「フラワーホーン」と言っても初見の方はどんな魚か思い浮かびませんよね？
名前の通り…花の様な牙を持っている魚なのでしょうか。
ですがこの魚は、熱帯魚店をよく訪れる方なら一度は目にしたはずです。おでこにコブのある魚、見たことはありませんか？
そう！あの魚が今回取り上げる「フラワーホーン」という熱帯魚です。
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目次
＜目次＞
| フラワーホーンの種類 |
| フラワーホーンの飼育方法と餌 |
| フラワーホーンの混泳について |
| フラワーホーンの繁殖方法 |
| まとめ |
フラワーホーンの種類
いきなりですがこの「フラワーホーン」公的な生物群…つまり分類分けは一切されていません。
何故かと言うと、元々野生種ではないからです。
「フラミンゴシクリッド」と「トリマクラートゥス」と言う魚種を掛け合わせた交雑種なんですね。
有名なディスカス・エンゼルフィッシュと同じシクリッドの仲間に入ります。
犬で言う「雑種」「ミックス犬」の様な物です。
ではそのフラミンゴシクリッドを代表種別にご紹介していこうと思います。
フラワーホーン・カムファ
初見は赤色が目立ちますが、網目模様ごとに様々な色が混在するフラワーホーンファン憧れの種類です。高価ですがその「コブ」は最も肥大化します。
フラワーホーン・タイシルク
こちらはコバルトブルー基調のフラワーホーンです。うっすらと黄色みがかかります。元々コブがさほど成長しないので、稀にコブが肥大化するととんでもない値段がつくことがあります。
フラワーホーン・ラピスラズリ
ラピスラズリは多種と比べやや穏和な性格が特徴です。それでもシクリッドですから油断は大敵です。全身が光沢ブルーに包まれる美麗種でありますが、コブは殆ど肥大化しません
フラワーホーン・ビックヘッド
その名の通り特に巨大なコブを持つフラワーホーンです。最も飼育者が多いフラワーホーンと言っても良いでしょう。この種単体でも様々な体色や模様がありバリエーション豊富な種類です。
フラワーホーン・キングカムファ
キングの名前を冠する様にフラワーホーンの中ではかなりの美麗種で、高価な種類です。赤い網目状模様が複雑に入り、コンテストの常連種としても有名です。
フラワーホーンは実に日進月歩で掛け合わせ・改良品種が行われています。愛好家の中には「新品種を作る」ことを目指している方も少なくありません。その為今後が楽しみですね。
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フラワーホーンの飼育方法と餌
餌が最も重要です。「色揚げ用フード」はご存知ですか？熱帯魚の体色を際立たせる為用います。そのカラーリングが注視されるフラワーホーンは様々な餌をバランスよく与える必要があります。
大型肉食魚用飼料
主食に与えます。本来はこれ一つで終世飼育できるほど栄養が整っている製品が殆どです。稚魚などにもすり鉢や手で砕き与える事のできる優れものです。
クリル各種
缶詰に乾燥オキアミが入っている形で売られています。主に甲殻類を好むアジアアロワナの色揚げ様に使われる赤色系を際立たせる飼料です。
フラワーホーン専用飼料
最近は一般の熱帯魚店でも見かけますが、一昔前は専門店でしか取り扱いがありませんでした。その名の通りフラワーホーンに特化した飼料で色揚げ効果は絶大です。最近はネット通販などで容易に購入できます。
飼育環境は、シクリッドの中では中型ですが最大30cmになるので大型魚として育てるのがベストです。60cm水槽でも飼えない事はないのですが90cm水槽以上を推奨します。
また大食漢なのでかなり水を汚します。フィルターは最低でも上部式、できればパワーフィルターを用いましょう。複数のフィルターを併用し、換水をこまめにするスタイルがこの魚の良さを一番引き立たせます。水温や水質も幅広く耐えますが27℃と弱酸性〜中性を保てばより立派に育ちます。
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フラワーホーンの混泳について
単独飼育が望ましいです。シクリッドの仲間はかなりの縄張り意識を持ち、邪魔な魚や相性の悪い魚を殺すまで追い詰めます。特にフラワーホーンは気性の荒い種として知られています。
他魚のためにも、フラワーホーンのためにも単独で飼ってあげて下さい。
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フラワーホーンの繁殖方法
フラワーホーンは同種間の争いが最も強烈です。最大の問題は「メス」の入荷がほぼゼロと言う事実です。
繁殖はメス探しから始めなければいけません。ショップ取り寄せに頼る必要があります。
メスはオスよりやや小柄で20cmに満たない体長でも性成熟します。
相性がモノを言うので、メスは複数匹用意します。オスも同様です。一対一ではまず上手くいきません。
まず水槽の中央にセパレーターを敷く同時飼いをし、お見合いをさせます。時折セパレーターを外してみて下さい。発情していなければ喧嘩になります。その時はまたセパレーターを敷く…その繰り返しです。個体の状態や、オスメスの状況を観察しながら地道に取り組みましょう。
そして上手く行くとメスは約500個の卵を産みます。ただ人工的な累代繁殖を繰り返され続けたフラワーホーンは、他のシクリッドの様に子育てはしません。卵は別水槽に速やかに移します。その後の飼育は他の熱帯魚と同様です。寧ろ稚魚飼育は簡単な部類に入りますよ。
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まとめ
フラワーホーンを改めて調べると実に日本の金魚事情に似ています。美しさを求め完全にペット化した魚なんですね。
大切に育て上げて下さい。人にも慣れ、自分のコブを「揉んで」とせがむ個体も居るそうですよ。