最近ツノガエルの仲間が安価になっています。
20年ほど前に比べ、かなり手が出し易いカエルになりました。
ですがそのため十分な知識のないまま、死なせてしまうケースもよく耳にします。
ここではツノガエルが最低限、長期飼育可能になるような基本的なお話をします。
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目次
<目次>
クランウェルツノガエルの寿命は? |
クランウェルツノガエルの色が変わる? |
鳴く理由はあるの? |
飼育方法 |
まとめ |
クランウェルツノガエルの寿命は?
クランウェルツノガエルの平均寿命は5〜10年と言われています。
カエルの寿命は概ねその体長に比例する傾向があります。
例えば日本産カエルで言えば、ヒキガエルは平均10年、トノサマガエルは5〜7年です。
その中間ほどの体長ですから、カエルとしては妥当な寿命でしょう。
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クランウェルツノガエルの色が変わる?
クランウェルツノガエルに限らず、全てのカエルは加齢と保護色で色が変わります。
年を経るにつれ老化で色は暗めの色にくすんで来ます。
クランウェルツノガエルも幼体の頃は鮮やかな緑色の個体が多いのですが、老化と共に茶褐色や黄土色の様に変化します。
もう一つは保護色です。
例えば白いスポンジの上で飼い続ければかなり鮮やかな色が保てます。
その逆でソイルや大砂石などの底砂を用いた飼育では、徐々に色がくすみます。
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鳴く理由はあるの?
クランウェルツノガエルは鳴く理由は求愛と威嚇が理由です。
主に鳴くのはオス。
カエルの仲間の中ではさほど煩さくはありませんが、気になる方は予め対策を考えたほうが良いでしょう。
反対にメスは滅多に鳴きません。
メス・オス共に鳴くケースは外敵に襲われた際です。
その際威嚇行動で鳴く場合がありますが、飼育下ではかなり稀でしょう。
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飼育方法
最近はオタマジャクシも売られるようになりましたが、両生類は変態の際が最も危険です。
五百円玉サイズの上陸個体から買い始めるのが無難でしょう。
よくプラケースに浅く水だけを張っているのを見かけますが、あれは長期飼育に向きません。
ツルツルと滑るので踏ん張れずに脚の筋力が弱くなり、後脚が脱落(脱臼)しやすくなります。
水の量は体が半分浸るくらいで良いのですが、なるべく足掛かりになるようなもの、出来れば水苔・ソイル・大磯砂・腐葉土など自然に近いものがベストです。
本来滅多に動かないカエルなので飼育ケージも体長の3倍ほどで事足ります。
また動くものはなんでも口にするので、誤嚥した際のことも考え自然由来の床材にしましょう。
「餌やり」については全く手が掛かりません。
今まで飼育したペットの中で1番手が掛からなかったと言っても、過言ではないです。
餌のあげ過ぎが逆に問題になる程です。
本来土の中に身を潜め通りがかるモノを餌にする待ち伏せ型です。
幼体で週2〜3回、成体で週1回が給餌の目安です。
しかも、スタート時から人工飼料をピンセットで震わすと容易にパクついてくれます。
ただし「餌」そのものは多少手が掛かります。
よくマウスをメインにしてるという話を聞きますが、マウスは栄養価が高過ぎるんです。
自然下では昆虫メインです。
そのためゴキブリなどのローチ系やコオロギなどをコンスタントに与える必要があります。
ワーム系はミルワーム・ジャイアントミルワームは避けて下さい。
ミルワームも例に漏れずリンが過剰で栄養が偏ります。またジャイアントミルワームは稀なケースですが消化しきれず内臓に食いつくことがあります。
なるべくバリエーション豊富な昆虫をあげるのが一番ですが、なかなか難しいものです。
そういった場合は市販のふりかけ状の栄養補助薬にコオロギをまぶし与えます。
餌のコオロギやゴキブリはストック・繁殖が簡単にできますが、かなり臭います。
ですが市販のツノガエル専用飼料なども発売されるようになりました。
カエルの状態をよく見極め、こちらに移行するのも良いかもしれません。
そして一番悩ましいのが気温です。
熱帯地方のカエルなので27〜30℃、最低でも25℃は下回らないようにします。
パネルヒーターがよく用いられますが、かなり寒い地域ではお腹だけあったまって背中から冷えるという、かなり危ない状況になります。
そうなると食滞(消化不良)を起こし、死んでしまいます。
思い切ってエアコンをかけ続けるのが一番の方法です。
経済的に難しい場合はケージ壁面にヒーターを貼り付けるのも良いでしょう。
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まとめ
色々と書きましたが、それほど飼育難易度は高くありません。
体長と言わず直径というほど、よく飼い込むと立派な個体になります。
よく見るとなかなか愛嬌のある顔もしています。
ぜひ手に入れた際は長くお付き合いできるようにしてあげて下さい。