サバンナキャットをご存知でしょうか?
野生ネコのサーバルキャットの遺伝子を引き継いだ、とても大きな体をしている猫の品種です。
野生ネコであるサーバルとイエネコを交配させて生まれたサバンナキャットは、体の大きさも顔つきも体型も他のイエネコ種とは一線を引いているのです。
見た目はとても野生的ですが、社交的で人懐っこく賢い性格をしています。
そんなサバンナキャットはどのように飼育をすればいいのでしょうか。
サバンナキャットを飼うには、どのようなことをすればいいのかと、注意する病気も注目していきたいと思います。
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目次
サバンナキャットの特徴は??
◆体格・・サバンナキャットは中型猫と言われることが多いですが、オス猫が7kg~13kg、メス猫が6kg~10kgです。メス猫よりオス猫のほうが体は大きめです。
猫の平均の体長は45cm程なのですが、サバンナキャットの平均体長はなんと50~75cmにもなります。
標準の猫よりも長いスラっとした手足、長く引き締まった筋肉質な胴体、突き出した肩甲骨と、身体のどの特徴を取ってもイエネコとの特徴とは全く違います。
後足は一目見てわかるほど前足より長く筋肉質です。肩甲骨は盛り上がり、肩を揺らして歩くため、歩く姿は堂々としています。
◆毛色・・被毛は短毛種です。サバンナキャットの被毛には、いくつかパターンがあります。
被毛の色は、ブラウン、シルバーのスポテッドタビー、ブラック、ブラックスモークなどです。
多くのサバンナキャットは、下地がゴールドやクリーム、サンド、ホワイトに黒か焦げ茶のスポット柄が入っています。スポット柄は丸、オーバル、細長い丸などがあります。
◆交配世代による特徴・・サバンナキャットには、交配世代より第一世代(F1)から第七世代(F7)まであり、サーバルキャットの遺伝子含有率によって決まります。
サーバルキャットに最も近いF1は野性味があり、キバやツメも鋭いのが特徴。
F1~F3は遺伝子的に50%以上サーバルキャットであるため、特定動物扱いになります。
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必要な飼育環境は?
サバンナキャットは、第一世代(F1)~第七世代(F7)までのランクに分かれていて、この数字が小さいほど野生猫のサーバルキャットの遺伝子を濃く引き継いでいることを表します。
F1〜F4は、サーバルキャットの遺伝子が50%を超えるため、特定動物に分類され、飼育には自治体の許可が必要です。
サバンナキャットは、室内で飼うことに適しています。
体も大きいサバンナキャットがストレスを貯めないように大きな猫が走り回わり十分に運動ができる広さでの飼育が必要ですし、走り回った時やジャンプをしたりするので、丈夫なキャットタワーやおもちゃも大きなサバンナキャットに適したものを選ぶ必要があります。
また爪はとても鋭く、じゃれ合って遊んでいたとしても怪我をする可能性もありますし、 爪とぎなどで家具を傷つけないように気をつけなければいけません。
見た目は野生的でワイルドなサバンナキャットですが、飼い主にはとても忠実で甘えん坊です。
かまってもらえないとイタズラをするようになるので、ストレスをためないように日頃から愛情を注ぎましょう。
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必要な用具は何?初期費用、飼育費用はどれくらい??
野性に近いサバンナキャットを室内で飼うには何を用意したらいいのでしょうか?
また、飼育費用はどれくらいするのかをみていきましょう。
サーバルキャットはF1~F3までは特定動物の飼育許可が必要になります。
特定動物は守るべき基準が設けられています。
1.飼養施設の構造や規模に関する事項
・一定の基準を満たした「おり型施設」などで飼養保管する
・逸走を防止できる構造及び強度を確保する
2.飼養施設の管理方法に関する事項
・定期的な施設の点検を実施する
・第三者の接触を防止する措置をとる
・特定動物を飼養している旨の標識を掲示する
3.動物の管理方法に関する事項
・施設外飼養の禁止
・マイクロチップ等による個体識別措置をとる(鳥類は脚環による識別も可能)
出典:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html (動物の愛護と適切な管理)
<必要な用具>
◆檻
F1、2のサバンナキャットを飼う場合は必ず用意してください。 また、檻は2重にしておくことが必要になる場合もあるようなので飼育の許可申請時に確認することも忘れないでください。
◆首輪、ハーネス、リード
家の中だけでの運動では運動不足になりがちですので、首輪やハーネスをつけて外で散歩をしてあげるとサバンナのストレス発散にもなります。
◆食器類
食器は餌用と水用を用意し、安定感のあるものを用意しましょう。
小さすぎたり軽すぎると猫にとってストレスになります。顔周りよりも少し大きく、滑り止めなどが底に付いているものを選んであげてください。
<初期費用・飼育費用>
F1~F3のサバンナキャットを飼育する場合は特定動物として都道府県知事に届け出を出して「飼育許可」をもらう必要があります。
F1・F2のサバンナキャットを飼う場合は必ずこの飼育許可申請をして許可が下りないと購入そのものができません。
自治体により異なる場合がありますので、よく確認をしてください。
申請には、1.5~2万円が必要です。
餌も、通常のイエネコと同様なキャットフードをあげて入れば問題ない、とはさすがに言えず、ワイルド猫であるサーバルの血を引いているからこそ、良質なタンパク質をシッカリと摂らせたり、栄養バランスにも気を使う必要があります。
ですので、通常のイエネコよりは確実に飼育費用も倍程度はかかります。
また、サバンナキャットの飼育にかかる初期費用は「子猫価格」「飼育環境の整備」を合わせた120万円ほどは最低でも用意しておかなければなりません。
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注意する病気って?
サバンナは野生のサーバルキャットが元になっているため、健康的な猫とされています。寿命は17~20歳と他の猫に比べてとても長生きな猫です。
普通の猫の多くは15歳前後の寿命なので、比べると高寿命猫と考えていいでしょう。
遺伝的な病気も特に見受けられませんが、異種交配により誕生したため、まれに体に対して大きな臓器を持った猫が生まれたり、免疫疾患が発生場合もあります。
また、サバンナも「猫」なので、一般的な猫と同じように、泌尿器に関する病気は気をつけた方がいいと言われています。
サバンナはどのような病気にかかるか、まだよくわかっていない部分がある猫種です。
定期的に健康診断を行うとともに、日常生活での些細な変化も見落とさないように注意をしましょう。
餌も良質なタンパクをしっかり摂らせると前述しましたが、フードだけで食事のエネルギーを補うことができない場合は、生肉などをあげてもいいです。
ただし、食事と飼育環境をしっかり管理しないと、栄養だけしっかり取っても消費できずに肥満になってしまう可能性があります。
サバンナは大きな体を持っているため、介護が必要になったときは非常に大変です。
なのでサバンナの飼育を考える際は、そのようなことも頭に置いてよく考えましょう。
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まとめ
サバンナキャットはとても野性的で体も大きいですが、基本的には人懐っこく、寂しがりやで、大きさもさることながら、猫というよりはどちらかというと犬のような性格と愛嬌のある性格をしています。
ですので、家で飼うには向いていると言えます。
ただし、飼育許可が必要なものもあるため、よく確認が必要です。
自治体の許可が下りれば飼育することは可能ですが、専用の檻の設置、施設外での飼育禁止、マイクロチップなどによる個体認識措置、標識の掲示など様々な条件をクリアする必要があります。
飼育費用も普通の猫に比べて、2倍近くはかかりますので、しっかりと価格や飼育環境を確かめてから検討をしましょう。
サバンナキャットは、他の猫に比べるととても健康で長生きもするので、飼い主が健康管理をして楽しくサバンナキャットとの生活が送れるといいですね!!