アジアアロワナを飼育する上で飼育者の理想はいかに綺麗に育て上げれるか、そしていつまでも若々しいアロワナを育てることを目標とする飼育者も多いと思います。
しかしどんなに水槽の管理をしても病気や不調は必ず出てくる。
不調になるとやはり経験の少ない初心者の方はどんどん水換えしたり温度を変えたりと手を加えすぎて、アロワナが更に不調に陥るなんてことも珍しくはないです。
そこで今回はアロワナを飼育する上で良く出てくる症状や病気について原因と対処方法を説明していきます。
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目次
アジアアロワナを飼育する上で良く見かける病院や症状
アロワナを飼育していて時には飼育を辞めてしまうほど飼育者を悩まし、対策しても出てくる症状等の代表的なものを紹介します。
エラ捲れ
エラ捲れとはアロワナだけでなくどの魚でも起こる病気で、水質悪化やPHが下がり過ぎたときに起こる病気でエラ蓋が捲れてきて鑑賞価値を下げてしまいます。
アロワナの場合は水槽が狭くターンする際に無理に体を曲げる事を繰り返すと捲れてくるとも言われています。
そして水槽内の水流によりエラ捲れが起こることもあり、アロワナに関しては水質以外にもアロワナに何らかのストレスがかかるとエラ捲れは起こります。
初期段階ではエラ蓋の縁の柔らかい部分が捲れてきます。
進行してくるとエラ蓋の硬い部分が反り返ってきます。
ここまでくると治すのはなかなか難しくなりますので初期段階の内に対処してあげましょう。
エラ捲れ対処方法
エラ捲れの対処方法ですが、一般的にネットで検索すると出てくるのがアロワナに麻酔をかけてエラの柔らかい部分をハサミでカットするというのが出てきます。
この方法は麻酔をかけるため多少リスクがあるため最終手段で行うようにしましょう。
エラ捲れの初期段階ではまずは水換えで様子をみてください。
一度に多くの水を換えるのではなく、一度の水換えの量は5分の1くらいを週三回くらいで、水温も30℃くらいにあげて綺麗な水質を保つようにしてあげると、2ヶ月くらいで自然に治ることもあります。
進行して硬い部分まで捲れて来た場合エラ蓋の硬い部分は絶対にカットしないで下さい。
硬い部分は綺麗に再生するのが難しく最悪エラの中が見えたまま元に戻らないなんてことになります。
エラ捲れが起きた時は水槽の大きさや水質悪化等原因が様々なので、奥行きは充分足りてて、水質も悪くない場合、フィルターから出てくる水流の向きを少し変えてあげることで治る場合もあります。
エラをカットする際は近くにプロショップがあればそこにお願いするのが一番安心です。
個人でやる場合は自己責任で行いましょう。
カットのやり方も捲れた柔らかい部分を全てカットする方法や、柔らかい部分だけに切れ込みを何ヵ所か入れる方法とあります。
YouTube等にもカット方法載ってるので参考にしてみてください。
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目垂れ
アロワナの目垂れは様々な原因で起こり、この目垂れになったアロワナは販売価格も下がってしまうほどです。
しかし初期段階では完治も可能ですので目垂れになったらすぐ処置を行って下さい。
水槽の高さ
まず目垂れになる原因の1つ目は水槽の高さが高い場合や部屋に犬や猫がいてアロワナが飼育者や犬や猫等を見下ろす形になった場合にアロワナが常に下を気にして目を下に向け続けて起こると言われています。
この場合水槽の高さを変えるのは無理なので、アロワナに無害な混泳魚を入れるか、流木等入れて気を紛らわせるといいでしょう。
混泳魚はパロットやバルブ系の中型の熱帯魚が良く泳ぐのでアロワナもそちらに気を取られて目垂れが改善されることもあります。
水中蛍光灯など横からの光
水中蛍光灯や4面ブラック水槽等水槽の横から光が入る事が多い環境では、アロワナは光に対して背中を向ける為斜め泳ぎになる場合があります。
斜め泳ぎを続けている内に段々と目垂れになっていきます。
そうなった場合は水中蛍光灯を辞めて、上部ライトに切り替え上からの光を強くすると元に戻る場合もあります。
もう一つの方法は水槽の横から光が当たらないように段ボール等で覆ってしまい横から一切光が当たらないように真っ暗にしてしまいます。
その状態で1ヶ月程そっとしておくと治ります。
水流
アロワナが水槽内で一定の方向にしかターンしない場合も目垂れが起こります。
右回りでしか泳がないや、左回りでしか泳がなくなるなど偏った泳ぎ方をする場合は水槽内の水流を変えてみると効果があります。
フィルターからの水流の向きを変えてみて改善されなければ、水中ポンプを追加し、水流を付け加えることで改善される事があります。
あとは流木等障害物を上手く使うと治ります。
アロワナの目垂れは混泳させると目垂れする確率はかなり低くなるようで、混泳魚を追加するのはオススメです。
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顎ズレ
アロワナの顎ズレはアロワナを飼育する上で一番なって欲しくない症状トップクラスではないでしょうか。
アロワナの顎は成長が早いと言われており、顎の成長に体の成長が追い付かず顎が前にズレ出してきます。
顎ズレが起こる原因は成長不良が原因で幼魚期にエサをあまり食べなかったり、拒食が原因で起こることが多いです。
顎ズレは起こってしまったら完治は難しく、成魚で顎ズレした個体は治らないと思ってください。
しかし幼魚の内ならエサをバンバン食べさせれば体の成長が追い付き治ります。
エサを食べさせる方法は水換えを小まめにして、活性をあげる方法や水温を30℃まであげる。
それでも食べないなら鯉等ある程度大きさがあり餌の取り合いをする環境を作ってみてください。最終手段はアロワナ同士の混泳をさせると食が細いアロワナも食べる量が増えます。
アロワナの顎ズレはとにかく餌を食べる環境を作って上げれば予防&改善できてくるので日頃から観察してみて下さい。
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白点病
白点病はアロワナだけではなく、他の熱帯魚でも良く見かける病気です。
アロワナ飼育で白点病が出てくる場合は26~28℃くらいで比較的低い水温で飼育している場合に発症します。
この病気はイクチオフチリウスという寄生虫が体の表面に寄生し、体の表面に白い点ができます。
酷くなると体中真っ白になる程繁殖し、最悪の場合死に至ります。
アロワナの生き餌の金魚などからアロワナに移る場合が多いです。
発症した場合は水温を1日に1℃ずつ上げ30℃まで上げて、水量全体の0.5~1%の塩浴を行いましょう。
改善されなければグリーンFゴールドを規定量の3分の1使用しましょう。
ただアロワナ等古代魚は薬に弱いのでなるべく使用は控えた方がいいでしょう。
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アロワナが病気にならないために
大事で家族同然のアロワナが病気になったら、いてもたっても居られなくなり落ち込みますよね。
アロワナが病気になっても初期の段階ならほぼ完治することが可能なので日頃から体調の変化や泳ぎ方でアロワナの異常を知ることができます。
病気が発生したら慌てて大量の水換えなどは控えて少量ずつ様子を見ながら対処してあげましょう。
アロワナが泳がなくなり底でジッとしている時は休んでいるだけか、体調が悪いとか何らかのストレスを感じている時ですので、病気の症状が出ていなくても何らかのサインになりますので、普段から泳ぎ方には注意してみましょう。
健康なアロワナは胸鰭をしっかり広げ堂々と泳いでいますので、各ヒレにも注目してみるといいでしょう。
大事なアロワナに最悪な事態が起こらぬ様に日頃から観察して健康に育てあげましょう。