『野良猫』とは、人が生活している地域に生息しているけれども、人が直接飼っていない猫のことを言います。餌付けをされていたとしても、人が直接飼っていなければ、野良猫という扱いになります。一見自由気ままに生きているように見えますが、その生活はとても過酷なものです。飼い猫の寿命は10年以上、ときには20年近く生きる猫もあるのに対し、野良猫の寿命は3年から5年程だと言われています。
猫好きの方なら、誰もが野良猫を見かけた時『触りたい』と思い。子猫を見かけたら『飼いたい』と思うことがあると思います。でも野良猫は警戒心が強く、人が近寄ると逃げてしまう子がほとんどだと思います。今回はそんな野良猫がどうしたらなついてくれるのか?をご紹介したいと思います。
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目次
野良猫に好かれる人には何か特徴があるのでしょうか?
野良猫には縄張りがあります。その縄張りを守るために常に警戒心を持ちながら行動をしています。そのような猫からすると、小柄な人の方が警戒心も薄れて、比較的安心できるようです。
そして、これは猫の聞こえる周波数にも関係しているようですが、男性の低い声よりも、女性の高い声の方が好きなようです。野良猫には、優しくゆっくりと話す人の方が好かれるようです。
前述で、野良猫は小柄な人が好きだと言いましたが、子どもは苦手な猫が多いようです。大きな声を出さず、落ち着きがあり、ゆっくりとした行動のとれる人を好むようです。
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野良猫に好かれるためにはどのような行動をとればいいのでしょうか?
野良猫を見かけると、「可愛いな、触りたいな。」と思い、自分から近寄ってしまう人が殆どだと思いますが、その気持ちをグッとこらえて、まずはゆっくりとした動作で、猫の目線に合わせるように体勢を低くしてあげましう。急に動いたり、手を出したりすると野良猫がびっくりして逃げてしまうかもしれません。猫が近づいて来てくれるまでその場で待ちましょう。そして、お母さんがお子さんに話しかけるようなイメージで、優しい声でゆっくりと話しかけてあげましょう。猫は、匂いにも敏感なので、匂いの強いものは身につけないようにしましょう。特に、柑橘系の匂いのするものが苦手なようです。
野良猫と目が合ってしまうことがあると思いますが、猫社会では目を合わせる=喧嘩を始める合図(相手に敵意を持っている)になります。そんな時は目線をそらしたり、ゆっくりと瞬きをしたりして、「あなたに敵意はありませんよ。」「攻撃しませんよ。」という意思表示をしてあげて下さい。
猫が自分から近寄って来てくれるまでは、あくまでも「ここにいるだけですよ。」という心がけで、じっと動かずにその場で待ちます。猫は興味を持つと、匂いを嗅ぎに近づいてきます。近寄って来たら、匂いを嗅がせてあげましょう。この行動を繰り返していくことで、少しずつですが、懐いてくれるようになると思います。
野良猫のパーソナルスペースである、2メートル以内に入ることが出来るようになったら、野良猫に触ってみましょう。掌で触ると怖がる場合があります。最初は手の甲で、なでる感じで触ってあげて下さい。猫の大半は『首の周辺や尾尻の手前』を触られるのが好きなようです。気持ちが良ければ猫の方から体を押し付けてきたり、スリスリと頭をこすりつけてきたりします。あまりしつこく触っていると、機嫌を損ねてしまうこともありますので、猫の様子を見ながら接してあげて下さい。
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どんな野良猫がなつきやすい?
野良猫として育った成猫は、警戒心が強く、懐きづらいと言われています。警戒心が弱い子猫の方が、比較的懐きやすいようです。
そして、メス猫よりもオス猫の方が、より早く懐く傾向があるようです。メスは本能的に子供を守ろうとする気持ちが働いているため、警戒心が強いようです。しかし、猫にも個性がありますので、メス猫でも懐きやすい子もいると思います。
野良猫を保護して飼うときに注意すること
外で暮らしてきた野良猫は、病気を持っている場合や、寄生虫・ウイルスに感染している場合があります。そのため保護をしたらすぐに、動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。事前に病院に連絡をし、検査を受けさせてもらえるかどうか確認をしておくことも大切です。
先住猫がいる場合は、病気がうつってしまう危険がありますので、獣医さんの許可が出るまでは、絶対に接触をさせないようにしてあげて下さい。検査の結果次第では、その子とは長く一緒に過ごせない場合もあります。そのことも心に留めておいて下さい。
今まで、自由気ままに生きてきたため、人に飼われることがストレスになることもあります。外に出たがり「にゃー!にゃー!」鳴き続けたり、攻撃的な態度をとったり、隠れてしまい出てきてくれなかったりすることもあります。一度怖い思いをさせてしまうと、懐いてくれなくなってしまうこともあります。保護猫が懐くまでに時間がかかるかもしれませんが、根気よく愛情をもって、優しい気持ちで接してあげて下さい。
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まとめ
今回、『野良猫』についてご紹介をさせて頂きました。この記事を読んで「野良猫を飼ってみたい。」「保護してあげたい。」「猫の譲渡会に行ってみたいな。」と思って下さる方が増えて下さればいいなと思っています。
我が家にも5匹の保護猫がいます。3男2女の大家族です。私はこの子達から、毎日たくさんの幸せをもらっています。懐くのに、すごく時間がかかってしまうこともあると思いますが、その分、心を開いてくれた時の喜びは、忘れられない思い出の日になると思います。
少しでも殺処分をされる猫たちの数が、減っていくことを日々祈っています。