アカハナグマは食肉目アライグマ科ハナグマ属に属するハナグマの仲間です。
南米大陸に生息し、長い口吻と尾が特徴的な哺乳類です。
本記事ではこのアカハナグマの生態や飼育全般にまつわる疑問点について、書き起こして行こうと思います。
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目次
<目次>
アカハナグマの性格と大きさは? |
アカハナグマのトイレって臭いの? |
アカハナグマの飼育方法 |
アカハナグマの繁殖方法 |
まとめ |
アカハナグマの性格と大きさは?
野生下でメスと子供は30頭前後の大規模な「バンド」と呼ばれる群れを作り、集団生活を営みます。
反対にオスは生後2〜3年で群れを抜け、繁殖期以外は生涯単独生活を送ります。
その為アカハナグマはペットとしてはオスの方が比較的飼育しやすいです。
ただオスメス共に性格は知的好奇心旺盛で人懐こく、野生動物としては人馴れしやすい部類に入ります。
気になる点はその大きさです。
体長は45〜55cmになり、尾もあわせるとその2倍の大きさにもなります。体重は平均2〜6kgほどです。
ペットとしてはかなりの大型哺乳類と言えるでしょう。
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アカハナグマのトイレって臭いの?
食肉目ということで「肉食獣=排泄が匂う」と連想しがちですが、実は木の実や果実も食べる雑食性です。
とは言え完全草食動物の様に匂いが控えめとは行かず、同じく肉食主体雑食性の「ハリネズミ」「フェレット」などと同等と考えて下さい。
根気よく躾ければトイレも覚える個体はいます。
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アカハナグマの飼育方法
樹上生活を営みますが、生活環境は柔軟に受け入れます。
ただ日常のケージはその大きさや活発な運動量から、大型犬由来のケージや特注品も視野に入れなければなりません。
野生下では広大な縄張りを持ち活発な運動量を必要とするので、ケージから頻繁に出したとしても広さはかなり求めます。
そう考えると終世飼育するには想像以上の体積・頑健さ・費用がケージが必要です。
またプールや樹木等も必須です。普通はケージ内のみで、その習性をカバーできません。
まめな散歩やお風呂場やタライなどでの水浴び・水遊び、庭や公園・雑木林等での木登りなど外的資源を有効利用しましょう。
餌は自然では主に無脊椎動物と果実が主食ですが、ネズミ・トカゲ・鳥やその卵・家禽類とバラエティに富みます。
飼育下での意見は様々で手探り状態ですが、例として動物園では鶏頭メインで、ゆで卵・煮たサツマイモ、ニンジン・リンゴ・バナナ・アジなどを体調を観つつバランス良く与えています。
一般飼育者の情報は少ないですがモンキーフード・ドッグフードを主体に、ゆで卵・鶏頭缶詰・バナナ・リンゴ・キャットミルクなどを状態を観てブレンドされています。
非常に少ない情報量と入荷頭数なので手探り状態は否めません。飼育者のつぶさな観察が求められます。
恒温動物なのである程度の気温には耐えますが、南米大陸の亜熱帯地方に分布するので冬場の加温は不可欠です。
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アカハナグマの繁殖方法
野生下の繁殖形態を見るとかなりの高難易度です。
そもそもまとまった入荷がありません。
ただ動物園などでは一対一のお見合い形式での繁殖事例もあります。
基礎データとしては通年蒸し暑さが続く南米大陸ですので、季節の概念では繁殖しません。
タイミングは果実が熟す時期です。餌に熟した果実を与えるか、果実を実らせる植物をケージ内で育成するかの2通りでしょう。
ただ前者の方法が現実的だと思います。
また動物園の事例ですが繁殖期でない雌雄を同居させると激しく争います。個別飼育で性成熟・繁殖期に持ち込む必要がある様です。
一夫多妻制ですので複数のメスを飼育すると繁殖の可能性は上がるでしょう。
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まとめ
飼育には大まかに分け二通りあります。人の生活に合わすか、動物の生活に合わせるかです。
アカハナグマは完全に後者です。また木登りをする為の非常に鋭利な爪と、鋭い犬歯を備えます。
筆者の脳裏に真っ先に浮かんだのはあの「アライグマ」です。完全に誤った情報により飼いきれず帰化し、今や害獣として扱われています。
アカハナグマは飼育下では13〜17年の長寿です。また一頭30〜50万円ほどと非常に高価な生き物です。
一生を添い遂げる覚悟で飼育に臨んでください。