の乱れ、剥がれ、ヒレ裂けがないか
  • 泳ぎが鈍い/隅にいる/群れから外れる
  • 呼吸が速い、表層に上がる時間が増える
  • 食欲の低下、餌への反応が弱い

プレコ側の状態(餌・体型・落ち着き)

  • 体型が痩せていないか(腹部のへこみ、背骨の目立ち)
  • 給餌後も底を探し回るか(満腹になっていない兆候)
  • 消灯後に過度に活発になり、水槽内を巡回し続けるか
  • 流木や隠れ家に落ち着く場所があるか(定位置があるか)

給餌の条件(沈下性・タイミング・競合)

  • 餌が沈下性中心になっているか(底で食べられるか)
  • 消灯後にも少量給餌できているか(夜間に食べる機会)
  • 混泳魚に餌を取られていないか(プレコに届くか)
  • 食べ残しが増えていないか(水質悪化の兆候)

環境・レイアウト(接触が増える要因)

  • 隠れ家・流木・シェルターの数(複数あるか)
  • 隠れ家が1か所に集中していないか(取り合いになっていないか)
  • 底面に死角や退避スペースがあるか(寝場所が分散するか)
  • 寝場所がプレコと被害魚で重なっていないか

水質ストレスの兆候(夜間に悪化しやすい)

  • 水面の動きが弱くないか(撹拌不足)
  • エアレーションが不足していないか(酸欠方向の兆候)
  • 高水温が続いていないか(季節で増えるか)
  • 汚れや臭い、コケの増え方が急に強くなっていないか
  • 過密になっていないか(成長で負荷が増えていないか)

判断の目安(隔離を考えるチェック)

  • 同じ個体に連日繰り返す(偏りが強い)
  • 体表の白濁が広がる、赤み・出血がある
  • 元気・食欲・呼吸に変化が出る
  • 夜間の環境調整(給餌・隠れ家・酸素)をしても改善しない
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