ハリネズミが小田原で野生化!食べ物や巣は?本来の生息地はどこ?

 皆さんは、ハリネズミがどんな生物か、知っていますでしょうか?

ハリネズミには、ネズミという名前が入っていますが、ネズミの仲間ではなく、テンレックや、モグラなどと同じ仲間になります。近年、ペットショップやホームセンターなどで、ハリネズミが販売されているのを、見かけたことがある方もいると思います。本来ハリネズミは、日本の自然界には生息していないのですが、そのハリネズミが、日本で野生化しているということを知りました。今回はハリネズミの野生化について、その生態や、生息地などについてご紹介したいと思います。

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目次

目次
ハリネズミが神奈川県小田原市で野生化!
ハリネズミが野生化した原因と食べ物について
種類や生息地その生態について
ハリネズミはどんな巣に住んでいるの?
まとめ

ハリネズミが神奈川県小田原市で野生化!

 ハリネズミが、小田原市で目撃されるようになったのは、1987年頃のことです。最初は、民家の庭先で何度か目撃される程度でしたが、年月が経つにつれ、森林や農耕地、梅林などで繁殖していることが分かりました。このハリネズミの野生化により生態系や農業への影響、人に感染するような病原体を、ハリネズミが持っているのかも知れないということから、野生化したハリネズミの捕獲が必要だと考えられています。

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ハリネズミが野生化した原因と食べ物について

 神奈川県小田原市で発見されたハリネズミは、アムールハリネズミとナミハリネズミ(別名:ヨーロッパハリネズミとも呼ばれています。)という2種類のハリネズミでした。本来の生息地ですが、アムールハリネズミは東南アジアに生息し、ナミハリネズミは中央ヨーロッパから西ヨーロッパで生息しているため、発見されたハリネズミは、ペットとして飼われていたものが脱走した、あるいは飼育することができなくなり、飼育者が放してしまったために、野生で繁殖してしまったのではないかと考えられています。食べ物ですが、2種とも雑食性で昆虫類、爬虫類、鳥の卵などや、木の実を食べていることが分かりました。

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種類や生息地その生態について

 ハリネズミの種類で、現在確認されているのは16種類です。今回発見されたのはアムールハリネズミとナミハリネズミ(ヨーロッパハリネズミ)という2種類です。

アムールハリネズミ

 東アジアから東北アジアなどに生息しています。体長は25cmから32cmでナミハリネズミによく似ているため見分けが難しいようです。冬になると冬眠し夏になり30度を超えると夏眠します。体重は、冬眠や夏眠によって変動しますが約500gから900g程です。危険を感じると丸くなり、棘のような毛で身を守ります。森林や農地、湿地などに住んでいますが、公園などで見かけることもあります。夜行性のため、のよう主に夜活動をします。食性は雑食性ですが、基本的には、肉食よりのようです。寿命は5年から8年程だと言われています。現在、特定外来種に指定されているため、飼育・販売が禁止されています。

ナミハリネズミ(ヨーロッパハリネズミ)

 中央ヨーロッパから西ヨーロッパあたりに、生息しています。体長は20cmから30cmで、メスよりもオスの方が大きく育つ傾向が見られます。他のハリネズミは暑い地域に生息していますが、ナミハリネズミは、寒い地域に生息し、冬眠をするのが特徴です。体重ですが、冬眠前は約1200gですが、冬眠後は600gくらいまで落ちることもあります。危険を感じるとボールのように丸くなり、表面の棘のような毛で身を守ります。主に、森林や農地、荒野などに住んでいますが、イギリスでは、自宅の庭や公園などの校外にも生息しています。夜行性のため、主に夜活動します。食性は雑食性です。寿命は野生化の場合は約6年、飼育下では10年以上生きた個体も確認されています。2005年に特定外来生物に指定されたため、現在は飼育・販売が禁止されています。

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ハリネズミはどんな巣に住んでいるの?

 ハリネズミ砂漠の岩場や、低木地やステップ、木の根元などに巣穴を掘って生活をしています。夜行性のため、昼間は巣穴で過ごしています。騒音は苦手なため、静かな場所を好むようです。ハリネズミの縄張りは200㎡から300㎡くらいだと言われています。

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まとめ

 今回は、ハリネズミの野生化についてご紹介をさせて頂きました。調べていくうちに神奈川県の小田原市だけでなく静岡県や岩手県、栃木県や長野県、福井県などでもハリネズミが繁殖し、野生化してしまっていることが分かりました。本来、日本に生息していない生き物が、自然繁殖していることで、生態系への影響や農業への影響などを含め、近隣に住んでいる方々の不安もあると思います。生き物を飼育する際は、最後まできちんと責任をもって飼育してほしいと切に願います。

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