「レオパ」正式にはレオパードゲッコーと言います。和名はヒョウモントカゲモドキ。お気づきの通りトカゲではなくヤモリの仲間です。
このレオパ、今やどこのショップでも見かける大人気爬虫類です。
芸能人飼育者もいるほどメジャーな生き物なんですよ。
今回は「これからレオパを飼いたい」「どのくらいの費用がかかるの」と言ったレオパビギナーの方々の不安を解消していきたいと思います。
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<目次>
レオパってどんな生き物? |
飼育の際に必要なものは? |
レオパの選び方と初期費用 |
ランニングコストと日々の世話 |
まとめ |
目次
レオパってどんな生き物?
元々野生種はインド・パキスタン・アフガニスタンと言った中東寄りの地域に生息します。
ただ流通種はほぼブリーディング個体です。ペット化が進み、爬虫類飼育入門種として最適です。
暮らしぶりは様々で、昼行性・半夜行性種もいれば、生息地も砂漠気候の過酷な環境から森林・平地といった地域に幅広く分布します。
その飼いやすさ・繁殖の容易さからヨーロッパを起点に数々の品種改良が行われ最も自然種と飼育種が乖離したヤモリとも言えるでしょう。
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飼育の際に必要なものは?
平面ヤモリです。つまり立体活動をしません。一般的なヤモリのように壁面などを使った立体活動ができないんですね。
ケージはプラケースでも十分に飼育できます。ただ隠れ家として身体全体が納まるシェルターは必須です。
餌はイエコ・フタホシコオロギ等の昆虫がベストですが、最近はレオパ専用フードも発売されています。レオパを注意深く観察して、その個体に合う様でしたらこちらが一番便利でしょう。
生き餌メインで飼育する場合は単食では栄養が偏るため、適宜カルシウム剤などの栄養補助剤をコオロギ等にふりかけます。ビタミンD3はカルシウム吸収促進効果があるので併用するとより健康的になりますよ。
イエコ・フタホシなどのコオロギは自家繁殖が容易なので、それらに栄養価の高い餌を与え2次的にレオパに栄養供給する「ガットローディング方法」なども有用です。
シルク・ハニーワーム、ローチ系ゴキブリ、ワラジムシなども好んで食べてくれます。
他の必須アイテムには
- 温度計
- 湿度計
- 床材
- ヒーター
- 水入れ
があります。
温度計は極力ヒーターと離れた場所に設置します。近過ぎるとヒーターそのものの熱を拾い、全体が暖まっているか確認できません。可能であればケージ内の温度差を確認するために、2ヵ所に設置してもいいでしょう。
湿度計も重要です。温度計のみでは体感温度の把握ができません。
床材はキッチンペーパーでも構いませんが、砂などは粒小のものを使います。これは誤嚥による器官閉塞を防ぐためです。
底面ヤモリであるレオパにはパネルヒーターが最適です。ですが直に触れると火傷の可能性があるので外部から暖める製品が良いでしょう。
水入れは浅めで結構ですが、毎日新鮮な水に取り替えます。
なお、基本的にヤモリ類は紫外線を必要としません。ライトアップはあくまで観賞用としての意味合いが強いので必須事項ではないんです。
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レオパの選び方と初期費用
レオパは爬虫類で最も品種改良が多く価格のバラつきも顕著です。3000円ほどの原種個体から、レア柄などは何十万にも上ります。
初心者は比較的安価な原種よりのレオパから始めましょう。
選ぶコツはやはり尾部です。ショップで適切に飼育されていれば胴体ほどに膨れ上がった尾部をしています。
また極端に痩せた個体や、睡眠以外でもジッと目を瞑っている個体はNGです。持ち帰ってもすぐに死んでしまいます。
ケージは完全にお好みです。小型衣装ケースやプラケースでも十分ですし、100円ショップのケースを改造する飼育者もいます。高価なものは数万円単位もしますし、お好みに合わせて下さい。
ただ初心者は手入れのしやすいアクリルケースが最適です。価格は3000〜5000円ほどです。
シェルターや水入れはトータルで1000円は超えないでしょう。
パネルヒーターは種々ありますがケージ底面の2/3ほどの、やや小さめのサイズを選びます。これは個体自らが最適温度を選択できる様にするためです。価格はヒーターの面積に比例しますが、5000〜8000円と見ておきましょう。
温度計・湿度計は適切に測れればショップで無理に購入する必然性はありません。
床材も好みによりけりです。キッチンペーパーはメンテナンスが最も楽ですし、自然由来の床材は個体の落ち着きに繋がります。基本は購入時の環境に合わせるのがベストでしょう。
ただ底面ヤモリとはいえ蓋は必ず用意します。飼育者は「脱走=死」と認識してください。スケールは異なりますが先日のアミメニシキヘビの様に、脱走による個体への風評被害や、近隣の方に迷惑をかけることも視野に入れましょう。
これら全てを加味すると初期投資20000〜30000円ほどで飼育環境は整います。
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ランニングコストと日々の世話
成体維持費、つまりランニングコストですが以下の通りです。
餌自体は自家繁殖・自家最終なら永続的にタダ、人工餌なら費用対効果が抜群、生き餌は生態を楽しむ、それぞれの長所があります。
多く見積もっても月に2000円ほどでしょう。
その他は電気代です。季節の変動がありますが、お話したとおりヤモリ類は他の爬虫類の様に紫外線ライトは不要です。
月々ランニングコストは3000円ほどでしょうか。ただお住まいの地域や電気会社に依存しますので強く断定はできません。
次に日々の世話ですが他のペットと差異はありません。
排泄物はすぐに取り除く。日々健康状態は確認する。毎日の水換え。幼体はこまめに成体は2〜3日毎の給餌をすること。ペット飼育の最低限を厳守すれば良いだけの話なんです。
ただ、脱皮不全には気を付けて下さい。
完璧な環境下でも脱皮の下手な個体はいます。そっと見守りあまりにも苦しんでいる様でしたら、抜けない部分をぬるま湯に浸してあげましょう。
どうしても上手くいかない場合は竹製の柔らかいピンセットなどで、慎重に余剰部分を取り除きます。四肢が壊死したり呼吸器管・消化器官の圧迫で最悪死亡してしまう事さえあります。
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まとめ
この様にお財布に優しいレオパですが、大切に飼うと実に見応えのある個体に育ちます。
また模様による値段は人間の価値観です。
安価であれ高価であれ終生大切に育て上げて下さいね。