リクガメの飼育は難しい?放し飼いや匂い凄い?最大サイズと最小サイズは?

 リクガメとは、名前の通り陸で生活をする、カメです。草原、荒れ地、砂漠などの乾燥地に生息しています。他のカメに比べて乾燥と高温に強く、ほとんど水に入りません。その歴史も古く、約2億年前から生息しています。体力もあり、個体差はありますが、エサを求めて1日1km以上歩くことができます。今回は、そんなリクガメについてご紹介したいと思います。

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目次

目次
リクガメの飼育が難しいのは、大きさと関係している?
リクガメの放し飼いのやり方とは?
リクガメの最小・最大サイズは?
ゲージでの飼育方法と臭いの対策について
まとめ

リクガメの飼育が難しいのは、大きさと関係している?

 もともと爬虫類は、哺乳類や鳥類などに比べて、飼育するのが難しいのですが、その爬虫類の中でもリクガメの飼育は難しく、長生きさせるのも難しいと言われています。それは、リクガメの寿命の長さとも関係しています。リクガメの寿命は50年以上といわれています。中には、250年以上生きた個体もいます。その為、リクガメと一生お付き合いをする覚悟で飼育をしていく必要があります。また、大きい種類のリクガメを飼育する場合、屋内での飼育は難しいため、庭などに飼育スペースを用意してあげる必要があります。リクガメを購入する前に、飼育したい種類の最大サイズや飼育に必要な広さ、道具などを調べて、そのリクガメにあった飼育環境を用意できるかどうか、じっくりと検討してから購入するようにしましょう。

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リクガメの放し飼いのやり方とは?

 リクガメの放し飼いのやり方についてですが、室外での放し飼いの方法と、室内での放し飼いの方法の2通りの飼育方法があります。

まずは、室外での飼育の仕方についてご紹介したいと思います。

 室外飼育の良さは、太陽光を浴びながら自然に近い環境で、リクガメを飼育することができるということです。リクガメにとっては最も理想的な飼育方法だといわれています。しかし、野外で飼育をするためには、注意しなくてはいけないことが何点かあります。まず温度ですが、25度から30度前後を保ってあげる必要があります。寒い日は外に出られない為、小屋などを用意し、温度が保てる環境を用意してあげることが必要です。屋外でのプラスチックケースや水槽での飼育は熱がこもりやすいため、危険ですのでやめましょう。リクガメも熱中症になることがありますので、必ず日影になる場所も用意してあげて下さい。

 リクガメは穴を掘ったり、色々な場所によじ登ったりします。脱走出来ないように木枠などで囲い、地中に壁を作るようにして、脱走できないように対策をしておくといいと思います。屋外には猫や犬、カラスなどの外敵がいます。外敵から守るために、ネットなどをつけて安全な場所を用意してあげて下さい。床材が土ではない場所で飼育する場合は、熱がこもりやすいため、風通しを良くしてあげましょう。リクガメを、突然屋外飼育だけに切替えるのは危険です。体調の変化などにも気をつけながら、時間をかけて徐々に環境に慣れさせてあげて下さい。リクガメは草食生物のため、庭に生えている花や草も食べてしまいます。刺激が強い物や、球根類の植物は与えないようにして下さい。その他にも、体調に影響を及ぼす野草は数多く存在します(彼岸花、アジサイ、オシロイバナなど)ので食べてしまわないように、気をつけてあげて下さい。

 次に室内での放し飼いについてご紹介したいと思います。

 リクガメは、意外と活発な生き物です。登れる所はどんな場所でも登ってしまいますので、転落しないように気をつけてあげましょう。狭い所が好きなため、入れるスペースがあれば、どんな所でも入ってしまいます。電気コードなどを、噛んでしまわないように対策をして下さい。観葉植物なども、かじって食べてしまいますので、リクガメの届かない所に移動するようにしましょう。誤飲などを避けるために、床には飼育に必要な物以外は、置かないようにしましょう。室内飼育の場合は、日光浴が出来ない為、バスキングライトと紫外線ライトの2点を用意し、ホットスポットを用意してあげる必要があります。犬や猫のようにトイレのしつけはできません。そのため、畳などの部屋での飼育は避けましょう。リクガメが安全に暮らせるように飼育環境を準備してあげて下さい。

リクガメを部屋で放し飼いにする方法

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リクガメの最小・最大サイズは?

 リクガメには、32種類の種類がいると言われています。ここでは、リクガメの最小サイズの種類と、最大サイズの種類を、ご紹介していきたいと思います。

  世界最小サイズのリクガメは、シモフリヒラセリクガメ(ヒラセリクガメの仲間)で最大甲長は約10cmです。他にもエジプトリクガメ(最大甲長約13cm)やヒラオリクガメ(最大甲長約15cm)クモノスガメ(最大甲長約15cm)などの種類がいますが、どれも入手困難な個体になります。比較的入手しやすい種類ですと、ロシアリクガメ(最大甲長約27cm)やヘルマンリクガメ(最大甲長約20cm)、ギリシャリクガメ(最大甲長約30cm)などがいます。

逆に世界最大サイズのリクガメは、アルダブラゾウガメやセーシェルセルマゾウガメなどで、最大甲長は約138cmにもなります。他にはガラパゴスゾウガメ(最大甲長約135cm)などもいますが、どの個体も、入手困難な個体人になります。比較的入手しやすい種類ですと、ケヅメリクガメ(最大甲長約80cm)やヒョウモンリクガメ(最大甲長70cm)アカアシガメ(最大甲長約50cm)などの種類がいます。

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ゲージでの飼育方法と臭いの対策について

 今回は、ゲージを使った飼育方法について、ご紹介したいと思います。

 リクガメは、驚くほどよく歩き回ります。狭い空間だとストレスになってしまいますので、リクガメのサイズに合った飼育スペースを用意してあげる必要があります。60cmゲージですと、最大甲長が15cmぐらいの種類まで、90cmサイズですと、最大甲長が20cmぐらいの種類までの飼育が可能です。できるだけ、掃除のしやすいゲージを選びましょう。リクガメが隠れることのできるシェルターや、エサ皿・水飲み皿、温度計や湿度計も必要です。床材は、エサの食べ残しや、排泄物の除去をしやすいものを選び、毎日掃除をして、ゲージ内を常にきれいにしてあげて下さい。リクガメは日光浴をして、紫外線を浴びることにより、ビタミンⅮ3を合成して、骨格の形成をしています。また、リクガメには、ゲージ内の空気を温めてあげる必要もありますので、保温球やサーモスタット、紫外線ライトやバスキングライトなどを設置してあげましょう。適性の温度や湿度についてはリクガメの種類によって違いますので、きちんと調べて設定してあげて下さい。基本的に草食性です。野菜(小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、大根の葉、カブの葉、サラダ菜など)や果物(バナナ、リンゴなど)、野草(オオバコ、タンポポ、ハコベ、クローバー、ナズナなどで、除草剤などがついてないもの)を与えて下さい。栄養バランスを考えて作られた、リクガメ用のフードも販売していますので、購入しておくと便利です。飲み水にカルシウムやマルチビタミン、イオンなどをチャージするためのサプリをまぜて飲ませてあげると必要な成分を補うこともできます。

 臭い対策についてですが、匂いを嗅いでいただくとわかりますが、リクガメ自体はほとんど無臭です。エサの食べ残しや排泄物の匂いによってゲージが臭くなり、それによって、リクガメの体が汚れてしまい匂いを発生してしまうことがあります。リクガメの健康のためにも、こまめなゲージの掃除(爬虫類クリーナーなどの掃除用品も販売もされています。)・週に1回くらいのペースで温浴をしてあげることにより、汚れや臭いの対策をしてあげて下さい。温浴には賛否両論がありますが、清潔にしてあげること以外にも、代謝を上げる効果や、排便を促す効果、水分補給の効果もあります。個体が入れるサイズの容器を用意し、40度くらいの温度のお湯を、リクガメが息のできる高さまで入れます。排泄をしたら、お湯から出して拭いてあげましょう。排泄をしなくても10分程で出してあげて下さい。

 生体を購入する時の注意点ですが、目がしっかりと空いている個体で、瞳は黒く潤っているか?鼻水は出ていないか?皮膚に異常がないか?甲羅がデコボコしていないか?を観察してください。その他にも、活発に動いているか?ご飯もきちんと食べているか?を確認してから購入するといいと思います。リクガメはすべての種類がワシントン条約に登録されています。現在入手できる個体のほとんどが、飼育下で繁殖された個体になりますが、CB(飼育下で繁殖された個体)やWC(野生で捕まえられた個体)などの表記がありましたら、CBの個体の方が飼育しやすい様なので、CB個体を選んで購入して頂けたらと思います。

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まとめ

 今回はリクガメについてご紹介をさせて頂きました。大・小、様々なサイズのリクガメがいることが分かりました。飼育環境も、種類によって異なることもわかりました。リクガメは、とても長生きをする生き物です。最後まできちんと飼育できるかどうか考えてから、購入して頂けたらと思います。

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コメント

  1. 堀川孝子 より:

    パソコンに不慣れな高齢主婦です。団地のベランダで寒くなるまでは放し飼いのリクガメ(10センチほど)がいます。団地大規模補修のため、ベランダ使用不可の4か月間どこか預かってくれる場所探しています。事情で預かってそのまま時間がたち、陸亀フードは食べませんでした、なのでキャベツ大好き,柿皮や今ならスイカなどしか食べませんが、元気に動き回り、排せつの後始末に困り果てています。気温が下がり、動きが鈍くなったらプラスチック衣装ケースにヤシガラを引いて部屋に置きますが、ベランダ使用不可の間どこかに預かってもらわなければどうにもなりません。どうしたらよいか困っております。
    好きでかったのではないのですが、長い間になついてるような風にも感じられ、かといって団地住まいのためだれも預かり先ありません。冬眠の季節ならよかったのですが、8月より始まる工事のため気がめいっております。小さなペットですが解決策を知りたくて検索してたどりつきました。

    • Eizan より:

      初めましてご連絡を頂きありがとうございます。

      Eizan’s pet lifeを管理しております、Eizanと申します。

      この時期に大規模補修が重なってしまうのは災難でしたね。
      この場合ですと、私が預け先として一番の理想と思える預け先は、爬虫類も預かってくれるペットホテルに預ける事が理想的だと思います。
      しかし、4ヶ月ともなるとかなりの金額になる事や、リクガメの性格等などによっては、ペットホテルに預ける事自体が、難しい可能性もあります。

      それ以外の対応となりますと、預かってくれるご友人や知り合いがいなければ、冬のように室内で飼育することになると思われます。

      リクガメだと衣装ケースや専用のケージ、それ以外だとトロ舟などでも飼育は可能です。
      一番の難点として、環境の温度になりますが種類によって適正な温度が違うため、調べた後にクーラーで調整、家庭の事情で難しければ、温度計を見ながら通常の扇風機または、水槽などで使われる小型の扇風機を使用して温度を下げるなどの方法があります。

      質問主様がどちらにお住みなのかは分からないので、以上の内容がメインの回答とさせて頂きます。

      また相談先として、地域の爬虫類専門店、大型ペットショップに足を運び定員さんに相談して、近くのペットホテルを紹介してもらたり、、お住まいの地域にある動物愛護センター等や、爬虫類専門のコミュニティ、施設に相談するのが、今後も飼育される場合のできる限りの対応になると思います。

      最後に、ここからは最終手段になると思いますが、
      質問主様の年齢とリクガメの現在の年齢と平均寿命を加味して頂き、今後飼育することが難しくなる可能性が高い場合は、譲渡する事も視野に入れても良いと思います。

      譲渡の探し方として、ネットの専用サイトで探すのが1番早いと思いますが、上記の方でも挙げたように大型ペットショップさんや爬虫類専門ショップ、動物愛護センター等でも、質問者様が住まわれている地域内でできる里親の探し方について相談できる可能性がありますので、以上を踏まえて検討してみて下さい。

      長々と失礼致しました。
      リクガメと質問主様の今後が良い方向に向くことを願っております。

      Eizan’s pet life 管理者 Eizan