先日知り合いのペットショップ店長が言っていました。
「雛があっという間にいなくなる」と…
店長、自分でも育てたい様子でどこか悲しげです。
ですがそれは、あらゆる生活シーンにインコ飼育が適している事の表れです。
ではどの様に迎え入れ、どの様に育てていけばいいのか?早速説明に移りましょう。
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<目次>
一人暮らしに最適なインコ飼育 |
ワンルームの学生は飼育可能? |
鳴き声がうるさい時の対策は? |
雛の育て方 |
まとめ |
目次
一人暮らしに最適なインコ飼育
インコ飼育は一人暮らしに最適です。何故なら実際に私自身が飼い続けていましたから。
一番の懸念は鳴き声だと思います。
インコは非常に知能が高く、無駄鳴きと呼ばれるカン高い鳴き声はほぼストレス起因です。
室内放鳥を怠ったり、飼育放棄をしない限り騒音問題にはまずなりません。
またその知能の高さから一部のインコは言葉を覚えたり、音楽に合わせ踊ったりと実に可愛らしい姿を見せ、癒やしてくれます。
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ワンルームの学生は飼育可能?
まずお住まいの物件がペット可である事が大前提です。くれぐれも約束を無視し勝手な飼育は控えて下さい。
知能が高い分「構ってくれない」「遊び足りない」と言った野生動物とは異なる方向のストレスを抱えます。
特に一夫一妻でその一生を添い遂げるボタンインコ・コザクラインコは飼い主をパートナーと認識します。
手の届きやすいインコですが嫉妬ややっかみが極端です。
2種の総称を「ラブバード」と呼び、それだけ愛情が深い証拠です。
彼女がいたり頻繁に家を空けがちな方はこの種は飼えません。
呼び鳴きもそうですが「毛引」という脱羽行為を起こします。そのため皮膚病や炎症を起こし、死に繫がってしまいます。
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鳴き声がうるさい時の対策は?
まず飼育環境を見直しましょう。導入時に店員に勧められるがままケージを購入していませんか?
ケージの広さ=遊べる環境です。
個々事情はおありでしょうが、自分の部屋に置ける最大限のサイズを用意しましょう。
そして好奇心旺盛でモノで遊ぶ鳥です。市販品もいいのですが、殺菌した枝・松ぼっくり・ペットボトルの蓋…etc 何にでも興味を持ちます。
もちろん遊んでいる際はほぼ無言です。
一方ソフト面、つまりインコの感情が一番です。
最大限譲歩して最低一時間、部屋に放鳥し一緒に遊びましょう。遊ぶ時間などを決めるとインコは覚えてくれます。
大事なのはメリハリです。始終構ったり気の向いた時に遊ぶ形では、インコはいつでも遊んでくれる人と認識してしまい常に要求を通そうと甲高い呼び鳴きをします
結果、要望が通らないとストレス鳴きに繋がり騒音インコの出来上がりです。こうなれば双方全く得をしません。
遊ぶ時は一時間なら一時間、学校帰りの5時なら5時と分かりやすく決め事をするんです。
驚くことに時計を認識する個体もいます。ケージ付近に時計を用意しても良いかも知れません。
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雛の育て方
難しい印象がありますが基本に忠実であれば何なく育てられます。インコ飼育の醍醐味と言ってもいいでしょう。
用意するものは
・ヒナ用パウダーフード
・ムキアワ
・給餌用スプーン
・ヒナ餌入れ
ただこれだけです。
手順としてはヒナ用パウダーフードをそのメーカーの説明書に基づき、お湯で溶くだけです。本来はこれのみで育てられます。
ただこのままでは腹持ちが悪く、流動性なので誤嚥してしまいます。別途パウダーフードにうまく絡むほどのムキアワを用意し、お湯で10〜20分ほどふやかして混ぜ合わせましょう。
メーカーによってはふやかしたアワに直に混ぜ合わせるタイプもあります。
参考までに著者の比率ですが、アワ:パウダーフード=3:1ほどでしょうか。
餌の用意ができたら冷めないうちに与えます。冷えると雛は餌に見向きもしません。目安の温度は37〜38℃ほどです。
成鳥の体温は40℃程と高温なので、親鳥の体温よりやや低めが目安になります。
与える量は気にしなくて結構です。これは、満腹になると雛は餌に見向きもしなくなるからです。
最後にクチバシの下、胸辺りの「そのう」を触り、十分飲み込めている事を確認して下さい。
鳥類の消化器官は胃の前段階に「そのう」という一時保管庫の様な臓器があります。ここから徐々に胃に餌を落とし込む消化体系なんです。
これを生後一週間、日に4回繰り返します。こちらも順調に育てば、雛の方で餌に身向く回数が減ります。3回・2回と回数が少なくなったら、ムキアワを置いてあげましょう。
生後1ヶ月を越えた頃にはヒナ餌の他に、ムキアワを自分でついばみ始めます。
最終的にはヒナ餌をスプーンで差し出しても見向きもしなくなります。これをしばらく続け、弱る気配がなければ若鳥へ成長した証拠です。
成鳥用の餌に切り替えて下さい。
ケージはヒナが弱らない温度を保てれば、ふいご・プラケース・段ボールなど何でも使えます。
ただ温度変化に弱いので冬や初春はパネルヒーター等での保温は必須です。床材も足を引っ掛けたり誤嚥しない様なものを必ず入れましょう。
ここまで来ればベタ慣れの完璧な手乗りインコに育っているはずです。
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まとめ
羽切り等も勧められますが、そこはやはり鳥類。個人的には元気に部屋を飛び回る姿の方が好ましいですね。
忘れてはいけないのが長寿だと言うことです。
最小種のマメルリハでさえ最大20年の寿命がありますから。
インコは一つ一つの仕草が実に人間くさい生き物です。大切な家族として幸せにしてあげて下さい。