アブラヤッコ属の海水魚“フレームエンゼルフィッシュ”。その真っ赤な色彩と、各ヒレや体表に入る黒とコバルトブルーのストライプ模様が魅力の魚です。
ご家庭に迎えるにあたり、どの様な点に留意するのか?その飼育方法も踏まえ、ご説明していきたいと思います。
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目次
〈目次〉
フレームエンゼルフィッシュの飼育方法 |
フレームエンゼルフィッシュのサンゴ・イソギンチャクとの相性 |
フレームエンゼルフィッシュの混泳について |
フレームエンゼルフィッシュの繁殖方法 |
まとめ |
フレームエンゼルフィッシュの飼育方法
全長10cmの小型ヤッコです。一般にキンチャクダイと呼ばれる海水魚の仲間ですね。その小ささと、目を惹きつける赤みが大人気の魚です。
飼育に関し水槽・ろ過装置などは大掛かりにする必要はありません。水を汚しにくく小型だからです。
もちろん、飼育者各位でグレードアップするのは大歓迎です。その方がフレームエンゼルフィッシュにとり、住みやすく長生きできる環境になるでしょう。
餌付きは非常に良く、人工飼料を積極的に食べてくれます。他のヤッコ類同様に草食よりです。たまに餌食いの悪い気難しい個体もいますが、その場合まずは冷凍餌から慣らしてあげましょう。
海水魚なので当然ですが人工海水を用います。比重計は常に水槽の傍に置き、換水の際など適切な比重に保ちましょう。適温は約25℃です。ご多分に漏れず夏場は必ず水槽用クーラー・室内エアコンを稼働して下さい。
この魚は雌雄がとても見分けやすいのが特徴です。そのヒレに注目しましょう。
各ヒレが角ばっているのがオス。丸みを帯びるのがメスです。オスの方が若干大きいのも特徴です。
その寿命も長く、上手く飼育すれば5年を超えるほど長寿になります。
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フレームエンゼルフィッシュのサンゴ・イソギンチャクとの相性
ヤッコ類全般に言えますが、自然下ではサンゴ・イソギンチャクも餌にしています。
ただこの魚は全長10cmほどと小さく、他の巨大ヤッコと比べ食害は微々たる物です。
給餌をマメにする。ライブロックなどを使い入り組んだレイアウトを組む。
この様な工夫を飼育環境に準じて作り上げましょう。
上手く共存できている例も多々あります。こればかりは飼育者の腕次第ですね。
ただその食性は、ヤッコにとって変えようがありません。食害が起きる可能性は常に念頭に置いておきましょう。
またクマノミ等と違い毒性を持つイソギンチャクはNGです。刺胞への抗毒性は持たないので気を付けてください。
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フレームエンゼルフィッシュの混泳について
基本的に混泳はさせない方が無難です。テリトリー争いで死ぬまで争う可能性があるからです。
ただ色々調べるとヤッコの仲間でも混泳に際して幾つかの方法はありました。
前提としては「喧嘩をする」これを忘れずに、避難水槽などは必ず用意します。
第一に適度な個体数です。60cm水槽で2~3匹程度の少なめの個体数の飼育、そしてショップのストック水槽の様に数十匹単位で飼うと争いが減ります。
ただ後者は魚自身にとってはあり得ない状況です。前者の方が家庭飼育では正道でしょう。
第二に複雑なレイアウトを構成することです。枝状ライブロックやサンゴの死骸等を複雑に組み合わせ、弱い魚の逃げ場を確保します。
お互いに目につきにくくもなるので、テリトリー争いも起こりにくいでしょう。
意外にも多種とは呆気なく混泳できてしまいます。
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フレームエンゼルフィッシュの繁殖方法
背ビレ・尾ビレの形状で容易に雌雄の判別がつきます。
自然界ではハーレムを形成し産卵・繁殖しますので、大きめの水槽でオス一匹に対しメス複数が成功しやすいでしょう。
充分成熟したオスはメスのお腹を突っつく「ノズリング」を行います。
ただノズリングが見られても産卵に至るケースはほぼありません。
飼育下では何かが足りないのか?未だ繁殖が確立されていないのが現状です。
まとめ
この様に一癖も二癖もあるフレームエンゼルフィッシュですが、その真っ赤なコンストラストはかなり観賞映えします。
値段も安価なので、ぜひ一度飼育されてみてはいかがでしょう。