部屋の中に自然を切り取ったかのようなリアルな景色が楽しめるテラリウム。
昨今ではパルダリウムやビバリウム等、様々なリウム系が流行ってきています。
大きさも手のひらサイズのものから、120cm以上もするものもありますし、
中に生体を入れるものや植物を植えるもの、ミストシステムを使い霧を発生させることもできます。
そんな奥が深いテラリウムの世界をご紹介します!
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<もくじ>
基本のアクアリウムからコケリウムの説明 |
バランスリウムとネイチャーリウムは違うのか |
プラネタリウムは星空でビバリウムは生体 |
イモリウム・キノコリウム・パーフェクトリウムとは? |
まとめ |
基本のアクアリウムからコケリウムの説明
そもそも「リウム(rium)」の意味は「~に関するもの」「~のための場所」という中性的な意味合いを持ち、それ一つでは意味を持ちません。専門用語として造語されたものらしいです。
リウム系で有名な「アクアリウム」は「アクア(aqua)」ですので水に関するものということになります。
ほとんどが造語なのでそれらの正しい意味というのは無いそうですが、
今回は広く使われてる定義や人々の認識でざっくりと括り分けていこうと思います。
「コケリウム」
いかにも造られた言葉ですよね。
アクア(aqua)は英語なのにコケは苔ですから(笑)
つまりコケリウムは「テラリウム」(動植物をガラス容器等で栽培・飼育すること)という大きな括りの中の「苔」を栽培するのに特化したシステムということになります。
他にも多肉植物・サボテンを栽培するテラリウムもありますし、造花テラリウムなんていうのもあります。
(造花なら栽培できないじゃん…って思うけど、その辺りがもう適当な造語って感じですよね(苦笑))
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バランスリウムとネイチャーリウムは違うのか
バランスリウムというのを知っていますか?
人によってはバランスドアクアリウムともいいますが、フィルターや人工的な器具を使わずに水槽内の環境を維持することを指します。

つまり水槽内にバランス良く生態系を作り出し、生体や水草を状態よく飼育する方法です。
もちろんこの難しさはアクアをかじってる人なら分かると思います。
一つのアンモニア、ろ過バクテリア、亜硝酸塩でいともたやすく生態環境は崩壊しますから。

そして、ネイチャーリウムというのは自然な場所。
自然界を模範としたガラス(ゲージ)内ということになります。逆にいえば自然に見えればその手段は問わないとも取れます。
バランスリウムもネイチャーリウムも似たように聞こえますが、その趣旨は全く違うこととなりますね。
バランスリウムは人工的な器具を使わずに一つの生態系を作るテラリウムで、
ネイチャーリウムはいかに大自然をその箱庭に詰め込むのかという趣旨となります。
どちらも壮大ですが、一人のアクアリストとしてはバランスドアクアリウムをいつか完成させてみたいとは思います。
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プラネタリウムは星空でビバリウムは生体

さて、リウム系のお話をしてきましたが「プラネタリウム」もリウムがついてますよね。
こちらも惑星(planet)に関する場所という意味です。
元々は惑星を映し出す装置自体のことを指していたのですが、今ではドーム状の天井に投影していることから閉鎖的な空間、つまりテラリウムとも相混じっていると俗説ではあります。
……なんだかもう造語の嵐ですね(苦笑)
ついでによく聞くビバリウムもビバ(viva)は生体なので、生体が入っているテラリウム全般のことを指します。
ちなみに他にもリウムというと、少し前に流行った「ハーバニウム」も同じ語源です。
植物を綺麗な色のついた油に浮かせ標本にしたものですが、お洒落なグラスや入れ物を使うことにより女性を中心に人気に火がつきましたよね。
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イモリウム・キノコリウム・パーフェクトリウムとは?
前述したとおり、生体が入っているテラリウムのことをビバリウムというのですが、
主にその生態を主人公としたビバリウムがまた様々な名前で派生しています。
「イモリウム」
イモリが入っています。熱帯雨林や湿地帯のじめめじめした環境を好むためシダや苔を配置し水と陸を再現します。
ちなみに水と陸のテラリウムは「アクアテラリウム」といいますが、今回の主人公はイモリのため「イモリウム」となります。
「カニリウム」
主人公はカニです。滝つきのパルダニウムにカニが入ってるのを初めて見たときは驚きました(笑)
「キノコリウム」
キノコは植物なので正確にはビバリウムではありませんが、キノコは菌糸を使って育てるため正確に栽培することは難しいです。
なにより菌糸がなかなか手に入りません。販売はされてるみたいですけどね。
「パーフェクトリウム」
完璧な空間。なにをもってパーフェクトかはそれぞれですが、前述したバランスドアクアのようにテラリウムの中に循環した生態系を生み出すことができることをいいます。
人工的な器具を必要とせずに蒸発してしまった分の水を足すなどの軽いメンテナンスだけで何年も維持できれば最高ですね。
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まとめ
アクアリウムから始まり、アクアテラリウム、テラリウム、パルダリウム、そして生体が加わってビバリウムにイモリウム、カニリウム…
本当に色々あります。
細かい決まり事や境界線などはあまり無いようなので、気にせず自分が作りたいものを作るのがいいと思います。
そういえばカエルもパルダリウムの環境下で育てられるので「カエル(リ)ウム」もすでにどこかで言葉として生まれそうですね。
リウムな世界はまだまだ奥が深そうです。