サバンナキャットF1は飼育禁止!?F1ってなに??

大きな体格で野性味溢れるサバンナキャット。
ほぼ野生の猫といっていいほど、体型や顔つきがイエネコと一線を引くほどワイルドな猫種です。
サバンナキャットは日本での飼育例も少なくブリーダーもほとんどいない、かなりレアな品種と言えます。
ここでは、サバンナキャットは飼育禁止なのか?!
まだ日本ではメジャーではないサバンナキャットについて詳しくみていきます。

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目次

サバンナキャットとはどんな猫??

<歴史>
1986年、ベンガルのブリーダーだった「ジュディー・フランク」という女性が、野生のサーバルキャットと飼い猫のシャムを交配させて生み出した猫種。
2匹の間に産まれた子猫はグレーがかったブラウンの地色にワイルドなスポッテッド(斑点模様)が見られました。
この子猫はその後、スージー・ウッドに引き取られ、「サバンナ」と名付けられることとなり、名前がそのまま猫種名になっていったのです。
この繁殖に興味を持ったブリーダーが長らく研究を重ね、1996年に現在のサバンナキャットを形成しましたが、野生のサーバルキャットとイエネコの交配、そしてそれをペットにすることについて、様々な議論が重ねられ、すぐには公認されませんでした。
新しい猫種としてTICAに登録されたのは2001年で、キャットショーに出場できるようになったのは2012年になってからです。

<特徴>
サバンナキャットは、生猫になるまで3年の月日がかあり、最終的に体長は、50〜70㎝、体重は、雄6.5〜13Kg、雌6〜10Kgほどになります。
四肢は長く、前足より後ろ足が長く、筋肉質な身体をしています。
頭は逆三角形で小さく、大きな目はイエネコに比べると感覚が狭く、目はアーモンド形です。

尻尾は長さや太さは中くらいで、先端が細くて丸くなっているます。一般的な猫とは違い、恐怖ではなく、挨拶として尾の根元を膨らませることがあります。
毛の長さは短毛から中毛。やわらかいアンダーコートを持ちます。

<性格>
サーバルキャットの血を受け継いでいると聞くと、「野性的で荒っぽい性格なのでは…?」と思う方も多いかもしれません。
一見凶暴そうに思える外見ですが、性格はとても社交的で人懐こいです。
多くの人と仲良くなるよりは特定の一人に懐くことが多く、飼い主の後ろをついて回ったり、犬のような忠誠心を見せてくれることもあります。

また、運動能力が非常に優れているので、冷蔵庫の上やドアの上に乗ることもあります。
垂直飛びで2.5mほど飛び上がることが可能です。
そのため、広いスペース、キャットタワーを複数用意してあげるといいでしょう。

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飼育禁止のF1とは?サバンナキャットは飼育できる?

サバンナキャットは、交配世代によってF1(第一世代)からF7(第七世代)まで分類されています。
世代とは「F1」から「F7」まで分類されることが一般的で、「サーバルキャット」と「イエネコ」をが交配されて生まれたハイブリッドの子どもから何世代離れているかを示します。

サバンナキャットF1~F3までは野生の血が強いです。
飼い主にしか懐かない場合があります。甘えん坊な性格なので懐くと言うことも聞いてくれることもあり可愛いです。頭も良いです。

◆F1(第一世代)
サーバルキャットの遺伝子含有率が最も多く、野性的な特徴を色濃く残しています。
14kgほどになるものもおり、爪や牙が鋭く、見た目も大きさもイエネコには見えません。
この世代のオスは生殖能力が極めて少ないと言われています。
法改定により2020年6月1日より、F1サバンナキャットが特定動物になりました。
特定動物の飼育許可は必須で、許可がなければ購入することもできません。

出典:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/sp-list.html (特定動物リスト)

◆F2(第二世代)
サーバルキャットとのクオーターです。特定動物の許可が必須であり、日本で散歩をすることは難しいといえるでしょう。
イエネコの血はほぼ見られず野性的なため、国内で入手することは困難です。

◆F3(第三世代)
見た目はイエネコよりも、サーバルキャットに近いといえるでしょう。
オスでは10kgを超えるものもあり、国内で入手できるのはこの世代あたりまで。日本でF3以下のサバンナキャットを交配しているブリーダーはほぼいません。
どうしても入手したい場合は海外輸入をする必要があります。
特定動物の飼育許可が必要になります。

◆ F4(第四世代)
祖先猫にサーバルキャットが存在している分類となります。F4 からはサーバルキャットの遺伝子占有率が50%を超えるものもいるそうです。
見た目も野性に近くなっています。
住んでいる地域によって特定動物の飼育許可が必要になる場合がありますので、事前に確認が必要です。

◆F5(第五世代)~F7(第七世代)
イエネコとほとんど変わらない大きさ、顔つきをしています。
ペットショップやブリーダーで見かけるのもほぼこの世代で、飼育規制もありません。
家庭でも飼いやすい性格をしています。

サーバルキャットはF1~F3までは特定動物の飼育許可が必要になります。
サバンナキャット上世代はワシントン条約特定指定動物になりますが、現在、日本におけるサバンナキャットの分類はイエネコです。
飼育方法はイエネコと一緒です。

*特定動物について
人の生命や身体などに害を加える恐れのある動物は「特定動物」に指定されています。
もしも許可なく無断で飼育したり、動物愛護管理法に則った基準を守らなかったりした場合は、個人で6ヶ月以下の懲役、または100万円以下の罰金、法人では5,000万円以下の罰金が課される場合があります。

特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について
出典:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html 

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サバンナキャットの値段は? 

とても珍しい種類の猫なので、なかなか市場には出回りません。
海外からの輸入が主な入手経路となります。
ですので、サバンナキャットは、世界で最も高価な値段で販売される飼い猫として有名です。
100〜300万とかなり高値で、F1〜F7の分類によって値段が変わります。

F5~F7の場合は普通の純血猫と同じ値段か少し高めの値段になるといわれています。値段は20~30万円ぐらいで、ベンガルやエジプシャンマウと同じぐらいになるでしょう。
またF1~F3になると値段が定まらず、高い値段では350万円になることもあります。

F1が最もサーバルの血が強く残っており、数字が増えるにつれて血が薄まります。
特にサーバルの遺伝子が濃く、野性味が強いF1〜F3が高値で取引されていますが、自治体への飼育許可が必要となります。

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サバンナキャットを飼育する上での注意点

日本でサバンナキャットを飼うにはどうしたいいのでしょうか。
飼育する上での注意点をみていきましょう。

注意①自治体に飼育許可を取る
サバンナキャットの交配元であるサーバルキャットは、特定動物に指定されています。
サバンナキャットもF1〜F4は、サーバルキャットの遺伝子が50%を超えるため、特定動物に分類され、飼育には自治体の許可が必要です。
サバンナキャットを飼う前には各都道府県の自治体に必ず問い合わせをしましょう。

注意②室内環境を整える
サバンナのF1~F4は野生の血を刻引き継いでいるため、飼育許可をとり、専用のゲージを用意して完全室内飼育にする、というのが条件です。
また、体も大きいサバンナキャットがストレスを貯めないように広いスペースでの飼育が必要ですし、走り回った時やジャンプをするので、動き回れる空間と丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。
その他、爪もとても鋭いので、小さな子どもがいる場合は、じゃれ合っていたとしても怪我をする可能性がありますし、爪とぎなどで家具を傷つけないように気をつける必要があります。
サバンナキャットを飼育するには飼育環境に十分に注意しましょう。

注意③ストレスに気を付ける
多くの人と仲良くなるよりは特定の一人に懐くことが多く、飼い主のことが大好きで甘えん坊です。
そのため、留守が多かったり、サバンナにさみしい思いをさせることが多いと、飼い主にかまってほしい、という気持ちと嫉妬心からいたずらをするようになってしまいます。
また、サバンナは身体も大きく牙や爪も鋭いため、いたずらをすると家中がボロボロになってしまうこともあります。
サバンナがストレスをためないように注意しましょう。

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まとめ

野生猫のサーバルキャットの遺伝子を引き継いだとても大きな体をしている猫、サバンナキャット。
見た目は野性的でイエネコとは違いますが、性格はとても飼い主が大好きで犬のように忠誠心を尽くします。
交配世代によってF1(第一世代)からF7(第七世代)まで分類されており、特にF1は爪や牙が大きく尖っていて見た目も大きくイエネコには見えません。
飼育禁止ではないですが、自治体に飼育許可をとり飼育条件下でサバンナを飼育する必要があります。

国内では入手困難なようなので、海外から入手する必要がありますが、その際は、輸入に際しての費用なども掛かってくると思いますので事前に確認が必要ですね。
また、サバンナを飼育しだしてからも飼育に必要なものなどお金がかかる事が多いかもしれませんので、事前によく調べて飼育しましょう。

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