ハコガメの甲羅の特長とその種類や生体の価格飼育環境やエサについて

 ハコガメは、ヌマガメ科とイシガメ科の2種類に分かれます。頭や手足を甲羅の中にひっこめた時、腹甲がおれ曲がる形になり、完全に蓋のようになり、名前の由来のとおり『箱』のようになる特徴をもったカメです。ハコガメには水棲と陸棲の2種類がいます。今回はハコガメの種類や飼育方法についてご紹介したいと思います。

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目次

目次
ハコガメの種類と価格について
ハコガメの甲羅や模様について
ハコガメの飼育環境と個体の決め方について
初心者の方にお勧め!ハコガメの飼育方法やエサについて
まとめ

ハコガメの種類と価格について

 まずは『イシガメ科』のハコガメについてご紹介したいと思います。

マレーハコガメ

 

 マレーハコガメの最大甲長は約20cm。生息地はフィリピンやインドネシア、ジャワ島などで、食性は植物食性傾向の雑食性です。寿命は20年から30年程です。生体は1万円前後で購入が可能のようです。個体サイズが大きいほど価格が高くなるようです。

・セマルハコガメ

 

 セマルハコガメは中国に生息しています。最大甲長は20cm程で食性は雑食性になります。寿命は20年前後で生体価格は1.5万円~3万円程のようです。

ヒラセガメ

 

 ヒラセガメは中国、ベトナムやミャンマーなどに生息しています。最大甲長は約20cm、食性は雑食性です。寿命は不明(イシガメ科のため20年から30年程だと思います)。生体価格は7万円から8万円程になります。

モエギハコガメ

 モエギハコガメの生息地は中国南部、ラオスやベトナム、カンボジアなどです。最大甲長は約20cm、食性は雑食性です。寿命は50年ぐらいといわれています。生体の価格は20万円前後です。

シェンシーハコガメ

 

 シェンシーハコガメは中国の固有種です。最大甲長は約17cmで、メスの方が大きくなる傾向にあるようです。食性は雑食性です。寿命は不明です(イシガメ科のため20年から30年程だと思います)。生体価格は15万円で販売をしているお店もありますが、交渉での販売をされているところが多いようです。

ミスジハコガメ

 ミスジハコガメは中国南部、ラオスやミャンマーなどに生息しています。最大甲長は約21cm、オスよりもメスの方が大きくなるようです。食性は動物食性傾向の強い雑食性です。寿命は不明(イシガメ科のため20年から30年程だと思います)。ミスジハコガメは流通量が激減しているため高騰してきています。生体の価格は30万~50万円前後になります。お店によっては交渉で生体の価格が決まるようです。

マコードハコガメ

 

 マコードハコガメは、生息数が激減しているため、生息地は中国などで、最大甲長は16cm程で、食性は雑食性になります。寿命は不明(イシガメ科のため20年から30年程だと思います)。生体価格は常に変動しているようで、お店との交渉で決まることが多いようです。価格は60万円~100万円以上のようです。

他にも、コガネハコガメやクロハラハコガメという種類もいますが、現在入手困難な個体のようです。

次に『ヌマガメ科』のハコガメをご紹介します。

ミツユビハコガメ

 

 ミツユビハコガメの生息地はアメリカです。最大甲長は約16.5cm、食性は雑食性になります。寿命は25年から30年程です。生体価格はベビーで3万円から5万円、大人個体で10万円から15万円程で販売されています。

ガルフコーストハコガメ

 

 ガルフコーストハコガメの生息地はアメリカで、最大甲長は約25cmです。食性は雑食性になります。寿命は30年から50年で、ベビーで3万円前後、大人の個体が8万円前後で購入することができます。

トウブハコガメ

 

 トウブハコガメの生息地もアメリカです。最大甲長は約18cmで、食性は肉食傾向が強い雑食性になります。寿命は40年程で、生体の販売価格は、ベビーですと5万円前後で販売しているお店もありますが、10万円以上する個体も増えています。お店によっては交渉での販売になっています。

フロリダハコガメ

 

 フロリダハコガメの生息地はアメリカのフロリダ半島です。最大甲長は約14cmで、食性は雑食性になります。寿命は約10年です。13万円程で販売されている個体もいますが、多くが交渉での販売になっています。

・ニシキハコガメ

 

 ニシキハコガメも生息地はアメリカになります。最大甲長は約14cm、食性は動物食傾向が高い雑食性になります。寿命は約40年です。生体価格は15万円から20万円前後になります。

ミナミニシキハコガメ

 

 ミナミニシキハコガメの生息地はアメリカ南西部やメキシコ北部になります。最大甲長は約22cm、食性は雑食性になります。寿命は約40年です。入手が困難なため交渉での販売になります。

他にもカロリナハコガメやヌマハコガメという種類もいますが入手困難な個体になるようです。ハコガメの殆んどの種類がワシントン条約に掲載されているため、昔に比べると入手が難しくなってきています。

ハコガメの甲羅や模様について

 ハコガメの甲羅は背が丸く背甲がやや高いのが特徴です。それぞれの模様に特徴があり、特徴的な模様をした個体も多いようです。

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ハコガメの飼育環境と個体の決め方について

ハコガメは小さいカメではありますが、大変活発なため、ある程度の広さの空間が必要になります。飼育環境は種類によって変わってきます。生体のことをよく調べてから環境を整えてあげて下さい。初心者の方には、ミツユビハコガメやセルマハコガメなどの飼育がお勧めのようです。マレーハコガメも飼育しやすいのですが、ほぼ水生なのでハコガメらしさには、欠けるかもしれません。

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初心者の方にお勧め!ハコガメの飼育方法やエサについて

 

 ここでは、前途で紹介したミツユビハコガメとセルマハコガメの飼育方法についてご紹介したいと思います。水槽の大きさですが、最低でも60cm、飼育スペースが取れるようでしたら90cm以上のものを用意してあげて下さい。床材はヤシガラマットや腐葉土がお勧めです。ベビー個体は乾燥に弱いため、保湿性の高い水苔なども入れてあげるといいと思います。(霧吹きで、乾燥を防ぐこともできます)。ツルツルした床を歩いていると個体に悪影響を及ぼしますので、必ず床材を敷いてあげて下さい。日光浴をする場所が必要なため、バスキングライトと紫外線ライトの2種類が必要になります。バスキングスポットで高湿地帯を作り、活動前や食後の消化促進のために体を温めます。紫外線ライトは、カルシュウムの吸収に必要なビタミンを作ってくれます。カルシュウム不足になると、甲羅が変形してしまったり、足腰が弱ってしまったりします。成長期には特に、紫外線不足にならないように注意してあげて下さい。水飲み場、水浴びをするための容器が必要です。溺れてしまわないように、浅めの容器を用意してあげましょう。寒さに弱いため、冬はパネルヒーターなどを使ってゲージの床から腹部を温めてあげましょう。熱くなったら逃げられるように、パネルヒーターは床の3分の1程度の面積の物を用意してあげて下さい。飼育に適している温度は25度から28度です。蓋はメッシュ式の風通しのよいものを選びましょう。エサは、主な主食は固形のハコガメフードやカメ用のフードなどが販売されています。その他にコオロギやバナナ、リンゴやニンジンなどの野菜も食べます。バランスよく与えるようにしてあげましょう。

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まとめ

 ハコガメには、沢山の種類がいることが分かりました。他のカメと違い、頭だけでなく手足もしまえることも特徴的でした。飼育環境は種類によって異なりますが、環境を整えて飼育してあげれば、寿命も長いため、長生きをしてくれると思います。ハコガメとの楽しい日々を過ごしていただけたらと思います。

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