デルモゲニーと言えばよく小型水槽で販売されている、サヨリみたいな魚を思い浮かべますよね?
ですが国内にも有名種がいる多種多様な魚です。
その生態の面白さから古くから人気のある魚なんですよ。
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目次
<目次>
デルモゲニーの種類と喧嘩の有無 |
デルモゲニーの飼育は難しい? |
デルモゲニーの混泳方法 |
デルモゲニーの繁殖方法 |
まとめ |
デルモゲニーの種類と喧嘩の有無
この種類は常に水面下にいる「完全表層魚」です。体積ではなく面積でテリトリーを分けるタイプですね。ですのでほぼ全種類、縄張り争いがあります。ただそこまで派手な喧嘩ではなく、縄張りから追い出す…その程度です。
飼育者次第で複数飼いは容易です。逆にいえば正しく理解しなければ飼いづらくなるので、しっかりその習性を理解しましょう。
以下にデルモゲニー属の種類を記述します。
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ゴールデンデルモゲニー
現状一般流通するデルモゲニー属はほぼ当該種です。体長も3〜5cmで多種にはちょっかいを出さない優良種です。黄金色基調の体色が綺麗な魚です。
デルモゲニー
ほぼ流通しませんがデルモゲニーのノーマルタイプです。ただ生息地では普通に水田や沼などで見られる種です。なぜ流通が全くないのかが不思議ですね。
へミランフォドン
これまた国内ではお目にかかりません。東南アジア全域に分布し、かなり綺麗な水を好むそうで、河川の上流域にも生息するほどです。
レッドライン・へミランフォドン
口吻部と腹ビレが赤く、身体全体をうっすらと赤と青のラインが通る美麗種です。インドネシアに限定分布します。
クルメサヨリ
霞ヶ浦には完全淡水の個体が生息します。日本産の仲間です。ただ卵胎生ではありません。
コモチサヨリ
スーパーで見たことはありませんか?国内南方の宮古島や八重山諸島に分布します。ただ純炭水ではなく汽水魚です。最大サイズは20cmとこの仲間では大型になります。
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デルモゲニーの飼育は難しい?
一般に争いが絶えないから難しいという印象があるのでしょうか?疑問ですが、少なくとも飼育した身としては「かなり容易な部類」でした。
争いを避ける為にアマゾンフロッグピッドなどの浮き草を繁茂させ、各個体を落ち着かせれば餌食いも良く、困った点は一切ありませんでしたよ。
飼育環境づくりの工夫が若干課題なのは間違いありませんが、飼育困難からはかけ離れていました。
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デルモゲニーの混泳方法
前述の通り唯一条件は水表面を「ワサワサ」させる事、これに尽きます。
相手の姿が見えない。自分の居場所を確保できる。その環境を整える事で混泳は容易です。
人工的なもの…例えばフロートから麻糸を垂らしたり、アクアテラリウムで立ち流木やマングローブを用いる方法もありますが、やはり浮き草が一番手に入りやすく手っ取り早く、そして生息環境を再現しています。
浮草はアマゾンフロッグピッドの他に、ホテイ草・リシア(リシアは元々浮草です)などが安易で、観賞用にも向くでしょう。
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デルモゲニーの繁殖方法
卵胎生魚と聞くと反射的に「楽」と思い浮かべますよね?ただ世界3大珍魚のヨツメウオも卵胎生ですが、繁殖はトップクラスに困難です。
卵胎生に目が行きがちですが、表層魚は元々繁殖が難しい種類が多数です。ではデルモゲニー属はどうかと言うと、これもまた中々繁殖例を聞きません。
それはデルモゲニーの魚食性の強さに起因します。適切な遮蔽物がないと産んだ側から、産んだ母親が即座に捕食するんですよね。
ただその小ささから、ヨツメウオなどに起きるテリトリー問題は容易にクリアできます。そして景観は損ないますが浮き草だけでなく、様々な水草が水面に入り組んでいる水槽では容易に稚魚が見つかります。
ショップの様にデルモゲニーの目線から見て「ベアタンク」の状態でも繁殖はしているはずです。
ただ即座に捕食されている。それだけではないでしょうか。
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まとめ
いかがでしたか。ほぼショップの常連魚であるゴールデンデルモゲニーは、他魚との協調性も良く、名前の通りの綺麗な魚です。
小型魚水槽に泳がせ、精一杯チョコマカ動いている姿はとても可愛いものですよ。