ゲンゴロウの幼虫期も含めた飼育方法・種類・販売禁止の真相について

Predaceous diving beetle.jpg

ゲンゴロウは古くから日本人に親しまれた水生昆虫です。

国内の水生甲虫最大種でもある本種は、子供の頃の憧れでした。

そのゲンゴロウの基礎知識を皆さんにお伝えします。

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<目次>
ゲンゴロウって販売禁止なの!?
ゲンゴロウの種類は?
ゲンゴロウの飼育方法や値段
ゲンゴロウの繁殖と幼虫の育て方
まとめ

ゲンゴロウって販売禁止なの!?

2020年「種の保存法」により、タガメの営利目的の採取・販売が禁止になりました。

この話はそれを取り違えただけです。

ただゲンゴロウは絶滅危惧II類に指定されています。

いつ第二のタガメになってもおかしくありません。

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ゲンゴロウの種類は?

国内には130〜140種のゲンゴロウが生息しています。

最大種は今回の主役であるゲンゴロウ、最小種は体長約1.5㎜のマルチビゲンゴロウです。

それでは代表的な種類を見ていきましょう。

ゲンゴロウ

出典 Wikipedia

本記事の主役です。体長は3.4〜4cmと甲虫類では大きめの部類です。

クロゲンゴロウ

ファイル:Cybister brevis.jpg
出典 Wikipedia

ゲンゴロウよりひと回り小さいですが、体長2.5cmとゲンゴロウに続く大型種です。

ハイイロゲンゴロウ

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出典 Wikipedia

灰色ベースに黒色スポットのゲンゴロウです。体長1cmほど。多くのゲンゴロウはコンクリートの用水路では繁殖できませんが、この種は珍しく道端の土で蛹化し成虫になります。

コシマゲンゴロウ

素早く泳ぐコシマゲンゴロウ Hydaticus grammicus(Ⅱ)

体長1cmほどのゲンゴロウで、筆者が子供の頃はゲンゴロウに手が届かない少年がよく飼育していました。

マルチビゲンゴロウ

ゲンゴロウ最小種。北海道・沖縄を除く各地に生息しますが、個体数は少なく準絶滅危惧種です。

シャープゲンゴロウモドキ

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出典 Wikipedia

「モドキ」とありますがゲンゴロウの仲間です。レッドリスト入りしており厳重に保護されています。

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ゲンゴロウの飼育方法や値段

ケージは45cmから60cmの水槽で構いません。

ネックとなるのは「肺呼吸」と「甲羅干し」です。

水面から空気を取り入れるので水量は3/4〜2/3ほどにします。

本種は水カビに弱く、自ら定期的に体を乾燥させる甲羅干しをします。

そのため水面から突き出た流木など、陸上で休める場を設けます。

11月〜2月頃まで冬眠をするので、水底には枯葉、流木等落ち着ける場所を用意します。

温度は室内飼育なら気にする必要はありません。

餌は活発に動くものは捕食しません。

煮干しやクリル、冷凍アカムシ、肉食魚用の人工飼料も口にしてくれます。

フタは必須です。必ず飛ぶので脱走防止に備え付けます。

また水質悪化に非常に弱いので、まめな水換えをしましょう。

成虫同士の混泳は全く問題ありません。

取り扱うショップは多く、成虫一匹の値段は概ね1000~3000円と、店によりまちまちです。

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ゲンゴロウの繁殖と幼虫の育て方

出典 Wikipedia 幼虫

繁殖環境づくりが困難です。

水草内部に産卵し、幼虫は陸地で蛹化する為適切な陸場を設けます。

成虫の性成熟に不可欠なのが冬眠で、これは室内冬眠ではなかなかスイッチが入りづらいです。

屋外冬眠が必須となります。

ですので、用意するものは適切な土・アクアテラリウム・ホテイアオイなどの水草・そして卵を隔離する水槽・屋外水槽など多岐に及びます。

次に雌雄の見分け方ですが、これは容易です。

オスの前脚は吸盤状になっており、交尾の際メスに吸着します。

逆にメスの背中には溝があります。オスはつるつるです。

これは交尾の際オスが離れなくなり、そのまま溺死するのを防ぐためです。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f8/Dytiscus_marginalis_front_leg_under.jpg
出典 Wikipedia オスの吸盤拡大図

水草内部に産卵しますが、ホテイアオイが最も産卵・管理に適しています。

ホテイアオイの根元、浮嚢内部を好み産卵します。

繁殖でよく話題になるのが「幼虫期」です。

幼虫は非常に獰猛で、英語ではWaterDevilと呼ばれるほどです。

動くものに大小構わず食らい付き、共食いもするので個別飼育が絶対条件です。

お勧めはプリンカップです。状態や餌食いも確認しやすく、手入れも容易です。水は毎日交換しましょう。

幼虫は各ステージが1・2・3令までで、その後は蛹になります。3令幼虫は8cmにもなります。

この8cm前後と2月ごろが蛹になる目安なので、この時期にアクアテラリウムに移しましょう。

幼虫は生き餌しか食べません。成虫と違い動きの活発なものにも積極的に襲い掛かります。

各サイズのアカヒレ・コオロギ・エビ・イトメなど熱帯魚コーナーに置いてあるものが使えます。

野外採取ものは使わないで下さい。農薬に汚染されていれば呆気なく死んでしまいます。

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まとめ

…とここまで駆け足で説明しましたが、いかがでしたか?

ゲンゴロウはタガメに次ぎ絶滅に最も近い水生昆虫です。

ぜひ飼育者一人一人が繁殖まで視野に入れて飼育して下さい。

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