カエル類の特徴や飼育の基本は?費用や主な種類を紹介します

Bushveld rain frog | http://www.peteoxford.com

ちょうどこの時期に差し掛かると、どこからともなくカエルの合唱が聞こえてきます。

カエル類の仲間は世界中に暮らしており、人家の軒先や植え込みなどにも居候する、最も身近な両生類と言えるでしょう。

子供の頃に慣れ親しんだ生き物が次々と姿を消していく中、カエルだけは相変わらず見覚えの深い顔を見せ続けてくれます。

そんな変わらぬ生き物「カエル類」の基本について書き綴っていこうと思います。

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<目次>

カエル類の特徴とは?
カエル類の基本的な飼育方法
必要な用具やかかる費用は?
カエル類の主な種類について
まとめ

目次

カエル類の特徴とは?

The Life Cycle of a Poison-Dart Frog - FrogPets
出典:FROGPETS オタマジャクシを背負うヤドクガエル



普段接しているので普通に受け入れていますが、両生類であるカエル類はオタマジャクシに手足が生え、カエルの姿になるという劇的な変化を見せます。

両生類…つまりは子供の頃は水中で、大人になると陸上で暮らすライフサイクルを取りますが、改めて考えると相当の変わり身と言えます。

鰓呼吸から肺呼吸に…草食性から肉食性に…急速な変化(進化?)を行う稀有な生き物がカエル類なのです。

脊椎動物5類の中の魚類から進化したとされますが、オタマジャクシは魚とは似ても似つきません。

鰓を持ちますが、イモリ類・サンショウウオ類・無尾類とは異なり内鰓(ないさい)という内部器官として、左右一対の鰓穴内に組み込まれています。

上陸に近づくと後脚→前脚→尾の収縮を行い子ガエルになりますが、前脚のみ何故か?皮膚下で十分に発達し、そのまま皮膚を突き破る様に発現します。

足が生え揃うと「鰓呼吸」から「肺呼吸」へと劇期的な変化を見せますが、その変態には甲状腺ホルモンが深く関わっていると言われます。

オタマジャクシの時代は被捕食生物であり、水鳥や中〜大型魚・水生昆虫やザリガニなどの格好の餌となってしまいます。
そのため殆どの親ガエルは100個単位での産卵を行います。

一旦上陸し小ガエルになると、尾を完全消失するので、かなり小型になるのも特徴ですね。

その後、小ガエルが暮らす場所は種類により、かなりの差異が見られます。

ただ殆どの小ガエルは、上陸したてのしばらくの間は水場付近に留まり、ある程度の大きさになると、それぞれの好適環境に移動します。

「バジェットフロッグ」など一部のオタマジャクシは肉食性ですが、他のオタマジャクシ…特に国内種は草食性の強い雑食性であり、変態すると完全に肉食性になってしまいます。

世界のカエル類に目を向けると実に変わった繁殖形態を取る種が多く見られます。

2015年にインドネシアの奥地で発見された新種「Limnonectes larvaepartus(和名なし)」はオタマジャクシではなく幼体を直接産むカエルとして、生物学分野ではかなりセンセーショナルな注目を受けました。

今現在、地球上ではこの種類しか卵胎生を行うカエルは存在しません。

タンザニアに生息する「コモチヒキガエル」は、何と雌の体内で卵黄養分を十分吸収し、口から小ガエルを発生させる習性を持ちます。

ショップで見かける「ヤドクガエル」「ピパピパ」は最も有名な子育てガエルですね。

ヤドクガエルの仲間は主に陸上で卵・オタマジャクシの世話を親が行います。

メスの無精卵を餌として与えたり、背中にオタマジャクシを背負い水場に運ぶ姿は、実に子煩悩に見えるでしょう。

ピパピパに至っては「育児嚢」という袋をメスが持ち、受精後の卵をメスの背中にオスが全て埋没させてしまいます。

テレビなどで目にした方は多いと思いますが、そのまま産卵・オタマジャクシの時期をメスの育児嚢で暮らし、小ガエルになると次々とメスの背中から飛び出ていく様にむず痒さを覚える人も多い様ですね?

繁殖形態も様々ですが、その後の生息域も「完全水棲」「半水棲」「陸棲」と多種多様であり、高価な外国種を購入し育てるには相応の知識と環境構築のための初期投資、そして継続費用が跳ね上がることを覚悟しなければいけません。

ただ事前知識を持ち環境を提供し続けられる経済力があれば、意外にすんなりと飼育も可能となります。

国産種・外国種共に魅力満載なので、まずは身近な代表種から初めてみてはいかがでしょうか?

ただカエル類を中心に近年気をつけなければならないことは『カエルツボカビ病』です。

オーストラリアに80年代まで生息していた「イブクロガエル」…その名の通りメスの胃袋でオタマジャクシを育てる種ですが、このカエルは残念ながら既に絶滅してしまいました。

原因は「カエルツボカビ病」です。

この病気はツボカビの一種『カエルツボカビ』という真菌、すなわちバクテリアにより引き起こされ、罹患した両生類の致死率は何と100%です。

この病気に罹ると食欲不信から始まり、最後には口腔・皮膚の壊死・脱落と目も当てられない症状になります。

この病気にかかったカエルは焼却処分をするか、可哀想ですがビニールで厳重に密閉し燃えるゴミとし出して下さい。
庭などに植えると国内種への二次感染の要因となり、近辺のカエル類が絶滅してしまいます。

飼育用具も厳重にアルコール消毒をするのが基本となります。

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カエル類の基本的な飼育方法

Rana toro / Bull frog (Rana catesbeiana) | Rafael Medina | Flickr
出典:flickr 完全水棲種であるウシガエル



カエル類の生息地をおおまかに分けると「完全水棲種」「水棲種」「陸棲種」「樹上種」に分けられます。

身近なカエル類では、完全水棲種がウシガエル、水棲種がダルマガエル・トノサマガエル、陸棲種がヒキガエル、そして樹上種が最も親しまれているニホンアマガエルです。

この内ウシガエルは特定外来生物に指定されていますが、近年はより厳しくなり「無許可飼育・運搬・放流」等が完全禁止されているので割愛します。

水棲種のカエル類の基本的な飼育方法ですが、彼らは野生下では浮き草・水草の塊や流れの淀みが休息地点です。

皮膚呼吸にも依存しますが、呼吸の主は肺呼吸なので、飼育する際は必ず足掛かりとなる発泡スチロールや浮き草を入れてあげましょう。

これらのカエル類は常に水場におり、サギなどの鳥類からの捕食に敏感なので、素早く潜る強靭な脚力を持ちます。

ケージはプラケースが水槽で飼育しますが、小さいと跳ねるたびに興奮を傷つけ、弱ってしまうので、硬い部分はスポンジ等の緩衝材で保護するか、なるべく大きなケージで飼育しましょう。

次に陸棲種ですが、如何に陸棲と言えどそこはカエル類です。

基本的な飼育方法として脱皮の際や水分補給のため、身体がすっぽり入る水入れは必ず必要です。

夜行性が多く徘徊するので、狭すぎるケージだと確実にストレス死します。
広めのケージを用意するのが安定した飼育の大前提でしょう。

目安として日本産のヒキガエルの成体なら、60cm以上の水槽を用意しましょう。
底面性なので高さはさほど必要ありません。

また臆病な面があるので、シェルター等を用意してあげた方が、カエルの方もストレスを感じにくくなります。

床材は腐葉土がベストですが、保湿性の高い「ソイル」「ピートモス」「黒土」など様々なものが使えます。

樹上性のカエル飼育には縦長のケージを用意し、観葉植物などをふんだんに植え込んで下さい。

地面には滅多に降りないので、観葉植物の育成などに重点を当てた用土を用いても構いません。

次に共通事項ですが、カエル類の基本的な飼育には、水場は必須!そして1日1回は霧吹きをしてあげましょう。
代謝を上げるため昼行性種には朝方、夜行性種には夕方頃に霧吹きをすると、よりカエルに優しい環境になりますよ。

外国種の場合は渓流などに住む超難種は例外ですが、基本的には熱帯・亜熱帯種が多いので、夏場より冬場の保温が課題です。

ベストはエアコンをかけ続けることですが、爬虫類用品の「暖突」「もぐリッチ」「パネルヒーター」など各社からバラエティに富む商品が市販されています。

温度計を用い極端に暑くなっていないか?を世話のルーティンにして下さい。
忙しい方は爬虫類用のサーモスタットで調整するのも良いでしょう。

カエル類は基本的に「生き餌」しか食べません。コオロギやハニーワーム・餌用ゴキブリなどをコンスタントに与えてあげましょう。

慣れた個体なら目元鼻元で人工飼料を小刻みに動かせば、食らいつくこともあります。

地中に潜り冬眠をするカエル類をいますが、繁殖等を狙わないのなら加温をして、通年起きてて貰う形で全く構いません。

生き餌でミルワーム・ジャイアントミルワームはなるべく避けた方が無難です。

ミルワームはリン分が過剰に偏っており、ジァイアントミルワームは強靭な顎を持っています。

真偽の程は確かではありませんが、飲み込んだジァイアントミルワームが腹壁を破り這い出てきた事例もあるそうです。

これらの生き餌は止むを得ない拒食時や、その鋭い顎を除去して与えましょう。

両生類であるカエル類に気を配るのは「水分」に尽きます。
転ばぬ先の杖として、どんな乾燥地帯に住むカエル類でも「水容器」を与えなければいけません。

餌もコスパを考えれば「自家繁殖」や、餌に栄養を与える「ガットローディング法」が大きなウエイトを占めます。

痩せギスで今にも死にそうなコオロギより、ブリブリに太り栄養満点なコオロギの方がカエル類の餌としては適していますよね?

行きつけのショップが生き餌へのストックに無関心でも諦める必要はありません。

パウダー状の栄養補助剤(カルシウム剤・ビタミン剤)等を生き餌にまぶして、与えてみましょう。

また生き餌はそれぞれの虫ごとに、含有する栄養素が偏る傾向があります。栄養補助剤でほぼカバーできますが、例えば飼育者の間で「陸エビ」と言われる「ワラジムシ」はカルシウム含有量に優れています。

ダンゴムシは何故か…?食べない(食べにくい?)カエル類が多いので、自家採取して与えても良いでしょう。ミミズなどの環形動物も同じです。

この際も完熟腐葉土などで餌を育てるケージを立ち上げると、餌の繁殖・累代飼育や栄養をつけさせる…そんな点でカエル類の健康や長期育成に確実に繋がりますよ。

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必要な用具やかかる費用は?

Pin by Usup on Ide-ide untuk rumah | Frog habitat, Frog terrarium, Pet frogs
出典:Pinterest 陸棲ガエルの飼育例



カエル類に必要な用具は、ケージについては多湿を好むので各サイズの水槽やプラケース・衣装ケース等で構いません。

ただジャンプ力が非常に強いので、押しのけられない様な蓋は必要となります。

ケージはかなりピンキリです。工夫次第では安価で済むので、小型種は衣装ケース・プラスチックケースなども改造次第で有用なケージになります。

オールガラスで鑑賞性が高く、しかも各器具との相性の良いケージはサイズ次第ですが10,000円を超えることもあります。
反対に以上ケースやプラケースなどは高額でも2,000円にも達しません。
これらは飼育スタイルによりけりなので、自分の納得のいくケージを選ぶようにして下さい。

次に高額で必要な用具は「加温機器」即ちヒーター類です。

これは外国産種で加温の必要のあるカエル類に限られます。
ただ国産種も冬眠時は死亡のリスクが高まるので、「繁殖」や「地域血統群の保護」などの目的がなければ加温飼育をお勧めします。

カエル類は水棲種でも一部、あるいは全身を水中から出すので「空気」を暖めなければいけません。

ハッキリ言えば水を温めるより空気を暖める方が経費はかかります。

ただ最近はエアコン自体にサーモ機能が搭載されており、寧ろ連続稼働した方が電気代が安くつく…そんなデータがあります。

推奨するのは24時間連続稼働ですが、大きな部屋に一種類だけの飼育となると、流石にコスパが悪いと言わざるを得ません…

既にお話ししましたが、爬虫類用のヒーターが問題なく転用可能です。

そこから暖める「パネルヒーター」上部から暖める「暖突」床材内もフォローできる「もぐリッチ」など、今ではホームセンターですら見かけるので積極的に使いこなしましょう。

やや高額で各ヒーターが5,000円台を軽くオーバーしますが、今後新しい飼育分野に手を出す時にも問題なく流用できます。
ペット飼育を趣味にする方なら持っていて損はない飼育機器になりますよ。

爬虫類用サーモスタットも同額かやや高額になります。
水中用サーモスタットも調べましたが、万が一火災などに繋がってしまうと「水中用」の文言が説明書に明記されているため、補償が得られないケースが多々あります。
安心を買う意味も込めて、水中用以外のサーモスタットをお勧めします。
値段はヒーターよりやや高額になります。

「初期投資」はこの様なものです。「継続費用」に関しては「餌代」「電気代」が一番気になるコストですね。

単刀直入に言うと「餌」は飼育者の努力次第でコストを浮かすことが十分可能です。

餌用コオロギやゴキブリ等は簡単に増やせますし、レプトミン等に慣れさせるのも技術ではなく根気が一番です。

各種栄養剤は2〜3,000円ほどですが、急速に目減りする様なものでもありません。

グラスプランクトンや土壌生物の自己採集で、補える点は多々あります。

コオロギやゴキブリ等は種親が1匹50円(まとめ買いだと安くなります)なので『生き餌を飼う』と言うスタイルが一番適しています。

ただ匂いや鳴き声等、同居人がいる方にはかなりハードルが高いことも付け加えておきましょう。

しかもアパートやマンション等の集合住宅では思わぬトラブルになるケースもあるので、くれぐれも慎重に行って下さい。

その他には「床材」「水質調整剤」「ピンセット等の小物類」が挙がりますが、これら用具にかかる費用はほぼ“雑費”なので1,000〜2,000円ほど、自然物や100円ショップ等を使いこなせば1,000円札でお釣りが来る事でしょう。

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カエル類の主な種類について

カエル類の主な種類…つまり飼育に適した種類ですが、国内種は法に抵触しない種類、外国産種はオタマジャクシからでも容易に育てられる種について選んでみました。

飼育入門種と言われがちですが、飼いやすいだけであり、その魅力はレア種に引けを取りません。

十分飼い込むと、時には別種?と見紛うほど深みが出るので、まずは一般種からの飼育から造詣を深めて下さい。


1 . ニホンアマガエル

出典:Wikipedia ニホンアマガエル



最も身近なツリーフロッグ(樹上種)です。この種の飼育経験は、他の外国産ツリーフロッグ飼育はおろか繁殖にまで通じるので、国内種と言え侮ることはできません。

都内でも皇居近辺や新宿御苑など緑と水がある場所にはほぼ生息しています。

5〜6月頃の田開きに郊外に出ると、十中八九親ガエルやオタマジャクシに出会うことができますよ。

寿命は5〜7年と小型ツリーフロッグとしては長寿な部類です。

オタマジャクシは雑食性であり、魚類の屍肉に群がることもありますが、基本は茹でたほうれん草等の野菜や、熱帯魚用フードで問題なく育ちます。

そしてどの種にも共通しますが、オタマジャクシから変態直後の子ガエルの餌調達が最も苦労します。

購入するならコオロギ各種のssサイズ、自家採取ならバナナトラップなどでショウジョウバエを捕獲して下さい。

成体も小型なので小さめのコオロギ等を与えます。慣れるとピンセットから直接人工飼料を食べてくれる様になりますよ。

2 . ニホンヒキガエル

アズマヒキガエル
出典:Wikipedia ニホンヒキガエル



日本最大の底生カエルです。国内種としては珍しく繁殖期以外は滅多に入水しません。

鬱蒼とした森林や腐葉土上を生活の場とし、時には天敵であるはずの蛇の幼体さえ食べてしまいます。

危険を察知すると目の後ろの耳下腺から、ガマの油で有名な白い毒液(毒性はかなり低いです)を出し炎症を起こすことがあるので、触れた後はよく手洗いをして下さい。

飼育スペースが必要ですが、それさえ用意できればかなり飼いやすい部類に入ります。

サイズ的にも餌に困ることもないので、ペットフロッグとしては国内外問わず、かなり好まれている種類です。

ただ変態直後はミリ単位で小さく、初期飼料をコンスタントに用意しづらいので、ある程度育った成体から飼育を始めるのが一般的です。

3 . ベルツノガエル

Ceratophrys ornata - Argentine Horned Frog | Captive bred. M… | Flickr
出典:flickr ベルツノガエル



英語でパックマンフロッグと呼ばれる様に、動くものには貪欲に食らいつき、時には飼い主の指にさえ噛みつくほどです。

27〜30℃を維持しなければいけませんが、これをクリアすれば飼育難点はほぼ持ちません。

よくショップでは浅水やマットなどでストックされていますが、本来は地面に潜る性質を持つので、ソイルなどの床材を用意してあげると本来の生態が観察できます。

唯一好みが分かれるのは「不動」…全く動かないと言う点です。

待ち伏せ型のカエルで、現地でも穴に身を埋め目の前を餌が通るまで微動だにしません。
ただ、その性質のため大きさの割に小さなケージで飼育できる利点を兼ね備えます。

最近はオタマジャクシが安価で流通しているので、こちらから育ててみると興味深い生態を見せてくれます。
因みにオタマジャクシもほぼ完全な肉食で、冷凍赤虫を驚くほどよく食べてくれます。

4 . アフリカツメガエル 

Xenopus laevi juillet 2007.jpg
出典:Wikipedia アフリカツメガエル



コモリガエルことピパピパの近縁種です。ヒメツメガエルと共に古くから熱帯魚点で売られており、実験動物としてもその名を馳せています。

このカエルは完全水中性で口に入らない熱帯魚と混泳可能であり、カエルとしてかなり珍しく人工飼料を積極的に食べてくれます。

近年はより小型で飼いやすいヒメツメガエルが主役になってしまいましたが、2回り・3回り巨大化する本種も根強い人気を誇ります。

これまで紹介したカエル類の主な種類としては、最も飼育しやすいカエルと言っても過言ではないでしょう。

5 . バジェットフロッグ(マルメタピオカガエル)

Lepidobatrachus laevis CalPhotos Lepidobatrachus laevis Budgett39s Frog
出典:Alchetron マルメタピオカガエル



こちらも2000年代に入り頻繁に見かける様になった南米産カエルです。

水棲種ですが呼吸の足場とスペースがあれば、完全なアクアリウムでも飼育可能です。

ベルツノガエルの水棲種(分類的には異なりますが)みたいな種で、動くもの全てに食らいつき全く拒食にはなりません。

ツメガエルと同じでアクアリウムの要領でかなり楽に飼育できる事から、熱帯魚ブームに引きずられる形で広まりました。

性格も図太く物怖せず、愛嬌のある顔が意外にも好まれます。

ただ大食漢なので熱帯魚飼育の様に、フィルター依存ではなく、頻繁な水換えを要します。

6 . イエアメガエル

イエアマガエル
出典:Wikipedia アフリカツメガエル



多くの飼育指南書に真っ先に掲載されるツリーフロッグです。

オセアニアを中心に生息する熱帯性樹上種であり、国産種と比べ最大13cmほどと大柄になります。

名前の通り現地、特にオーストラリアでは日本のアマガエル同様に身近なカエルであり、光に誘き寄せられる昆虫類を積極的に捕食します。

20年もの長寿記録があり、大切に飼えばかなり長い付き合いができるカエル類です。

おっとりとした性格であり、人に対する警戒心が薄いのもペットとして好まれる理由でしょう。

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まとめ

環境の変化に敏感なイモリ類・サンショウウオ類と異なり、カエル類はある意味「図太さ」が良い意味で際立つ両生類です。

マイナーな両生類の中でもペットとしての歴史が長く、累代繁殖により頑丈さも兼ね備えています。

それぞれ変わった生態を間近で見せてくれる上に、オス個体を引き当てればその鳴き声が、良いヒーリング効果ももたらしてくれますよ。

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