トランスルーセントグラスキャットの飼育は!横たわる理由やエビとの混泳と繁殖方法

Glass Catfish (Kryptopterus vitreolus) Species Profile & Care Guide


全身透明なナマズの仲間をご存知ですか?名前をトランスルーセントグラスキャットと言います。
内臓や脊椎などが丸見えで、しかもナマズの仲間でありながら綺麗な流線型を持ちます。しかも生活圏は中層域という常識外れのナマズです。

古くからその独特な外見で人気を博しているトランスルーセントグラスキャット。
その飼育全般について説明して行こうと思います。

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目次

《目次》

トランスルーセントグラスキャットは横たわる!?
トランスルーセントグラスキャットの飼育法
トランスルーセントグラスキャットの混泳・エビとの相性は!?
トランスルーセントグラスキャットの繁殖について
まとめ

トランスルーセントグラスキャットは横たわる!?

Glass Catfish | Tropical Fish Forums


トランスルーセントグラスキャットを飼育していると一度はお目にかかるのが「死んだふり?」です。

このケースではしばらく立つと、何事もなく泳ぎ始めます。
その為「擬死」に近い行為でしょう。

ここでややこしいのは、本当に弱っているかどうかです。
調子を崩し横たわっているのであれば、すぐに助け出さなければいけません。

落ち着いてエラを見て下さい。苦しそうにパクパクしていなければ、死んだふりでしょう。
エラやヒゲなどが溶けていたりゼエゼエしていたら、直ぐに隔離しましょう。

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トランスルーセントグラスキャットの飼育方法

Glass Catfish (Kryptopterus vitreolus) Care Sheet | Aquariadise
※出典 AQUARIADIS


とにかく飼育が容易な種類です。餌も選り好みせず、仲間同士で群れを作ります。
飼育の際は複数匹を導入すると、仲良く群れを作ります。

最大でも10cmほどで成長は止まります。その数や混泳魚にもよりますが、群れでの飼育なら40cm水槽でも充分です。

水温は25〜27℃程を好みます。弱酸性〜中性の水質が良いと言われますが、そこまで神経質になる必要もないでしょう。

寿命は概ね5〜8年ほどです。小型魚としては長寿の部類です。

野生界では微細なプランクトン・甲殻類などを食べます。飼育下では人工飼料に容易に餌付きます。
たまにアカムシ・ミジンコなどの冷凍餌をあげましょう。

本来夜行性であり、かなり臆病な性格です。飼育環境に慣れさせるには、水草や流木などでしっかりと隠れ家を用意してあげます。

最後にフィルターですが、もちろん強力なものに越したことはありません。
ですが余り派手に水を汚す魚ではないので、ハイスペックさに拘らなくても元気に飼育できます。
一般的な上部フィルターや底面フィルター・壁掛け式フィルターで充分です。

留意すべき点は意外と病気にかかりやすい事です。特に白点病を発症しやすいので水温は25℃以上、出来れば28℃をキープして下さい。

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トランスルーセントグラスキャットの混泳・エビとの相性は!?

野生界では甲殻類が主食と言いましたが、原則口に入らなければエビとも混泳できます。
ただミナミヌマエビはやや小柄なので避けた方が無難です。小さな個体はあっという間に食べられてしまいます。

ヤマトヌマエビや、プランクトン食のロックシュリンプなどとは相性が良いですよ。

This Shrimp acts like a FILTER- Bamboo Shrimp - YouTube
※出典 Youtube ロックシュリンプ
ヤマトヌマエビ - Wikipedia
※出典 Wikipedia ヤマトヌマエビ


他の熱帯魚との混泳ですが、本種から積極的に攻撃する事はありません。
温和な種類なので、逆に攻撃されがちです。シクリッドの仲間やブラックゴーストは本種に攻撃する事で有名です。
これらとの混泳はNGです。

他にも泳ぎの早い魚や、一回り大きな魚にもストレスを感じます。この習性を持つ魚とは、様子を見て慎重に混泳させましょう。

本種はネオンテトラやアフリカンランプアイなどの、小型美魚との混泳がベストです。
口に入るサイズでなければ、ほぼ全ての小型魚との混泳が可能ですよ。

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トランスルーセントグラスキャットの繁殖について

本種の繁殖はかなりの難しさです。ただ不可能ではありません。

まず外見からの雌雄判別はつきません。そのため複数匹を混泳させます。

生息地は雨季・乾期があり、ちょうど乾季〜雨季に移り変わるタイミングで繁殖のスイッチが入ります。

繁殖用水槽は水位を1/3ほど低くします。そこから毎日約5%ほどの足し水を繰り返します。
水質は中性〜弱アルカリ性、水温は25〜27℃です。
徐々に足し水をする事で、人工的に雨季を再現すると言う訳です。

この期間に与える餌は、蚊の幼虫ボウフラ・冷凍ミジンコ・アカムシに限定します。

この段階で充分に性成熟していたら、メスは抱卵をします。腹部が極端に膨らむので判別は容易でしょう。

産卵方法は水草に産みつけるタイプの付着卵です。

産み終えたのを確認したら、受精卵はすぐ隔離します。親でさえ自分の卵や孵化した稚魚を食べてしまうからです。

その後は緩やかにエアレーションをし、25〜27℃の水温を保ち続けて下さい。

孵化した稚魚は最初からアルテミアを食べることができます。ある程度成長するまで親魚との同居は避けましょう。
容易に食べられてしまいます。

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まとめ

この様に特徴的な習性を持つ珍魚、それがトランスルーセントグラスキャットです。
大抵のショップでその優雅に泳ぐ姿が見れます。小型水槽などの混泳魚として飼育してはいかがですか?

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