この記事では“クロコダイルバタフライプレコ”についてご説明します。
「プレコ」の名が付いてますがコイ目タニノボリ科の魚で、ドジョウの近縁種です。
全身引っ付きナマズの様なその外観、その唯一無二の独特の体型から根強い人気を持つ種です。
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目次
〈目次〉
クロコダイルバタフライプレコの寿命 |
クロコダイルバタフライプレコの飼育と餌 |
クロコダイルバタフライプレコの混泳 |
クロコダイルバタフライプレコの繁殖 |
まとめ |
クロコダイルバタフライプレコの寿命
飼育環境や混泳魚・餌などに左右されるでしょうが、最長で約5〜6年の寿命を持ちます。成長しても6〜8cmサイズの小型魚です。かなり長寿な方ですね。
小型魚混泳水槽などでは少し短く3〜4年ほどです。
熱帯魚はそのほとんどが単種・単独飼育の方が寿命は延びる傾向があります。他魚との目に見えないストレスや餌が回りにくいと言う理由からなのでしょう。
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クロコダイルバタフライプレコの飼育と餌
まず1番気をつけるのは「脱走」です。全身流線型なので水槽にへばりつくのが得意です。そのまま水槽壁面を「つたい脱走」します。特に縁なし水槽やオールガラスの様なフラットな水槽で起こりがちです。
脱走=死です。フタは必ずしましょう。特に水槽の縁やフィルターパイプ周りは厳重に塞いで下さい。
そのぺったんこの体型と口の形状から判る様に強い水流を好み、食性は草食傾向の強い雑食性です。
餌は水槽内発生のコケや藻・有機物の塊等を食べますが、それだけでは不充分なので沈下性フード・プレコ用フード・フレークフードなどを適宜与えてましょう。
かなり餌付きの悪い魚です。
餌そのものに興味を示さない餌も多く、導入当初は悪戦苦闘します。まずはプレコフードなど植物性の餌から慣らしてみましょう。
それでも駄目なら最終策です。水を張ったバケツに石を入れ十分に日干しし、自然発生したコケや藻を与えます。そこから根気よく植物性のフードに慣らしていくといいでしょう。
冷凍赤虫も嗜好性はいいのですが、本種にとって栄養バランスは決して好ましくありません。主食にするのは避けるべきです。
勘違いしがちですが、本種は完全草食性ではありません。時々は栄養価の高い動物性タンパク質も与えてあげて下さい。
飼育についてですが、この様に餌の問題から「難しい」部類に入ります。
他に気をつける事は前述したフタと、強い水流部分を作る事です。本種は激流にも耐え、寧ろフィルター排出口部分にたむろする位です。
バランス良く強めの水流箇所を作ってあげましょう。
水質は弱酸性〜中性、そして水温は18〜24℃と高水温に弱い傾向があります。暑い季節は各種冷却器具が必要です。
元々の生息域が流れの強い河川であり、しかも水深は浅く岩だらけです。そのため高酸素濃度の水を好むので、エアレーションも必要不可欠です。
飼育水槽は40cmほどの小型水槽で問題ありません。
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クロコダイルバタフライプレコの混泳
本種はやや気の荒い部分があり、他魚や同種と小競り合いを起こしがちです。
ただ小型魚ですので、岩や流木などを入れて死角を作ればそこまで気にすることはないでしょう。
問題は水温です。同種同士は問題ないですが、他の熱帯魚の多くが27〜28℃ほどの水温を好みます。
混泳時は中間値を取り、水温25〜26℃ほどで様子を見てみましょう。
この程度の誤差ならば、問題なく混泳できるはずです。ただ万が一のために避難用水槽は用意しておいて下さいね。
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クロコダイルバタフライプレコの繁殖
かなりの困難を極めます。同属のタニノボリ科の魚種の繁殖形態からある程度の推測はつきます。
まず雌雄差は外見からはほぼ判別できません。体型がシャープなのがオス・やや丸みを帯びるのがメス…と言われますが、これだけでは高確率で誤認します。
そのためシェルターをふんだんに使い、複数匹を同時飼育しましょう。繁殖用の水槽を別途用意した方が良いです。その上で自然界の環境に近づけて下さい。丸みのある岩や流木などを用いて複雑なレイアウトを作りましょう。
上手くペアが出来るとコリドラスなどによく見られる“T字スタイル”を取ります。
これは繁殖の初期行動で、メスの脇腹をオスがつつきます。その見た目がTの字なのでこう呼ばれます。
時期や水温についても調べましたが、不明瞭な部分がかなり多くハッキリしたことは言えません。
ただ同属の“ホンコンプレコ”は6〜7月頃の徐々に温暖になる時期に産卵するようです。もしかしたら緩やかに水温を上げても良いかもしれないですね。
卵は真っ黄色であり、概ね1〜2週間ほどで孵化します。この間にコケ付きの岩をたくさん作っておきましょう。
稚魚の初期飼料も分からない点が多いのですが、ホンコンプレコの稚魚の飼育には、この方法が最も用いられています。
同属で食性もほぼ同じなので、クロコダイルバタフライプレコもこの方法で上手くいくのではないでしょうか。
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まとめ
この様にタニノボリの仲間では、一癖も二癖もあるクロコダイルバタフライプレコです。
飼育には苦労しますが、その体色やマダラ模様は手間をかけるほどの見応えがありますよ。