ロングフィンブッシープレコスーパーレッド、長い名前ですが小型プレコの代表格でもあるブッシープレコの1種類です。
ブッシープレコはその系統が多岐に渡ります。その中で名前の様な特徴が顕著に表れるのが本種です。
一体どんな魚なんでしょう？
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目次
〈目次〉
| ロングフィンブッシープレコスーパーレッドは珍しい？ |
| ロングフィンブッシープレコの値段と飼育方法 |
| ロングフィンブッシープレコの混泳 |
| ロングフィンブッシープレコの繁殖 |
| まとめ |
ロングフィンブッシープレコスーパーレッドは珍しい？
ブッシープレコはそのヒレの長さや目の色で様々なタイプに分かれます。そんな中、各ヒレがノーマル種より1.5〜2倍ほど長くなる“ロングフィン”タイプ。この点でやや希少です。
写真上 ロングフィン(LF)種
写真上 ショートフィン(SF)種
そしてブッシープレコは本来アルビノ系の体色や、黒色系の模様で魅せる事の多い種類です。
真っ赤とまではいきませんが、オレンジ味がかったその体色はかなりレアです。
つまりこの2つの特徴を一度に持つ本種はかなり珍しい種類です。
実際に私も店頭では数度見かけたきりです。EU諸国のブリード個体がごく少数流通します。
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ロングフィンブッシープレコの値段と飼育方法
ロングフィンブッシープレコの値段はショップでは概ね1000円前後です。
通販ですと死着補償の兼ね合いもあり1300〜1500円が平均的でした。
これが前述のロングフィンブッシープレコスーパーレッドになると、グンと跳ね上がり4000〜6000円ほどになります。
値段からもその物珍しさが分かりますよね？
飼育方法ですが、ブッシープレコの仲間はプレコの中でも飼育が非常に容易です。
ロングフィン種の飼育もブッシープレコに準じます。
飼育水は弱酸性〜中性の水質、25〜27℃ほどの水温で問題ありません。
餌食いも良く、各種プレコ用人工フード・水槽内の苔類・胡瓜や茹でたほうれん草などを積極的に食べてくれます。
一匹飼いなら45cm水槽で十分です。市販されている個体はほとんどが3〜5cmほどの若魚です。寿命も7〜10年と長寿なので、飼い始めはそれより小さな水槽の方が管理しやすいでしょう。
蛍光灯は積極的に点けましょう。自然発生した藻やコケなどが絶好の天然餌になるからです。
やや臆病な性格をしているので流木は必ず入れてあげます。
プレコの飼育に流木は必需品ですね。
フィルターも成長に合わせ適宜能力の高いものに変えて下さい。
最終的には上部フィルターが必要になります。導入直後はエアポンプに繋ぐスポンジフィルターや底面フィルターで構いません。
もちろん週に1/3程の換水や、ろ材のメンテナンスは欠かさないで下さい。
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ロングフィンブッシープレコの混泳
ロングフィンブッシープレコだけでなくブッシープレコの仲間は非常に温和な性格です。
小型カラシンやメダカ類などの小型魚を始め、プレコと体長がさほど変わらなければ多くの種と混泳できます。
ブッシープレコはやや臆病な面があるので、ストレスを受けていないかよく見て下さい。
一つの餌に長く食いつく習性をプレコは持ちません。コリドラスなどの底生魚に餌を奪われがちなので、なるべく生活圏が分かれた魚との混泳が理想です。
この様に他魚とは相性が良いのですが、同種間では成長するにつれ激しく争う事があります。
ただ死ぬまで争うほどキツい性格ではないので、流木などで死角を増やせば問題ないと思います。
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ロングフィンブッシープレコの繁殖
繁殖はプレコの入門種と呼ばれるほど容易です。アダルトサイズのロングフィンブッシープレコを複数混泳させていたら、いつの間にか産卵しているほどです。
オスメスの見分け方は非常に簡単です。特徴はその個性的な「ヒゲ」です。体長8〜10cmを超えたあたりから雌雄共に吻部にヒゲ状の肉瘤が発達します。
オスのヒゲはメスのそれとは明らかに異なり、植物の根の様に複雑に大きくなります。
プレコの仲間は流木などの「ほら」や土管などを産卵床とします。メスが粘着卵を産みつけ、オスが孵化まで保護します。この産卵床は片方が塞がっていることが絶対条件です。
また狭い所に進む習性があるので、入り口が末広がりの円錐形のシェルターがよく使われます。
ショップなどで各サイズ市販されていますので、これを購入するのが一番手っ取り早いでしょう。
ペアが成立するとシェルターに2匹で出たり入ったり、壁面を舐め始めます。メスはシェルター壁面に規則正しく産卵します。孵化するまでは親に任せましょう。
孵化後の稚魚はヨークサックを持つので3日ほど給餌の必要はありません。初期餌は親の餌をすり潰したものをあげましょう。
もしくは照明時間を長くして(10時間ほど)自然発生させたコケも良い餌となります。
この時期は猛烈な勢いで餌を食べ、水をすぐ汚します。残餌や糞の掃除は毎日、隔離ケースや水槽の換水も1週間に2回ペース、汚れたら順次換水と清潔な水質を維持しましょう。
お店で売られているサイズまで、このスタイルは続けます。
水が悪くなると予兆なしに、呆気なく全滅することもあるほどです。
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まとめ
今回はロングフィンブッシープレコスーパーレッドを始めとした「ロングフィン種」のブッシープレコをまとめてみました。
よく飼い込まれた個体は実に立派なヒゲを持ち「珍魚・怪魚」とも呼ばれます。
大切に飼育し、是非繁殖まで持ち込んでみて下さい。