熱帯魚を長年飼育していると、自分の好みの魚の傾向が偏るものです。
そんな中でも…「電気ナマズ」「淡水ウツボ」「マッドパピー」など生態が独特な魚を好む飼育者がいます。
いわゆる「珍魚」達です。
その中でもずば抜けて変わっている魚「リーフフィッシュ」について今回ご紹介いたします。
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目次
<目次>
リーフフィッシュとは |
リーフフィッシュの値段や販売状況は? |
リーフフィッシュの飼育 |
リーフフィッシュの繁殖 |
まとめ |
リーフフィッシュとは
南米アマゾン川水系に生息する魚です。
一昔前は「ブラインドケーブフィッシュ」「ヨツメウオ」と並び、「世界三大珍魚」と呼ばれていました。
アフリカ大陸にもリーフフィッシュと呼ばれる魚がいるので、区別のため「南米リーフフィッシュ」「コノハウオ」と呼ばれることもあります。
リーフフィッシュの最大の特徴は擬態です。
擬態種は数多くいますが、この魚はその中でも群を抜いています。
完全に水中を漂う「枯葉」なんです!
擬態の理由は捕食、次点で天敵から身を守るためです。
口元のヒゲは葉脈に、そして動きさえもランダムにゆらゆらとし、漂う枯葉に擬態しています。
それに油断し近づいた小魚や甲殻類をあっという間に丸呑みにするわけです。
実に狡猾な魚ではありませんか?
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リーフフィッシュの値段や販売状況は?
最近入荷量が落ちた感はありますが、熱帯魚に強いショップなら不定期に扱っています。
そこまで珍しい魚ではありません。
忘れたころに、まとまった数が突如入荷されます
値段は店頭で約2〜3000円、通販ではその倍ほどです。
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リーフフィッシュの飼育
まず最大でも15cm程度の中型魚なので、45~60cm水槽があれば修正飼育可能です。
水質にはややうるさく、弱酸性のこなれた水を維持する必要があります。
現地アマゾン川水系では堆積した落ち葉から染み出た水、いわゆる「ブラックウォーター」という紅茶色をした水域の止水部分を好んで住処にしています。
飼育下では園芸用のピートモスをネットに入れて浮かべたり、市販のマジックリーフやブラックウォーター用水質調整液などを入れるとかなり楽になります。
餌は99%生き餌しか食べません。
冷凍餌など何度かチャレンジしましたが、何かが違うのか?稀に口に入れても吐き出してしまいました。
サイズにもよりますが、基本はヒメダカや餌金が中心です。
甲殻類も好むので餌用活エビや仔ザリガニが手に入るなら、そちらメインでも構いません。
水温は一般的な熱帯魚と同じ25〜27℃ほどです。
フィルターも上部フィルターなど一般的なものを用いましょう。
緩やかな流れや止水を好む魚なので、強い流れはストレスに感じます。
混泳なのですが、本種は単独飼育向きの魚です。同種の複数飼育は全く問題ありません。
出来ないことはありませんが、意外な大きさの魚も食べますし、積極的な捕食スタイルではないので餌が行き渡らないことが起こります。
更に活発な魚だとストレスを感じるので、可能な限り本種のみの飼育が良いです。
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リーフフィッシュの繁殖
一時期、シクリッドの様に子育てをするという話もありましたが、デマだった様です。
繁殖はどの種も雌雄の判別から始まります。
ですがこの魚、外観からは雌雄の見分けがつきません。
複数飼育でオスメス総当たり、といった方法になります。
上手くペアができ抱卵すると、面積の多い水草に粘着質の卵を産みつけていきます。
エンゼルフィッシュやディスカスの産卵によく似ていますね。
アマゾンソードの様にがっしりし、幅広の水草が産卵床に向いています。
孵化直後のサイズは親魚の捕食対象にはなりませんが、餌を与えるのが困難なので水草ごと卵を別水槽に移しましょう。
孵化直後の大きさでも簡単にブラインシュリンプを食べることができます。
それから成長に応じて活イトメ・赤虫、グッピーやヒメダカの稚魚、といった様に餌のサイズを上げていきます。
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まとめ
リーフフィッシュはやや飼育難易度が高い魚です。
ですがそれに見合う魅力が多く詰まっている魚です。
まずは1匹空いている水槽に導入してみてはいかがでしょう?