デバスズメダイはエメラルド色と言っていいほど綺麗な体色を持ち、奄美大島以南に生息する国内魚でもあります。体長8cmで小型海水魚マニアからは、古くから観賞魚として親しまれています。
そんな身近なデバスズメダイについて取り上げていきましょう。
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目次
〈目次〉
デバスズメダイは何故黒くなる? |
デバスズメダイの飼育方法 |
デバスズメダイは喧嘩をする? |
デバスズメダイの繁殖方法 |
まとめ |
デバスズメダイは何故黒くなる?
他の魚と同様よく見られる現象です。
ケース毎に見て行きましょう。
ストレス・怯えているケース
まずは新規導入時や、他魚との小競り合いに巻き込まれ怯えている状況です。
この時よく観察すると、水槽の隅やシェルターに隠れジッとしています。
一般的にはカモフラージュに近いもので、自ら体色を黒くし存在を目立たなくしているだけです。
飼育者が不意に手を入れたり、水槽に衝撃が加わった時も同様です。
落ち着きを取り戻すと元の体色に戻ります。
睡眠時のケース
自然界で最も危険なのは睡眠を取る時です。目立つ体色ではあっという間に捕食者に見つかってしまいます。
このためデバスズメダイを始め、多くの非捕食者である小型魚は、眠る際目立たない体色へと変化します
衰弱や疾病時
人が顔色が悪くなるのと同様に、何らかの魚病や体調不良を抱えた個体は、隅にうずくまり色が抜け落ちます。
これは最も危険信号です。
直ちに適切な処置を施しましょう。
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デバスズメダイの飼育方法
元々サンゴ礁に生息するデバスズメダイは水温30℃まで耐えれます。
ただこれは限界値なので、普段は25℃に設定しましょう。
全長は8cmの小型魚です。数さえ欲張らなければ30cmほどの小型水槽から飼育できます。
ただ本来、群れて泳ぐ様が魅力的な魚です。最低45cm…できれば60cm水槽のコミュニティタンクの飼育がお勧めです。
水質・水温共に幅広く対応してくれますが無理を強いるのは避けましょう。
数にもよりますが、最低限上部式フィルター+αのろ過体制が望まれます。
餌に関しても優良魚で様々な飼料が使えます。人工飼料を主体に冷凍餌などバラエティに富んだ餌をあげると喜びますよ。
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デバスズメダイは喧嘩をする?
小型スズメダイの仲間は非常に気性が荒く、手を焼く事で有名です。
ただこのデバスズメダイは全くの例外種で、性格は非常に温和です。
同種同士は自然下で大きな群れを作り暮らしています。そのため寧ろ複数飼いの方が見栄えも良く、デバスズメダイ自身も安心します。
また他の魚に悪さや喧嘩をふっかけることもほとんどありません。
ただ、余りに大きさの異なる魚…例えばウツボの仲間やハタの仲間は、デバスズメダイを捕食するので混泳魚の食性やサイズには気を配りましょう。
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デバスズメダイの繁殖方法
デバスズメダイの雌雄は尾ヒレで見分けます。
オスは先端まで青色がかっており、メスは先端が透明になります。
またメスばかりの環境では、一匹のメスがオスに性転換する事も知られています。
デバスズメダイの産卵・孵化までの段階は海水魚としては非常に容易な部類です。
混泳水槽などで群泳させていると、いつの間にかペアを作ります。
ライブロックの砂陰などに巣穴を掘り、産卵をしているケースがままあります。
ただ問題は孵化後です。
稚魚は余りに小さくブラインシュリンプはおろかワムシなどの極小プランクトンも口に入りません。
飼育者が磯場で藻などに付着しているプランクトンを採取してくるか、あるいはライブロックから自然発生する微細な生き物に頼るしかありません。
どちらも確率が極めて低く、稚魚の生存率に比例するので、水槽内繁殖はほぼ成功例がありません。
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まとめ
いかがでしたか?熱帯性淡水魚もそうですが、海水魚もなかなか乗り越えるべき問題が多いですね。
ただその美しさだけは保証します。
海水魚の中でも非常に安価なこの種類。ぜひご自身の水槽に群泳させてみてはどうでしょうか?