コバルトスズメダイ、別名ルリスズメダイとも言います。名前の通り体一辺倒が鮮やかなコバルト色・瑠璃色であり、群泳させると非常に見応えのある海水魚です。
今回はそんなコバルトスズメダイについて細かく説明していこうと思います。
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目次
〈目次〉
コバルトスズメダイとは!? |
コバルトスズメダイの飼育方法 |
カクレクマノミ等の他魚とコバルトスズメダイの混泳について |
コバルトスズメダイの繁殖について |
まとめ |
コバルトスズメダイとは!?
全長は4〜6cmの小型魚です。オスよりメスの方が小柄という珍しい種です。
国内にも分布し、沖縄県では「タイドプール」と呼ばれる磯の潮だまりにも良く見られます。
別名の“瑠璃”を始め“コバルト”の名の通り、全身鮮やかなコバルトブルー色です。
しかも300〜600円ほどと非常に安価な上に飼育も容易な部類なので、初心者・マニア問わず人気の高い魚です。
古くから観賞用の海水魚として流通しています。
海水魚を取り扱っているショップなら、ほぼストックされていますよ。
寿命は飼育で3〜4年と言われていますが、上手く飼えば5年超も長生きする事もあります。
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コバルトスズメダイの飼育方法
既に述べましたがコバルトスズメダイは非常に丈夫な魚です。
飼育の着地点により変わりますが、単種飼育ならば40cmほどの小型水槽でも十分です。
ただメンテナンスの面や、他の魚との混泳も前提に置けば、やはり60cm以上の水槽が望ましいでしょう。
水温は25℃がベターです。ただ自然界ではかなりの広域に分布するので、30℃を上回らなければほぼ問題ないでしょう。
餌は人工飼料オンリーで不都合はありません。簡単に餌付いてくれるので、色々な餌を試してみて下さい。
たまに冷凍餌やイサザアミなどの生き餌も与えると喜んでくれますよ。
ライブロックを入れるとかなり水質が安定します。ライブロックはほぼ海水魚飼育の必需品ですので、他魚の飼育も視野に入れるのなら多めに購入して海水に慣らしておきましょう。
後々かなり役に立ちます。
フィルターは上部式一本でも問題ありません。ただパワーフィルターは極力避けましょう。
元々密閉性が非常に高いので、特に海水では溶存酸素が減り酸素欠乏の危険性があります。
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カクレクマノミ等の他魚とコバルトスズメダイの混泳について
コバルトスズメダイはかなり気性の荒い魚です。
英名はSapphire Devil …“悪魔”の名前がつくほどなんですね。
基本的に他魚はもちろん、コバルトスズメダイ同士も激しく争います。
ショップで群泳させているので「大丈夫だろう」と思われがちです。
あれは過密飼育にし、テリトリー意識を一時的に奪っているだけです。
2〜3匹ほど60cm水槽に入れると、たちまち争いが始まります。
同種同士の混泳は過密飼育をするか?ライブロック等で死角を多くするか?
その2択でしょう。
自分より小さな魚は確実に攻撃対象になります。死に至らしめる事があるので絶対に避けましょう。
混泳の可能性のある魚種は、自分より大型の魚かカクレクマノミです。
大型魚はツバメウオやヤッコ類などが挙がります。
食性、生活圏が被らないギンポ類・クリーナー魚のホンソメワケベラとも混泳可能です。両者とも無害認定され襲われることはありません。
カクレクマノミはイソギンチャクを入れれば万事OKです。
クマノミ自体もかなり気が荒いのですが、イソギンチャクを起点とした棲み分けが期待できます。
イソギンチャクはハタゴイソギンチャクかセンジュイソギンチャクを選んで下さい。
他のイソギンチャクは若干毒性が劣り、コバルトスズメダイが物ともしないからです。
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コバルトスズメダイの繁殖について
産卵自体は容易です。
雌雄は尾ビレで判断します。尾ビレがコバルト色なのがオス、透明なのがメスです。
前述の混泳方法で喧嘩になりにくい環境を作って下さい。ただ過密飼育は本来自然界ではありえない環境です
そのため産卵も期待できません。
ライブロック等で死角を多く作りましょう。
ライブロックは産卵床にもなります。
孵化後の稚魚飼育はかなり難しくなります。
と言うのも、孵化したての稚魚は小さ過ぎるんです。
そのため初期餌に苦労します。理想はインフゾリアを沸かす事ですが、これもまた難しい。
食べる様なら冷凍コペポーダを与え続けましょう。
それでも無理ならば専門店でワムシを購入するか、卵の黄身などを与えます。
順調にこれらの餌を食べれれば、すぐに成長しアルテミアを主食に使えるでしょう
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まとめ
この様に頑健な入門種…と思いきや一癖二癖ある魚です。
特徴をよく理解し、うまく育て上げてください。