猫と海外から引っ越しをしたい!どうしたいいの??

猫と暮らしていて、仕事上の都合で転勤になり、海外へ行かなくては行けなくなったり、逆に海外で猫と暮らしていて、日本に一緒に帰国する場合、今まで一緒に暮らしていた猫も一緒に引っ越しをしたい場合はどうしたらいいのか?
大切な猫とこれからも引っ越し先で一緒に暮らしていくには、どのような手続きをしたらいいのかを、わかりやすく見ていこうかと思います。

私は、以前サウジアラビアに仕事で行っていてそこで猫を2匹飼っていました。
3年ほどサウジアラビアに住み、その後帰国する際に猫も一緒に引っ越しをしましたのでその際の経験も交えていこうかと思います!
今回は、主に海外から日本へ帰国する場合の引っ越しをみていきます。

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目次

海外から猫と帰国!引っ越し手順は?

1.輸出国(出発する国)で行う検査・処置
2.事前届出
3.証明書等の必要書類の取得
4.輸送の手続き
5.日本到着後の輸入検査申請
6.係留施設で係留検査を受ける場合に要する事項と諸費用
7.その他、家畜防疫官が必要と認めて指示する事項

犬、猫、うさぎ等を輸出入するには、家畜伝染病予防法、狂犬病予防法に基づく手続きが必要です。
詳しくは農林水産省動物検疫所ホームページをご確認ください。

出典:https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html

手順は、国によって異なりますので、よく確認をして行う必要があります。
安全に引っ越しをできるように、各所に確認を行いましょう。

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猫の出国・入国のやり方

<海外へ引っ越し(出国)する場合>
1.事前許可
2.マイクロチップの装着
3.狂犬病の予防接種
4.ジステンパー、猫白血病などの予防接種
5.外部寄生虫、内部寄生虫の駆虫薬投与
6.血清検査
7.在住(期間)証明


相手国に入国するための条件(入国条件)が決められていることがあります。
入国条件は、日本にある相手国大使館、又は相手国の動物検疫機関に、直接確認をしてください。

出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html

<日本へ帰国(入国)する場合>
1.マイクロチップの埋め込み(個体識別)
2.狂犬病予防注射(1回目)※91日齢以降(誕生日=0日目)
狂犬病予防注射(2回目)※狂犬病予防注射(1回目)から30日以上~有効免疫期間内
3.狂犬病抗体検査(血清検査)※抗体価が0.5IU/ml 以上であること
4.輸出前待機
5.事前届出  ※到着予定日の40日前まで 
6~7.輸出前検査、輸出国の証明書の取得
8.日本到着後の輸入検査

出典:https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/attach/pdf/import-other-41.pdf

私がサウジアラビアから日本に帰国すると決まり、猫も一緒に引っ越しを考えて最終的に手続きが終わるまでは1年ほどかかりました。
引っ越しをする国により手続きが異なるので、本当に注意が必要です。

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引っ越し前の準備は何が必要?

渡航先までのルート、利用する航空会社の決定とペット同行ルールの確認
   引っ越し先へどういう経路で移動するのか?航空会社はどこを使うのか?
   これはかなり重要です。
   猫はとても環境の変化に敏感なので、ペットの同行ルールなども事前に確認し
   できるだけ猫にストレスを与えないようにしたいですね。

・日本への帰国するための準備
   1.国際標準規格(ISO)11784及び11785に適合するマイクロチップを、
     動物病院で埋め込みます。

   2.在住に関する規定
     次の1から3のいずれかに該当しなければなりません。
     1.)出生以来、指定地域のみで飼養されていること。
     2.)日本へ輸出される直前の180日間以上、指定地域のみで飼養されていること。
     3.)日本から輸出されて以来、指定地域のみで飼養されていること。

     1から3のいずれにも該当しない場合は、日本到着後、不足日数
     (180日から指定地域で飼養されていた日数を差し引いた日数)の間、
     動物検疫所の係留施設で係留検査を受けることになります。
      
   3.日本に到着する予定日の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する
     動物検疫所に事前届出をします。

   4.出国直前(出国前10日以内)に、民間獣医師又は輸出国政府機関の獣医官による
     輸出前検査(臨床検査)を受けます。

   5.輸出国政府機関(日本の動物検疫所に相当する機関)が発行する証明書を取得します。

出典:https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-free.html

・引っ越しする国での手続き
  前述しましたが、海外から日本への猫の引っ越しは国によって違いはありますが、
  手続きが複雑で時間がかかることがおおいので早めに準備をしておく必要があります。
  必要書類なども国によってことなりますので、動物検疫所のサイトで確認を行ってください。

私の住んでいたサウジアラビアでは、日本が求める資料が準備ができないものもあり、日本の検疫所と何度もメールでやり取りをする必要がありました。
また、血液検査は指定された施設で実施する必要があり、サウジアラビアではできなかったのでドイツの病院に血液を送って検査証明書を作成してもらいました。
そのようなことがあるため、とても日数が必要となりました。
余裕をもって準備をすることをおすすめします!

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輸送~引っ越し後にやっておくことは?

1.輸出国から日本まで、直行便で輸送します。
  直行便を利用せず、指定地域以外の国・地域を経由して日本に到着する場合は、
  以下のいずれかが必要です。
  1.)輸出国において輸送ケージに封印(シール)をする
  2.)輸送に関する追加証明書(ANNEX)を取得する

2.日本到着後、動物検疫所で輸入検査を受けます。
  日本の輸入条件を満たしていない場合は、最長180日間の係留検査または輸入ができない
  こととなります。
<必要な書類>
  ・輸出国政府機関が発行する証明書(原本)
  ・輸送に関する追加証明書(ANNEX)(原本)
  ・(貨物輸送の場合)輸入検査申請書(NACCS(動物検疫関連業務)を利用すること
   もできます)、航空運送状(Air Way Bill)または船荷証券(Bill of Lading)の写し
  もできます)、航空運送状(Air Way Bill)または船荷証券(Bill of Lading)の写し
  ・輸入検査申請書
  ・その他、動物検疫所が要求する書類

3.引っ越し後の猫の居住地の準備
  長い引っ越しの旅で疲れているので、日本に帰国したらゆっくりくつろげる場所を
  つくりましょう。
  引っ越しする前に使っていた、毛布やおもちゃなども捨てずに持ってくると臭いが
  ついているので安心するようです。
  もし、日本に家族や猫などがすでにいる場合は、どのように引っ越しをした猫と
  一緒に生活をしていくかを真剣に考える必要があります。

私がサウジアラビアから日本に連れてきた猫は2匹ですが、現地ではのびのび外で散歩ををしたりしていたので日本に来て環境が変わりしばらくは落ち着かない様子が続きました。
自分で窓を開けて脱走してしまったり、お風呂場の窓の格子から逃げてしてしまったり、とても大変でした。
日本は道も狭く交通量も多いので外には出していなかったのですが、それがストレスだったようです。
先住猫もいましたので、どのように先住猫と暮らしていくかも考えておくべきだった、と思いました。

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まとめ

海外から日本に猫と引っ越しをするには、どうすればいいのか?手順や準備などをみてきました。
経験から言うと、とっても労力を使いますし、お金も使います。
猫の検査費や手続きにかかる費用だけでなく、係留施設の光熱水道費 、到着空海港から係留施設までの輸送費などいろいろあります。
また、とても複雑で国によって必要書類が違うので、確認や検疫所とのやり取りをしなくてならないこともあります。


しかし、きちんと手続きさえすれば愛猫と引っ越しをすることが可能です!
海外から日本へ猫とお引越しして、新しい生活をするために、この記事がお役にたてたらと思います。

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