ハリネズミは個体によって性格も全然違いますし、よく見ると同じカラーでもお顔が全く違っていて、個性豊かです。ハリネズミを飼っているけど、他のカラーの子も気になる!という人も多いのではないでしょうか?ハリネズミを多頭飼いできたら、それぞれのハリネズミの個性ある魅力を感じることができていいですよね。
また、活発な子であればケージを狭く感じて、外に出たがる子もいるかもしれません。狭いケージの中でずっと生活しているよりも、少しでも広い場所でのびのび生活させてあげたいと考える飼い主さんも中にはいるはずです。
この記事では、そんな飼い主さんに向けて、ハリネズミの多頭飼いと放し飼いのメリットとデメリットについて考えてみました。それぞれじっくり解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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目次 |
ハリネズミの多頭飼いの魅力は? |
ハリネズミの多頭飼いのメリット、デメリットとは |
ハリネズミの放し飼いは可能? |
ハリネズミの放し飼いの危険性と注意点 |
まとめ |
目次
ハリネズミの多頭飼いの魅力は?
ハリネズミはもともと単独で行動をする生き物です。野生では、他のハリネズミと行動範囲が重ならないように、ひとつの巣から半径300mほど離れたところに別の個体が暮らしていますので、他のハリネズミとの接触自体は本来少ないようです。ただ、野生下ではハリネズミ同士が出会っても喧嘩はあまり起こらないため、多頭飼いも飼育方法に注意をすることで可能になります。
多頭飼いの魅力
多頭飼いの一番の魅力は、ハリネズミ一匹一匹の個性の違いを楽しめる点です。人懐っこくおっとりしていて、手の上で寝てしまう子もいれば、活発で動き回ることが大好きな子もいて、その性格もそれぞれ。様々な表情が見れることで、よりハリネズミの魅力を感じることができます。
基本は1ケージで1匹ずつ飼育する
ハリネズミ同士の喧嘩は少ないですが、お互いのストレスの関係で別々に飼育をした方が安心です。また、ハリネズミは生後2か月で繁殖可能になりますので、メスとオスを同じケージに入れておくと知らず知らずのうちに赤ちゃんが生まれてしまうこともあります。赤ちゃんの面倒を見られないのであれば、1ケージ1匹ずつの飼育が基本です。自分の縄張りを大切にして生活をするため、ケージはできるだけ広い大きさのものを用意してあげましょう。
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ハリネズミの多頭飼いのメリット、デメリットとは
ハリネズミを多頭飼いすることは、実際にどんなメリットデメリットが挙げられるのでしょうか?それぞれ解説していきます。
多頭飼いのメリット
1.様々なカラーのハリネズミを一度に楽しめる
メリットの一つ目は、カラーの違うハリネズミを飼うことで、それぞれの可愛さを同時に満喫できる点です。ペットとして飼われているハリネズミは日本ではヨツユビハリネズミのみですが、その分カラーバリエーションは豊富で約92種類あるとも言われています。そして、カラーは異なっても同じヨツユビハリネズミであり、見た目以外の習性や生活様式に大きな差がないため、一緒に飼っても大きな喧嘩に発展してしまうことが少ないのです。ハリネズミそれぞれの個性の違いを楽しむことができるのも、ハリネズミの多頭飼いの魅力と言えます。
2.ハリネズミ同士でじゃれ合う姿が可愛い
ハリネズミ同士でじゃれ合う姿は、もちろん一匹飼いでは見ることのできない貴重な姿です。まだ赤ちゃんの頃に同じケージで一緒に飼育をしていると、くっついて寝たりみんなで母乳を飲んだりと、仲睦まじい姿は見ていて本当に微笑ましく、癒されますよ。
3.オスとメスを同時に飼うことで繁殖が可能
オスとメスを一緒に飼うことで繁殖させることができるのも多頭飼いのメリットです。ただ、ハリネズミは非常に繁殖力が強く、オスはメスがいるとすぐ発情して暴れてしまうことも多々あります。繁殖目的でオスとメスを一緒のケージに入れる場合は、オスがメスを追いかけまわしていないかなどしっかり相性を見てあげて、ストレスがかかり過ぎないよう、注意して飼育しましょう。
多頭飼いのデメリット
1.偏食や拒食を起こした際に気づきにくい
一つのケージで一緒に飼育をすると、一日の排泄量や餌を食べた量がそれぞれどのくらいなのかを把握することがとても困難です。ハリネズミはもともと好き嫌いが激しく、個体によっても好みの食べ物が異なることもしばしば。そして、いつも好んで食べていたものを急に食べなくなってしまうこともあります。そういった偏食や拒食などの異変に気付きにくくなってしまう点はデメリットですので、毎日体重を測ったりケージに仕切りを作ったりして、適切な健康チェックをこまめに行える環境作りを心掛けましょう。
2.病気にかかると他のハリネズミにも感染しやすい
一緒に飼育することで怖いのは感染症です。一匹が感染すると、他の個体にも感染する危険性が高まります。一気に病気が広がってしまわないためにも、普段の健康チェックをよりマメに行う必要があります。
3.他のハリネズミがいるとストレスが溜まる可能性が高い
ハリネズミはもともとは一匹で生活をする生き物ですので、他のハリネズミが近くにいるとどうしてもストレスを感じやすいです。普段は穏やかなハリネズミですが、オス同士だと針を噛んだり暴れてしまう子もいます。性格が合う合わないも大きく影響しますので、様子を見てみて少しでもストレスを感じそうであれば、ケージを分けて飼育をしてあげた方が長生きするでしょう。
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ハリネズミの放し飼いは可能?
次に、ハリネズミの放し飼いについてです。放し飼いとは、ケージの外でハリネズミを飼育することですが、果たしてケージの外でハリネズミを飼育することは可能なのでしょうか?
ハリネズミの放し飼いについて、アリなのかナシなのかを解説していきます。
部屋んぽさせる程度ならアリ!見守っていれば問題はなし
まずは、ハリネズミを短時間の間部屋に開放して様子を見てみることにしましょう。ハリネズミは警戒しながらも少しずつ歩き出します。
しかし、大概机の下やソファーの下に隠れたり、家具の隙間や布団の中に潜り込もうとします。狭い場所や暗い場所を好み、その中で安心してゆっくり過ごします。慣れると元気に部屋の中を歩き回ったりどこかに潜り込もうとしたりするその姿はとても微笑ましく、こちらとしても見ていて飽きることのない至福の時間です。
また、広い場所でお散歩させることによって運動不足の解消にも効果的です。しっかり飼い主さんが見守っていれば危険をすぐに回避できるため、お部屋の中を自由に探検させることは、短時間であれば問題なさそうです。
完全な放し飼いはナシ!オススメしない
しかしながら、ハリネズミを常に部屋に放し飼いにすることはあまりオススメできません。
なぜなら、ハリネズミが危険な行動をとらないかどうかを日常的に見守り続けることが物理的に不可能だからです。ハリネズミはトイレを覚えないため、部屋のあちこちに排泄をしてしまい毎日の掃除が大変でもあります。また、音に敏感なハリネズミですから、ケージ外に出て人と同じ部屋で生活をすることでより生活音や騒音を感じやすく、ストレスが溜まりやすいという点も理由として挙げられます。
ハリネズミがケージの外に出ることは、他にも危険がいっぱいでリスクが高いというのが正直なところです。
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ハリネズミの放し飼いの危険性と注意点
ここでは、放し飼いに潜む危険と徹底したいチェック項目をまとめてみました。それでもハリネズミを放し飼いにしたい場合は、次のことに気を付けてください。
放し飼いをしない場合であっても、ハリネズミをお部屋の中で散歩させる際に少しでもハリネズミが安心安全に活動できるように、参考にしてみてくださいね。
放し飼いに潜む4つの危険性
1.ダニが大敵!皮膚病の原因に
カーペットやお布団から、ハリネズミにダニがついてしまう危険性も。ダニがつくと皮膚病になってしまう危険性があるため、常に清潔にしておく必要があります。ハリネズミが必要以上に痒がっていたら病院へ連れていきましょう。
2.他のペットを飼っていたら怪我をしてしまう危険性がある
他のペットとの接触は、お互いにとって危険です。ハリネズミには鋭い針が生えていますので、ハリネズミだけでなく他のペットにも怪我をさせてしまうリスクがあります。基本は別々の部屋で飼育するようにしてくださいね。
3.落ちているものや電気コードを齧って食べてしまう危険性がある
ハリネズミは雑食で、食べ物を探すために動き回る生き物ですので、落ちているものを食べてしまったり電気コードを誤って齧って感電してしまう危険性も。ハリネズミが齧ってしまう危険性のあるものは片づけるようにしましょう。
4.大きな物音や生活音を感じやすいので過度のストレスに
音に敏感な生き物ですので、日常的に大きな音を立てないように配慮する必要があります。あまりにも騒がしいと、ハリネズミが常に警戒して人になつかなくなってしまう恐れもありますので、音には十分配慮する必要があります。
放し飼いをするなら徹底したいチェック項目
☑ カーペットや布団のダニ退治は徹底して行う
☑ 他のペットと部屋を隔離する
☑ 誤って齧ったり食べてしまう可能性があるものは片づけておく
☑ 常に部屋の中を清潔にする
☑ 音に配慮した生活を心掛ける
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ハリネズミの多頭飼いについては、個々の性格によって上手くいくかどうかに差はあれど、相性が良ければ大きな問題はなさそうです。もちろん、いくつか注意点はありますので、常に様子を見守りながら臨機応変に対応していってより充実したハリネズミライフをお過ごしください。
ハリネズミの完全な放し飼いについては、やはり危険がいっぱいで、飼い主さんがいかにハリネズミにとって安心安全な環境を継続的に用意できるかが鍵となってきます。
まずは短時間の部屋んぽから始めることをオススメします。
徐々に部屋を動き回ることのできる自由時間を長くしていくと、ハリネズミの行動の癖や法則が見えてきます。ハリネズミの性格によっても、部屋での過ごし方は大きく異なりますので、上手く一緒に生活ができそうであれば放し飼いで飼育をすることもアリかと思います。いずれにせよ、ハリネズミにとってベストな過ごし方は何か?を一番に考えて工夫するようにしましょう。
あなたのハリネズミとの暮らしが、より豊かになりますように。少しでもそのお力になることができましたら幸いです。